Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

2010-01-08 | 想い・雑感

頭ではわかっている
でも・・・

というような
心のありようを
経験することは
多々ある

理の部分は理解できるが
情の部分が納得していない

情というのは
なかなか
頭でコントロールできない

自分でも
なぜ
こんな感情が起こるかわからない

医療の現場で
インフォームド コンセント
という言葉が使われるようになって
久しい

患者側が
病気や治療法 及びその危険性などにつき
十分な情報を提供された上で
治療に納得し 同意する
ということなのだろう

医療者側は説明の際
どうしても理 一辺倒になってしまう
治療方法は論理の上に成り立っているのだから
当然のことである
これまでの医学の積み重ねを無視し
情の部分が先行すれば
もはやそれは治療とはいえない

しかし
それでも
感情の動きを感じ
想像し
それに少しでも配慮するような
説明を心がけたい

やはり検診を

2010-01-06 | 医療・病気・いのち

半年くらい前から
気持ちよく便が出ない
という方が
紹介されてきた

検査をすると
直腸癌
しかも
肺に転移が疑われる
という進行癌

自営業を懸命に営んできた
40代後半
自営業故に
健康診断をするかしないかは
本人の意志

まったく検査など
受けたことがなかったそうだ

癌を早期に見つけるためには
症状が出てからでは
襲い場合が多い

それにしてもご本人と奥さんにとって
癌の告知は
まさに晴天の霹靂
しかも根治が難しい可能性が高い

治療方針を決めるためにもう少し検査が必要だが
このような患者さんを前に
医者が気力をなえさせている場合ではない

最善を目指すのみ


タフマン

2010-01-05 | 想い・雑感

タフな男
といえば
不屈の精神力と屈強な肉体
というイメージがあり
若い頃は
そうありたいものだと思っていた

しかし
頑張りすぎることは
意識しなくても
自分をどこか傷つけてしまうことに気付いて以来
タフであることが是であるという発想は
あまり起こらなくなっている

頑張れ
などという励ましの言葉は
聞き流すことにしている



なぜか
タフマンを1本置いていく
患者さんがおられる

私は
健康飲料なるものに
まったく興味がないので
オロナミンにしろリポビタンにしろ
自分で買うことはない



せっかくいただいたし
たまにはタフであることを目指そうかと
外来の途中で飲んでみた

胸焼けがした…


たふまん と入力して変換すると
最初に
多不満
と出た
不満居士にはなりたくない

腫瘍マーカーの推移

2010-01-05 | 医療・病気・いのち
530( 3月)
330( 4月)
800( 5月)
980( 6月)
940( 7月)
1100( 8月)
900( 9月)
2400( 10月)
3100( 11月)
1600( 12月)
4200( 1月)

腫瘍マーカーの推移
さらにこの前もあるのだが
月ごとの変動に
一喜一憂

さすがに今回の
4200くらいになってくると
この後は指数関数的に 爆発的に
上昇する可能性が高い

さまざまなお薬を使って
頭を使って治療を続けるが
さすがに手がなくなった

抗癌剤治療が
根治治療でないことは
いやというほど
思い知らされてきたが
何度経験しても
患者さんと
この時期を経験するのは
つらい

ちなみに上記の値は
概数であり
検査月もずらして記載しています
基本的には
値が大きくなれば 癌も進行していることになる
自分のデータとしてみれば
どのように感じますか?

歩々是道場

2010-01-04 | 想い・雑感

年始に書くのもなんですが
時に心底疲労感を感じるときがある
体にいくら栄養補給をしても
その体を動かす原動力は
別のところにあるようで
体調が悪いわけでもないのに
体の動きに張りがでない

歩々是道場
という言葉を見て
今のこの一歩を見つめ
大切に
と思っても
なかなか実行は難しい

まあ
気力減退の
この時間と空間も
道場と言えないこともないのですが

気力

2010-01-03 | 想い・雑感
実に気の重い朝だった
正月早々
大きなため息をつきながら
家を出た

まだまだ
現役外科医でいくつもりだが
よっこらしょ
と掛け声をかけなければ
当直に出かける気にならないほど
気力が落ちてくるようだと

ちょっと考えないといけないかな

まあ
気分は日により
時間により
波がありますから

ぼちぼちまいりましょう