はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

創食くらぶ・戸島西

2015年03月31日 | 木曜会


昨夜は日赤病院の先、介護老人保健施設赤とんぼの裏にある、" 創食くらぶ " で木曜会が開かれました。



農家と契約して低農薬野菜を入手しているそうで、店舗の裏でも自家製の野菜を作っています。



店内には生け簀があって魚、ヤリイカ、アワビ、牡蠣などが用意されています。



昨夜の刺身は関サバ、おこぜ、あこう、アワビという豪華なものでした。



さて、昨夜は6か月の禁酒を達成したT先生が、久しぶりに飲んでいる姿を皆に披露しました。
まだ慣らし運転中ということで、以前の豪快な飲みっぷりは影を潜めて、堅気のハイボールをゆっくりと飲んでいました。
それでもサントリーの角瓶を私と二人で空にしてしまいました。
他のメンバーから、" 長谷川さんのウィスキーの注ぎ方はオカシイ、異常だ。 " という非難の声があがりましたが、黙殺してやり過ごしました。

裸眼ゴルフ

2015年03月31日 | ゴルフ
今年の熊本の3月は日曜日が雨天続きで、1日、15日とゴルフをキャンセルしてしまいました。
で、一昨日にやっと今年3回目のラウンドにこぎつけました。

阿蘇グランヴィリオ西コース、結果は97打の36パットでした。
パットも含めて完全にメガネ無しでラウンドしたのですが、問題ありませんでした。
ドライバーが好調で、ウェッジでパーオンを狙えるケースが増えたせいか、6つのパーを達成しました。
ところが、この日はFWが絶不調で、前半で見切りをつけざるを得なくなってしまいました。

見せ場は13番のロングでしょうか、ドライバー、8番アイアンとつないで、ピンまで90ヤードでしたが、風はフォローです。
サンドウェッジで高い球を打ち、風に乗せる計画をたてました。
私のサンドは80ヤード弱しか飛ばないのですが、みごとに風に乗ってピンハイ3mにナイスオンしました。
バーディーこそならなかったもののOKパーでした。
もともと2オンも狙えるサービスロングなのですが、FWではなく8番アイアン、サンドウェッジと繋いでのパーは、
普段とは趣の違う、味わい深いものでした。

壊死性筋膜炎と後天性血友病A

2015年03月24日 | 医学


昨夜は、はせがわクリニックのスタッフが居酒屋、" 蔵 " に集まっての祝賀会が開催されるはずでした。
長年、当院で医療事務・受付をこなしているSが2年間の努力の末、准看護師の資格試験に合格したからです。

ところが昨朝Sが右上腕の腫脹と痛みを訴えてきました。
原因は全く不明でしたが、午後には腫れと痛みが悪化したので、整形外科を受診させました。
整形外科でも診断がつかずに、私の知り合いの放射線科にMRIのオーダーを出されました。
その結果が、" 壊死性筋膜炎の疑い " だったのです。
こいつはヤバイ病気です。
死亡率が30%にも達する病気で、治療は切開して壊死組織をすべて切除していくというものです。
つまり、敗血症におびえつつ、患部を切り刻まれて、仕上げには皮膚移植が待っているという、めまいがするくらいに悲惨な病気です。

Sは戻った整形外科で入院を勧められたそうですが、子供の世話があるとの理由で断り、帰宅しようとしていました。
私はすぐに携帯で連絡を取り、そんなにのんびりとした病気ではないことを告げて、即、国立病院受診を勧めました。

居酒屋の予約をドタキャンするわけにもいかず、残ったスタッフで乾杯したのですが、
持ち込んだジョニ黒を飲むなり私は、" 不味いっ! " と叫んでいました。
人生でもっとも不味い乾杯の味でした。

さて、国立に入院して切開された結果ですが、壊死はなく、血腫だけであったそうです。
つまり、壊死性筋膜炎ではなかったとのことで、最悪は免れたと思い、ホッとしました。
ところが、今日になって診断がつきました。
なんと、" 後天性血友病A " だったのです。

