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国体論 白井聡

2022年11月20日 | 
 おおざっぱすぎるし、ねじ曲げていると言われるかもしれないが、
 国体だけは護持したくてこうして戦争に負けたが、たしかに国体は護持された、その国体というのはアメリカのことなのだ、なぜなら憲法すら凌駕する安全保障条約を無条件に受け入れているからだ。
 と言う。
 まったくそのとおりだと思う。
 著者の馬鹿に対する言い方は激烈をきわめる。
 自民党所属国会議員である山田宏は2018年 ツイッターで 沖縄の選挙は自民党対親中反米反日だと書いた。
「もはや論評のために取り上げるのも汚らわしいが、有名無名の人間によるこの手の発言の氾濫はすでに常態化し、われわれはそれにならされてしまっている。しかもこれは、いやしくも与党の国会議員による発言である。このような愚劣かつ品性卑しい発言をする政治家と政治勢力が、現に正式だ手続きにもとづいて権力を賦与され支持されているという事実の悲惨さには、あらためて瞠目せねばならない。(p298)」
 すごい。だがまったくそうなのだ。今、右翼とかあるいは「私は右翼でも左翼でもありません」(笑止千万!)などというやからはどれだけものを考えていないのか。今の日本は本当に絶望的だよ。