アガサ・クリスティの作品を初めて見た。
オリエント急行殺人事件は、1974年の映画作品。
ナイル殺人事件は、1978年の映画作品。
小説は読んでいないが、映画は、テンポが良く、作られていた。
ミステリーとサスペンスの違いは、次の通り。
ミステリーとは、「謎解き」を楽しむもので、誰が真犯人かは映画を最後まで見なければわかりません。
観客は物語の主人公と一緒に謎を解明していきます。
ラストであっと驚く展開があるのが特徴です。
アガサ・クリスティの作品は生粋のミステリーです。
一方、サスペンスとは、「緊張感」を楽しむもので、事件が起きる時点で犯人が誰かわかっていて、
観客は主人公の気持ちになって犯人に追いつめられていく恐怖を体験することになります。
アルフレッド・ヒッチコックの作品が生粋のサスペンスです。
つまり、この2つの作品は、アガサ・クリスティの小説で、ミステリー作品となります。
ポアロが、全員の登場人物から事情聴取しながら、犯人を突き詰めるパターンです。
共通しているのは、全ての登場人物が、犯人だといえる可能性を一旦提示し、その後、真犯人を解き明かすスタイルです。
アガサ・クリスティが発表した推理小説の多くは、世界的なベストセラーで、「ミステリーの女王」とも呼ばれていました。
今回の2作品を観た感想。
ネタバレにならない範囲に留めます。
ナイル殺人事件で、カルナック神殿で、列柱の上の石を落とす犯人が分からない。
最後に犯人が誰かは分かるが、本当に石を落した犯人かどうかが疑問である。
小説ではどういう表現になっているのか、いづれ確かめたい。
閑話:
この石を落とす場面をゆっくりと再生しながら見た。
・上から撮影している時は、石は、列柱の上(はみ出していない)で動かしていた。
・下から撮影している時は、石は、列柱からはみ出した状態で動かしていた。
・途中、石の上の砂利が先に落ちているので、下の2人が気づく筈(はず)であるが、気づいていない。
・途中、石が落ちるシーンがあるが、その軌跡を見ると、柱より右に落ちているが、落ちた場所は、柱のほぼ真ん中(少し右寄り)。
・落ちた石の大きさを推測する。
ジョージ・ケネディさんが、落ちた一の前に立っている画面から推測しています。
肩幅から少なくとも60c㎝、歩いた歩数(2歩)から100㎝。
60㎝×60㎝×100㎝=0.036㎥=360,000mL
1mL=1㎤ 1mL=1000分の1リットル
つまり、360リットル(=360,000÷1,000)となります。
1Lは、約1㎏なので、360㎏。
大人でも動かすことは難しい重量です。
この辺りは、一人の人が石を動かすという設定は、現実的ではないと考えます。