原因不明の自己免疫疾患で、血液凝固の第Ⅷ因子に抗体を作ってしまう病気なのです。
第Ⅷ因子が働かないと血液は凝固できません。

とりあえず国立病院は血腫を除去して、止血を試みています。
止血には第Ⅷ因子を投与すれば良いように思われますが、現実的には無理なのだそうです。
なぜならば、投与量の決定が困難だからです。
少ないと凝固しないし、多すぎると血管内で凝固しすぎてDICを引き起こし、死亡する恐れがあるのです。
そこで、" バイパス止血製剤 " なる物が投与されます。
これには3種類あるようです。
詳しくは書きませんが、第Ⅶ因子、第Ⅹ因子などを組み合わせた迂回止血剤です。

輸血も並行して実施されています。
逆に考えれば、輸血を必要とするほどの出血だったということなのでしょう。

止血が落ち着いたら、根本治癒を目指して、ステロイドの単剤投与か
ステロイドと免疫抑制剤の2剤投与が行われるはずです。

まあ、最悪は免れたとは言え、一難去ってまた一難でしょうか.....

Sは当院随一の健啖家です。
肉食獣ですのでステーキは他人の分まで、いくらでも食べることができます。
スウィーツにも目が有りません。
いつぞやの忘年会では男性陣が手を付けなかったスウィーツ8皿を一気食いしていました。
そんなSがいない宴会ではコース料理が余り気味でした。

Sが退院したあかつきには、快気祝いもかねて、" 蔵 " に集まるつもりです。
今度こそ乾杯のウィスキーを、美味しく飲みたいものです。

西加奈子・円卓

2015年03月14日 | 読書


しばらくは西加奈子を読んでみようかなということで本屋に行きいました。
すると直木賞受賞記念コーナーが作ってあって、西加奈子の様々な著作が並べられていました。
老眼を酷使したくないので、まずは単行本を手にしました。

主役の琴子 ( こっこ )は大阪の小学校3年生で、両親と祖父母、さらに14歳の三つ子の姉たちとの8人家族で暮らしています。
円卓というのは、中華料理店に置いてある、真っ赤にペイントされたクルクルと回転するテーブルのことです。
こっこの家庭は大家族ですので、こいつを利用して円滑に食事をこなしているのです。

この小説は大阪弁を駆使したコメディーです。
コメディーなのですが、さまざまな登場人物のキャラがしっかりと設定されていて、
それぞれの発言や行動、リアクションは突飛ではあるものの、なるほどと思わせるような内容です。

小学校3年生のころの私は、もちろん子供だったのですが、すでに大人の部分もたくさん持ち合わせている生き物であったような気がします。
そのことを思い出させてくれる作品でした。

さて明日は、延期になっていた山ちゃんとのゴルフのはずでしたが、降水確率70%ということで、またまたキャンセルとなりました。

そこで先週の日曜日に行ってきた練習ラウンドをアップします。

今年初めての阿蘇グランヴィリオ西コースです。
結果は93打の35パットでした。

今回は眼鏡を作り直してチャレンジしました。
老眼鏡の度数を一番弱いものにして乱視だけを補正するという仕様です。
スコアカードを読むのにも苦労するほどの解像度なのですが、アドレスした時のボールは、なんとか二重にボケることなく見えます。

老眼鏡をかけてアドレスした時に目に映るボールは虚像です。
実際にはボールはそこにありません。
手前に仮想ボールを想定して、それをヒットすべくスイングして、やっと真のボール?をヒットできるのです。
眼鏡の度数を落とすことによって虚像と真のボールのズレがゼロでは無いものの、小さくなったと思われます。

