シドニーからバスで2時間ほどの郊外にある。
霧に咽ぶユーカリの広大な森が、遠くの方ほど蒼く見えるのでブルーマウンテンと呼ばれる。
でも、そのブルー現象はいつでも見られるわけではないそうだ。
運良く私達はその景色を往きの車中から既に見ることができた。
だんだん近付いてくるブルーマウンテンをぼんやり眺めていたら、いつの間にやらその入り口に到着していた。
世界遺産の中を走るバスの中では飲食が禁じられている。
朝7時20分にホテルのロビーに集合してから2時間飲まず食わずで、喉がカラカラσ^_^;
父がトイレに行っている間に私は水を買いに売店に走った。
集合場所に戻ると、ガイドが何かをみんなに配っている。私も貰おうと並んだら、私と父に、
「僕のお客さん?」
と訝しげな表情をする。
「あ~お~き~( ̄^ ̄)ゞ」
むかっと💢した。確かに車に乗り込んだ時と今は出で立ちが違ったかもしれない。
つば広の帽子を被り、サングラスを着けた。
でもね、車の中で、あんなに
「紫外線が物凄くキツイので、帽子、サングラスなどを着用してください」
と、繰り返していたのはあなたでしょ!
ほんの数人の客の風貌くらい2時間もあれば覚えられるでしょうに。乗り降りの時に見てるくせに。
朝からガイドに不信感を募らせていた私は、もう先が思いやられると頭が痛くなる。
シドニーのガイドの特徴は早口でよくベラベラと喋ることだ。
ほんとに良く舌が回る。ユーカリオイルのせいかいな?
ウルルもケアンズも考えながら喋るガイドだったので、その違いは歴然。
次々案内されて、此方は指さされても確認できぬうちに次の話に移っている。
聞き直しは受け付けない雰囲気。
勿論此方の頭の回転が鈍いのは認める。
だけどね~(; ̄ェ ̄)此方はお金を支払っている。相応のサービスを受ける権利がある!
ケアンズの新米ガイド千尋ちゃんのたとたどしいお話をニコニコ受け入れて応援した私が、なんと(O_O)客の権利を主張し始めた。感じが悪いったら!!
同行の若いカップル達の方がずっと感じが良いのだ。
有難いことに、若者達は素直で手が掛からず、ニコニコとなんとなく私達の近くにいてくれたので、ガイドも気が楽になったのか、だんだん父の足元を気遣うようになってきた。
一方的に喋るガイドが少しずつ此方の様子を見るようになっていく。
青木さん、大切なことを、おっとりした若者の笑顔で思い出したかな?
という変化が歩き初めて10分くらいで起きたわけで、そうなると、此方も青木さんを見る目が変わってくる。
まんざら悪い人ではなさそう、せわしなく早口ではあるけれど、根っこは親切なのかな?なんて。
こうして、若者のお陰でツアーの雰囲気が良くなり、ようやくユーカリの森を楽しめるようになっていった。
最初に、傾斜がギネス記録だというトロッコにのった。
平均傾斜44度最高傾斜52度、あれ?56度だったかな?忘れたσ^_^;
とにかく世界最大傾斜だというのだからその恐ろしさたるや、ジェットコースターだ。
ゆっくりだから怖くないかと思いきや、ゆっくりだからまた怖い。



トロッコを降りると直ぐに深い森の入り口。
空気が変わった。
森林浴
これが森林浴なんだ。
マイナスイオンのシャワーだ。
マイナスイオンの音が聴こえてくるような、マイナスイオンが肌につくような、
とても不思議な感覚。
ここは石炭もゴロゴロしている宝の山


創造の森となり、作品が展示されていた。

大きなシダ

ゴンドラに乗る。


少し歩いてロープウェイに。
このロープウェイには仕掛けが……足元にご注目!



