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僕のこどもの頃はまだ、まわりにお蚕様を飼っている農家がたくさんあった。隣のことはよく憶えていないのだが、その隣は同級生がいたこともあってよく憶えている。あのシャクシャク桑を食べる音。お蚕部屋というかそこはトタンかなんかの建物だった気がするが、全体としてシャーーと言う音なのだ。春先はお蚕様のために火をたいて暖を取っていたはずだ。僕のうちにだって桑畑があって、そこには肥料になるのだろう、生ゴミを捨てていた。たしか秋は桑の葉だけをつみとり春は枝ごと鎌で刈り取って与えていたはず。鎌で刈ったあとはもちろん鋭利な切り口になっていて、桑畑というのはそこらへんを駆けずり回る男の子にとっては危険な場所だった。
同級生のこと、あそこん家(ち)ではじめて自転車に乗れたこと、冬の朝、たき火に当たって学校に行ったこと、いろいろ思い出した。