前半は5つのホールでパーオンするものの20パットを叩いてしまい45でした。
後半はショットは乱れたものの15パットの48でした。

次回はグリーン上だけ眼鏡使用とし、ショットはすべて裸眼で打ってみようと思います。

西加奈子・サラバ

2015年03月07日 | 読書


またまた、長編上下巻物の受賞作です。
出版業界がグルになって売り上げを増やすべく画策しているのではと疑いたくなってしまいます。
半ば腰が引けた状態で立ち読みしてみたのですが、なんと1ページ読んだだけで即買いしてしまいました。
その文章がとても気に入ったからです。
めずらしくも?私に診たて違いは無く、あまりの面白さに2日で読み終えてしまいました。

作者は女性ですが、この物語の主人公は男性である歩( あゆむ )です。
ストーリーは歩が父親の赴任先であるイランで誕生した後、エジプトへの転勤、大阪への帰日、東京の大学への進学、
卒業し、フリーのライターとして中年にさしかかるまでを時系列で描写していきます。
風変わりな家族関係の葛藤、親戚のおばちゃんや、背中に彫り物を持つ近所のスーパーおばちゃんとのエピソード、
いくつもの恋愛関係などが綴られていくのですが、この作品のメインテーマは男同士の友情です。
エジプトでの小学生時代に出会った近所に住む同い年のエジプト人少年との友情。
そして高校のサッカー部の同級生との友情です。
男性である私からみ見れば、ファンタジーとしか思えない濃厚な友情です。

この作品は作者の生い立ちとオーバーラップしています。
作者自身は歩の姉である奇人としか言えないような女性なのでしょうが、物語の終盤で、ようやく、まともな存在感を発揮します。
結局は、この女性が主人公で、歩は平凡な狂言回しにすぎなかったようにも思えます。

面白い作品ですので、これ以上のネタバレは慎みます。
自信を持ってのお薦め作品です。



熟成肉

2015年03月02日 | 飲み屋






27日の金曜日は市役所裏にある和食の店、" 二郎 " で木曜会が開かれました。
オープンして10年にしかならない、カウンターだけの小ぢんまりとした店ですが、
すでに熊本の名店として、なかなか予約が取りにくい状況です。
特に毛ガニの甲羅焼は絶品で、感動しない人はいないでしょう。

私自身は4年前に木曜会のY先生に連れられて行ったのが初めてでした。
Y先生はオープン直後で閑散とした二郎に、偶然に一人で入り、その料理の旨さに驚いて、医者や薬品関係者を連れてきて宣伝し、
店を繁盛させた立役者と言われています。
私も気にいったので、その直後にもう一回利用しましたがそれが最後でした。
なぜならば、その後は何回訪ねても満員で入れなかったからです。
そのうちに、あきらめてしまいました。

さて、その夜のメインは熟成肉のステーキでした。
最近テレビにしばしば登場しますので知ってはいましたが、食べるのは初めてでした。
大き目のカマボコくらいにスライスされて出てきたのですが、一瞬タタキかと思ってしまうほどの超レアな焼き加減でした。
しかし、食べてみると不思議な食感でした。
柔らかくて歯切れも良く、ジューシーで美味しいのですが、
目をつぶって食べたならば牛肉であることに気づかないかも知れません。
とにかく肉なのか魚なのか分らないような、経験にない美味しさでした。

マスターは肉を4度Cで15日間熟成したとのことです。
厳密な温度管理が必要だとのことで、冷蔵庫の開閉も制限されるそうです。
一般家庭では手に負えないようでしたが、マスターが裏技を教えてくれました。
それは、肉を真空パックしてもらうことから始まります。
真空パックして売られている肉もあるくらいですから、肉屋には必ず真空パックの機械が置いてあります。
好きな肉のブロックを選んで真空パックにしてもらいます。
あとは、冷蔵庫で4日間寝かせれば完成です。
表面の水分をキッチンペーパーで丁寧に抜いたのちに、好みの焼き具合で食べるだけです。

私の冷蔵庫には阿蘇赤牛のモモブロック真空パック詰めが一昨日から眠っています。
もしも成功したならば、お礼がてら、ちゃんと予約を取って、二郎に行くつもりです。