目的を持って始める「ゆうゆう生活」

<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

とと姉ちゃん-タイピスト

2016-06-02 | ブログ

NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。

いま、主役の小橋恒子が、就職先の商事会社で、タイピスト職として働いている場面である。

今は、タイピストという職業はない。

しかし、『タイピスト、就職、給料』で検索すると、一応でてくる。

仕事の実態は、PC入力の仕事でした。

今や、タイピストという職業はなくなった。

私が、学生の時は、各学校の文集作成のため、印刷用の和文タイプがあった。

ガリ版刷の薄い蝋で塗られたものに、タイプし、それを輪転機に掛けて印刷する。

印刷会社のアルバイトで、和文タイプする場所(事務所・個人宅)に行って、原稿を渡し、出来上がった原稿を貰いにいっていた。

 

ワープロ機ができたのは、1978年に東芝、最初のワープロ「JW-10」です。

当時の値段で630万円。

ワープロの歴史は、ここを参照:

http://www.kogures.com/hitoshi/history/word-processor/index.html

 

その後、ワープロ専用機ができて、英文、和文が打てるようになった。

価格は、約10万円ぐらいで。画面表示は、3行ほどでした。

それまでは、英文タイプライターと和文タイプライターは、別の機械でした。

PCができて、ワープロソフトができ、印刷できるようになって、タイピストの職業がなくなりました。

PCで日本語が使われるようになったのは、1990年に日本IBMが発表したDOS/Vによる功績が大きい。

それ以前、1980年代のPCでは、ハードウエアに専用の漢字テキストがあって、それで漢字表示ができるようになったが、各メーカー独自に提供されていました。

ソフトでも、日本語変換に特化した製品をだしたのが、一太郎でした。

DOS/Vにより、専用のハードウェアを必要とせずに、ソフトウェアだけで日本語表示が可能になりました。

詳細は、ここを参照:

https://ja.wikipedia.org/wiki/DOS/V

朝の連続テレビ小説を見ながら、タイピストという職業を考えて見ました。

 

閑話:

タイピストと言えば、タイプライターという有名な曲がある。

本格的な演奏は、ここを参照:

映画(Jerry Lewis):

https://www.youtube.com/watch?v=W0WRfuDQHs4

オーケストラの演奏:

https://www.youtube.com/watch?v=5aJXReOZXP0

 

私は、今でも、Olivettiの赤いバケツ(Valentine)を持っている。

http://www.noax.co.jp/products/Valentine.htm

ケースに収めると赤いバケツになる。

私が、このタイプライターを買った理由は、その当時のコピー代が1枚20円で、かった。

英語の本は、当時、3000円から5000円して、高かった。

手書きで英文を写すには、大変であり、後で読み直す時も厳しかった。

ということで、当時8万円ぐらいしたこのタイプライターを使って、図書館から借りた原書をコピーしていた。

今では、考えられない時代であった。

当時の高級タイプライターは、IBMの電動タイプライターであった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/IBM_Selectric_typewriter

タイプライターの文字は、ボールヘッドと呼ばれ、球形であった。

次の文字を打つと、球形の良さを活かして最短でその文字になるように動かしていた。