はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

初めてのリハビリ目撃

2013年02月26日 | リハビリ
カミサンが入院して40日が経過しました。
リハビリは順調で、ほとんど動かなかった左手は、リモコンを持ち上げて肘を曲げ、胸に近づけることができるようになりました。
もちろんそこから逆の手順で、元の場所に置くこともできます。
握手をしてみましたが、握力も5くらいまでは回復しているようです。
握力が20まで回復すればゴルフには十分ですので、右打ちのままのゴルフ復帰も夢ではありません。
歩行はといえば、昨日は右手で杖をつきながらではありますが、自力で体育館を2周したそうです。
左膝の装具も、太腿まであったものが、膝までのコンパクトな物に替わりました。
体重もBMI21.1とベストな状態です。

私にとって、この3、4週間は毎日夕食を持って行くのが日課となりました。
カミサンも糖質制限を始めたので、病院食には、ほとんど手を付けないことが多いからです。
豆腐とアゲと日替わりの野菜に半熟卵をいれた”具だくさんの味噌汁”が、カロリー的に必須です。
それにステーキや刺身、煮魚、唐揚げ、ケンタなどをリクエストに応えて持って行きます。
おかげで、私も味噌汁を飲む機会が増えて、今年になって今日までに、なんと29杯もたいらげています。

私は患者さん達がリハビリから復帰して来るのは何度も目にしていますが、実際にリハビリの経過を毎日、目のあたりにするのは初めてです。
リハビリの凄ましい効果を、毎日毎日、目撃し続けて、驚いています。

人は、失って初めて、その物の価値を知ると言います。
失った物を、努力によって取り戻せるのならば、そういう人生を不幸と呼ぶべきでは無いように思えてきました。


リハビリ専門病院

2013年01月25日 | リハビリ
昨日、カミサンは済生会から熊本機能病院に転院となりました。
済生会でもリハビリは始まっていたのですが、さらに本格的な訓練が待っています。
PT(Physical Trainer)、OT(Occupational Trainer)、など3人が交代で付き、日曜日以外は午前と午後に毎日リハビリが続きます。
これまでの訓練でカミサンは車椅子とベッド間の移乗を独力で行えるようになりました。
カミサンは発症以来、リハビリに意欲的で、落ち込むそぶりも見せません。
発症直後は皆、興奮状態にありますので、それほど珍しくは無いのですが、一週間が経過しても、変わることなく落ち込まないことには感心させられます。
まあ、素人では無いので、初期リハビリの重要性を知悉していることもあるのでしょうが、私でしたら恨み言の一言くらいはわめき散らすかも知れません。

カミサンも本格的なリハビリをスタートさせたので、私も運動を再開することにしました。
昨年末からゴルフクラブにもボウリングボールにも殆ど触っていなかったのです。

とりあえず昨夜はラウンドワン田崎店に行きました。
11番、12番レーン 使用球:ブラックウィドー・バイオレント
結果:163,235,161,222,185,198 TOTAL:1164 AVE:194 ストライク率:45%でした。

指が細くなって、ボウリングダコも柔らかくなり、ボールを落とし気味でした。
さらに、指穴調節に失敗して指を痛めてしまいました。回復を待って、一から出直しです。

脳出血

2013年01月19日 | リハビリ
1月16日の夜7時27分に、カミさんから電話があり、左半身が麻痺したみたいとのことでした。
あわてて帰宅すると、玄関に倒れ込んでおり、自力では立ち上がれず、確かに左半身は完全麻痺に近い状態でした。
脳梗塞を疑い、救急車を呼んで済生会病院へと向かいました。
7時頃から、なんとなくオカシナ感じがし始めて、徐々に片麻痺が出現したとのことでした。
意識はしっかりしており、少しだけロレツがおかしいものの、会話には支障ありませんでした。
頭痛の訴えもありません。

済生会で、すぐに頭部CTを撮ったのですが、結果は脳出血でした。
右の被殻という部位の5ccくらいの小出血ですが、内包という部位を圧迫していました。
分かりやすく表現すれば、”ウズラの卵”くらいの血腫です。

そのまま入院して血圧を下げ、一晩様子をみました。
翌朝のCTで出血が止まっていることが確認され、その日の午後にベッド上でのリハビリが始まり、ICUから一般病棟の個室へと移動になりました。
チョッピリおかしかったロレツも回復してしていましたし、頭痛も全くありませんでした。

左上肢は挙上させたり、肘を曲げたりはできるのですが、親指と人差し指が僅かに動くものの、指は殆ど動かない状態です。
左下肢は寝ている状態から足を持ち上げたり、膝を立てることはできますが、足先だけを伸ばすことができません。
上下肢ともに6点満点中の3点で、不全麻痺という診断でした。
そして、入院3日目からは早くも歩行訓練が始まりました。
とにかく目標はゴルフ復帰だということで必死です。
カミさんは落ち込むことも無く、リハビリに燃えています。

私が、”初詣でお参りした3つの神社に文句を言いに行ってくる。”と言ったところ、カミさんは、”止めなさい。
お参りしたから、これくらいで済んだのかも知れない。”と言います。
”じゃあ、来年からは神社を変えよう。”と提案しても、”嫌だ、変えない。”と譲りません。
悔しくなった私は、”わかった。でも賽銭は半分に減らす。”と宣言しました。