Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

禁煙法

2013-02-27 | 想い・雑感
PM2.5という響きが何かを訴えるのか
ここのところこの言葉をメディアでよく見かける
一旦報道を始めると
そちらにどどっと流れていく主体性のない報道って
いつものことですね

当然そういう粒子状物質の健康被害も重要ですが
それよりやはりタバコでしょう
こちらのほうが健康被害という意味ではより重大だし
対策を立てようと思えばできるはず

先日はヨーロッパから
女性の場合喫煙習慣によって寿命が12年も短縮するとの報告が為された

今回はベルギーから禁煙法の効果についての報告

禁煙法の段階的導入で、早産発生率が徐々に減少しているという報告だ

ベルギーでは職場、レストラン、バーへと段階的に禁煙法導入されているそうで
2002~2011年の出生データを元に分析したところ
2006年以降の禁煙法の段階的導入に伴ない
単胎児早産(在胎37週未満の出産)発生率が有意に低下してきたとのこと

この減少傾向は、妊婦年齢、社会経済的状況、出生月、インフルエンザの流行などの
他の個人的要因や出産時期による要因
人口全体の要因では説明できないし
禁煙法施行前には早産発生率の減少傾向は認められていなかったという

禁煙法という法律の施行により
健康へインパクトを与えることができるということですね

こういう事実も
メディアは伝えてほしいですね

猫にお別れ

2013-02-27 | 想い・雑感
「実は今回入院するとき
猫にお別れをしてきたんですよ」

かなりの進行がんだったので
術後補助化学療法を予定したが
薬を飲むときつい
ということで抗癌剤なしで様子を見て2年

定期受診の3週間ほど前から食欲が落ち
受診の数日前からはほとんど食べられない状態となり
入院覚悟で外来へ

検査をすると
ずっと正常だった腫瘍マーカーが跳ね上がっており
すぐにCTを撮り再発を確認した
帰宅するのも辛そうなのでそのまま入院となった

薬を飲むのもむつかしそうなので
点滴などで体調を整えつつ
パクリタキセルというお薬を開始した
すると全くと言っていいほど食べられなかったのに
徐々に食事が取れるようになり
入院一ヶ月にして通院治療に切り替えられるほどとなった

退院前の説明の際に
冒頭の一言を言われた
「もう家の敷居は跨げないと思っていた」ともおっしゃる

しっかり敷居をまたいで家に入り
猫を抱きしめてあげてください

こわばる

2013-02-27 | 想い・雑感
顔がこわばる
ということがある
何らかの精神的緊張から
うまく表情筋が動かなくなってしまう状況を
表しているのだと思う

時に
普通に見える表情のままこわばっている人がいる
こういう場合
泰然自若としているようにも感じるのだが
全く異なる

外来に紹介されて来られた患者さんの中にも
癌である可能性を告げられても
眉一つ動かさない方がおられる

実際わりと平気な方もおられるのだろうが
何をお話しても
表情が動かない場合
やはり程度の差はあってもパニックになっている可能性が高いと思う

そういう場合
説明はある程度で切り上げ
その後何度かお会いするうちに
ぼちぼち説明していくこととなる