目的を持って始める「ゆうゆう生活」

<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

阪神大震災発生直後の映像から分かること(その2)

2013-04-27 | シンキング

阪神大震災のその後の映像2

詳細は、ここを参照:

http://www.youtube.com/watch?v=CiJ0uqMEv1A

http://www.youtube.com/watch?v=z1lzYKpJipE

6:50に、NHK、神戸放送局の映像が入ってきた。

酷い揺れと縦揺れ、その後停電で暗い映像。

部屋の中は、倒れたキャビネや散乱した書類でめちゃくちゃ。

神戸市内の映像も入ってきた。

神戸市内の高台のマンションの住人からの情報では、7か所ぐらいで火災が発生している。

神戸の三宮の映像。倒れた電信柱の映像。

電柱の横で、止まったトラックに運転手がいる。

着の身着のままで外に集まった住民。

厚手のコートを着て、普通に歩いているご婦人。

NHKの映像時間は、7時5分。

震災から、約1時間20分で、本当の震災の被害状況が、わかりだした感じ。

画面が暗い映像から、明るい映像に切り替わるとNHKの画像時間は、8時48分。

崩壊した建物が画面に映し出される。

明石市の消防署によると、4棟崩壊し、3名の死亡者が確認された。

神戸市内をヘリコプターから生中継。

映し出された空からの映像では、激しく炎を上げている火事の状況を伝えていた。

屋根瓦が落ちた家々。

脱線横転している阪神電車。

橋脚が倒れた高速道路。

当時を思い出すが、9時には、阪神の悲惨な状況は把握していた。

 

ただし、まだ、淡路島の状況は把握できていない。 


阪神大震災発生直後の映像から分かること(その1)

2013-04-27 | シンキング

今日、ひょんなことから、阪神大震災直後(1995/1/17)のNHKの映像を見つけた。

その映像が、これ。

http://www.youtube.com/watch?v=SP_w_yaSD98

TV画面は、大阪のNHKからの中継。

目の前の高速道路も正常に車が走っている。

NHKの事務室も大きな落下物はない。

これは、縦揺れだったので、物の落下は少なかった。

発生後、25分程度(映像の時間では約3分頃)に表示された地震の震度表示を見てほしい。

赤く表示されている震度5は、京都、彦根、豊岡だった。

誰もが、震源地は、京都から滋賀方面だったと勘違いしてしまう。

私が、地震の直後、キャビネから落下したTVを戻し、NHK放送を見たが、その時の地震情報は、彦根だけだったので、滋賀県の方面と勘違いしていた。

しかし、震度表示を良く見ると、大阪から西の震度表示は、姫路まで飛んでいた。

神戸の震度表示がない。

これに気付かなけばならなかったが、この時点では、だれも気付いていない。

映像の3分15秒あたりで、アナウンサーは、次のように説明していた。

『震源地は、淡路島。深さ、20キロ。マグニチュードは、7.2と推定されています。』

映像の3分38秒あたりで、震度表示に、神戸に震度6と追加で表示された。

アナウンサーも、3分50秒あたりで、『神戸が震度6と確認されました』

 

この時点のNHKの情報は、記述した地震情報以外は、次のとおり。

・大阪市住之江地区で火災が発生している模様です。地震による火災かどうかは確認されておりません

・大阪府の警察本部によると、この地震の被害の連絡は入っていない

・NHK前の高速道路は、平常どおり車が通過している

・NHKの社内も大きな落下物はなかった。混乱するということはなかった

 4Fのスタジオでも物が落ちているという状況ではありません。ほぼ、平静さを取り戻しています

・近畿地方の高速道路全てが通行止めになっております

・神戸に住む(NHKの)住田アナウンサーによると、揺れは、40秒以上。窓ガラスがガタガタと音を立てた。両手を広げた本箱が、30センチ迫り出した

・近畿の高速道路が閉鎖された

・大阪中央区のコンビニで、かなり激しい揺れのため、ビン類が棚から落ちました、それを従業員が後片付けしている映像です。しかし、大量に落ちている状況ではありません。不安定に置かれていたものが床に落ちている。

・JR西日本で新幹線の新大阪駅のホームで停電している。現在。新幹線の運転を見合わせています

・6時20分現在、大阪市営地下鉄・谷町4丁目の駅構内が、停電のため、真っ暗になっています

・大阪市内では、ほぼ平静を取り度しております

・6時29分ごろ、地震(余震)が発生しております。私の上にある照明器具が1センチから2センチ程度揺れております。

 

この6分半の映像からわかること。

・NHKの近所の現況を伝えている。

・良く考えると、NHKがある場所付近は、特に問題ないと言っているだけ。

 NHKのある場所は、上町(かみまち)台地。

 高速道路を挟んだ対角線に、史跡、難波宮(なにわのみや)がある。

 活断層が走っていることでも有名であるが、断層は1万年単位で活動している。

 前回の活動から、2万8千年前から9千年前と言われてりうので、いつ起こっても不思議でない断層である。今回の地震では、動いていない。

 

閑話休題:

このNHKは、大阪は、大した被害でなく、平穏であることを、一生懸命、説明している感じ。

しかし、情報のほとんどが、断片的であり、詳しい情報がない。

例えば、地下鉄が停電で真っ暗なのかはわかるが、地下鉄が動いているのか、止まっているのかさえ、駅員がわかっていない状況。

そんな状況こそ、本当は大きな被害がでていると考えるべきだったのではないか。

神戸の震度が6なのに、本棚が迫り出したぐらいは、ほんとうなのか?

何故、神戸の震度が、30分後ぐらいになってから、入ってきたのか

震源地が淡路島とありながら、淡路の被害情報がなにもない。

神戸の情報が、アナウンサーのみであった。

今回は、活断層だったため、局地的であったので、仕方がなかったかも知れないが。

 

本当は、情報が少ないときは、大きな被害が発生していると考えた方が良い。

インフラが被害を受けたので。情報が入ってこない。

私は、そう、感じた。