せろふえ

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震災から12年

2023年03月11日 | 日記
 だれだったか「ブログは将来の自分のために書いている」と言う。まあ、ブログが日記形式とか言うのだからあたりまえか。
 今日は震災から12年。巨大地震から一日に始まる一連の自分の記事を読んで、感慨にふけっている。ともかく原発に反対だ。東京電力は解体すべきだし、旧経営陣は裁判で判決も出ているのだ、責任を取り、補償しろ。自民党は人民の敵だ、潰すべきだ。


 放りっぱなしだが、今年もクリスマスローズが咲いた。雑草(の枯れたの)に囲まれてけなげだ。すみません。

仰げば尊し 幻の原曲発見と『小学唱歌集』全軌跡  櫻井雅人 ヘルマン・ゴチェフスキ 安田寛

2023年03月11日 | 
 仰げば尊しが大きく題名として印刷されているが、『小学唱歌集』全軌跡 のほうをクローズアップすべきで、あやしい出自の小学唱歌の原典をさぐる軌跡を書いたもので、すばらしいし、なかなかおもしろい。
 蛍の光がスコットランドの曲だというのはよく知られているが、他の曲もスコットランドの曲だと誤解というかはやとちり?されていたり、他のいいかげんな推測を排して、ちゃんと原曲を探している。
 その、原曲を探す過程で「民謡」とはなにか、とか、明治維新がらみの西欧のキリスト教の布教のこととか、いろいろ根源的なことまで踏み込んでいておもしろい。
「民謡は、(略)むしろ「わらべうた」とか「春歌」のほうが民謡的である」「あるアメリカの民俗学者は「春歌」が含まれていない民謡集はすべて編集されたものだ」というのはなかなかすごい記述だが、まったくそうだ、そのとおりと思う。
 専門的な本だと思うが、だれでも読む意味があると思う。