子供の頃
父とよくキャッチボールをした
幼稚園に行く頃には恐らくもうしていたような気がする
ボールを受けては返す
それだけのことだが
随分と楽しかった
キャッチボールをするとき
投げることに一生懸命だったような気がするが
投げる前にボールを受けなければ始まらない
そして投げるときも
相手が受けやすいように投げる必要がある
これまで
言葉のキャッチボール
という言い回しをなんとなく使ってきたけれど
はたしてきちっと相手の言葉を受け取っていたか
そして相手に届きやすい言葉を返していたか
と考えてみると
どうも心もとない
実際のキャッチボールと違い
言葉を受け取らなくても
どんどん言葉を投げかけることができるばかりに
ついつい自分から言葉を出すことばかりに
注意が向いているように思う
医療の現場はもちろん
実生活においても
きちっと言葉を受けた上で返すことによって
はじめてコミュニケーションが成り立つのでしょうから
言葉のキャッチボールの意味合いを
今一度噛み締める必要がありそうだ