足がすくむが、広がる景色の雄大さに忘れる。

天気が悪いと白い壁にしか見えないという
奇岩「スリーシスターズ」



ロープウェイは降りずに引き返して、
昔エリザベス女王が立った展望台

3週間前にキャサリン妃が立った、今私達が立っている展望台



レモンユーカリのスプレーをお土産に購入して、シドニーへの帰路についた。
シドニーに戻ったら、私達はオペラハウスの見学に行きたいので、オペラハウス近くの免税店で降ろして貰うことになった。
若者達はシドニータワーに上るようだ。
免税店の5階に連れていかれ、そこで解散。
お目当てはオペラハウスなので、この形式上のガイドをすっ飛ばしてくれないか?と頼んだが、却下された。
「買わなくても良いのですから、受付でチョコだけもらって下さい。」
受付でキッチリ名前と旅行会社の確認をされた。ガイドのポイントになるのかな。
登山靴で、こんな綺麗な免税店に長居できますかい!っと思ったけれど、冷やかしに、ぶらぶら覗いて歩いた。
ちょいとトイレに入り出てくると、父がカルティエの店に入ろうとしているのを発見(O_O)
思わず捕まえて阻止。
ガイドは言っていた。
「免税店を出たらオペラハウスが真ん前です」
何処がや~!
免税店出たら道やないですか!
オペラハウスに通ずる道に出ます!と言ってよ。
そもそもオペラハウスは障害物で見えないのだから。
これやこれ~Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
こういうアバウトな説明するのが此方のガイドの特徴。
確かに近くにオペラハウスはあるのだろうけれど、道案内とはそういうものではないはず。
よく喋る癖に肝心な事を端折る。
地図はあったが、なんとなく見るのが面倒臭くて適当に歩いた。
何とかオペラハウスを発見。

オペラハウスとキャプテンクック号

オペラハウスを見下ろす高層ビル群


これを見て、今回の旅の観光は全て終了。
今日は素晴らしい快晴、爽やかな気候に恵まれた。
タクシーに乗ってホテルに戻った。
最後の晩餐は夕べしたので、今夜はホテル近くのデパートの食品モールで何か買ってきて部屋で簡単に済ませる事にした。
なんせ、明日は朝5時ロビーに集合なのだから。
3時45分にモーニングコールが鳴る。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
やっぱりあまり眠れなくてモーニングコールのなる前にもうゴソゴソ用意をしていた。
お迎えガイドは中国人。結構親切でユーモアがある。
今日はシドニーマラソンがあるので、早々と道路の封鎖が始まっており、少しグルグル回って高速道路に入り空港へ。
チェックインを済ませると私達はカンタス航空のラウンジへ。
美味しいパン、ジュース、珈琲、フルーツ、ソーセージ、スープ
などなど、ゆっくり朝食を取ってから残ったオーストラリアドルの処分に免税店へ行く。
5袋買うと1袋おまけ!というチョコ、
父が能面打ちの時に使うというエプロン、それから機内用枕を購入。
機内用枕は数年前にフランクフルトで購入したものを愛用していたが、さすがにペタンコになってきたので。
父も欲しいと言い、お揃いで二つ購入した。
100ドルほど残しお買い物を終えJALに搭乗。
乗ると同時にそこは日本。
出発が遅れた。搭乗人数が合わないということで、3回数え直していた。
数分の遅れが出た事を再三謝るJALのCA、カンタス航空とは違うなぁ。
飛び立つとすぐに機内食のサービス。
ラウンジで食べたけれど頂く。
私はここでしっかり眠る!!と決めていたので、恥ずかしながらビールを頼んだ。
CAさんが父でなく私が飲むので目を丸くされたから、実は眠れなかったので……と事情を話した。
ぐいっと飲んで、か~っと眠り、目が覚めたらスッキリしていた。
「お休みになれましたか?」
と先ほどのCAさん。
それからは、
「トリック劇場版」
「半沢直樹」
「アナと雪の女王」
を見て、機内食を食べ、おやつに「うどんですかい」を食べ、時間を過ごす。
父の方はスウロクゲームに夢中。
一面に9個ならんでいるスウロクを1時間ちょつとで2面クリアしていた。
恐るべしコンピュータ(O_OΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
客席は珍しくガラガラで機内が広々と感じる。
行き届いたおもてなしを受けて無事日本に帰ってきた。
「本日は出発に遅れが出ましてまことに申し訳ございませんでした。」
JALのお姉さん、また謝ってるし~σ^_^;
父は元気に国内線に乗り込んで帰っていった。
私は1ドル85円で換金してリムジンバスに乗り込んだ。