はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

甲子園初戦突破

2013年03月26日 | 時事ネタ
熊本の済々コウ(セイセイコウ)が2対0で常総学院を破り、甲子園初戦突破を果たしました。
エースの大竹君の球は一見打ちやすそうにも見えるのですが、なにか秘密があるのでしょう。
常総の打者はことごとく芯をはずされていました。
選抜での勝利は55年ぶりだそうですが、55年前は優勝しています。
開業医仲間の木曜会にはOBが2名いますが、2回戦は仕事を休んで観戦に行くそうです。
昨夏も話題になりましたが、済々コウの偏差値は出場校の中ではずば抜けて高く、70です。
そこで今回の出場校の偏差値を調べてみました。
トップは早稲田実業の72で済々コウは第2位でした。
3位は土佐高校の68ですが、21世紀枠ですので参考記録に過ぎません。
その他で偏差値が60を越えているのは、大阪桐蔭の62と大阪履正社の60だけです。
ワースト1は福島のいわき海星と京都翔英の35です。
いわき海星は21世紀枠ですので、高野連側は偏差値を重視しなくなったのでしょうか。
以下、菰野高校の37、北照と長崎創成館の38、敦賀気比と大和広陵の40と続きます。
偏差値が50を越えたのは出場36校中18校でした。
平均偏差値も47.8でしたので、それほど偏りは無いということでしょうか。
案外とまっとうな結果に驚きを感じました。

江部先生からの日本糖尿病学会に対する提言

2013年03月25日 | 糖質制限食
2年前くらいまでは、糖尿病学会に対しては、あえて批判することを避けていた江部先生が、
この一年で、かなりハッキリと主義主張を表明されるようになりました。
糖尿学会側の、マスコミを利用してのネガティブキャンペーンに対して黙っているわけにはいかなくなったせいかも知れません。
そして、3月21日のブログでは、学会に対して堂々と提言を発信されました。

1)
ACCORDなどの疫学調査の明白なエビデンスを無視せずに、現実を認めて、ワンパターンの
食事療法(カロリー制限・高糖質食)の見直しに着手するのが、糖尿病専門医として
科学的な態度と言えるのではないでしょうか?

2)
また、従来の日本の糖尿病治療(カロリー制限・高糖質食と薬物療法)で、
糖尿病網膜症で失明、糖尿病腎症で透析、糖尿病壊疽で下肢を切断、心筋梗塞、
脳梗塞・・・といった糖尿病合併症が毎年多数発症している現状を、どのように
とらえられておられるのでしょうか?

現実に多くの糖尿病患者さんを苦しめてきたという反省はないのでしょうか?

是非、冷静に日本の糖尿病治療と合併症の現状を検討して頂きたいと思います。

3)
さらに、糖尿病専門医が推奨するカロリー制限食(高糖質・低脂質食)では、
"食後高血糖”と”平均血糖変動幅の増大”を生じ、酸化ストレスリスクを決して
防げないという生理学的事実を、糖尿病患者さんに、どう説明し、納得して
もらうおつもりなのでしょう。

短期的に破滅的に効果が悪い食事療法(カロリー制限・高糖質食)を、長期間に
わたり糖尿病患者さんに推奨するなら、倫理的にも科学的根拠を示す義務があります。
糖尿病専門医として、科学的思考をされることを切に望むものです。

4)
農耕開始前の人類約700万年間の進化の歴史は狩猟・採集であり、農耕開始(穀物摂取開始)は
約1万年前からに過ぎないことを、認識して下さい。

5)
日本人も旧石器時代と縄文時代の約8700年間は狩猟・採集であり、農耕開始(米摂取開始)は
弥生時代以降の約3000年間に過ぎない:ことを認識してください。



妹の圧勝、私の惨敗

2013年03月25日 | ゴルフ
昨日は開業医仲間のT君とサトチャンと妹の4人で城南ゴルフクラブをラウンドしました。
結果は、ただ一人だけ100を切った妹の圧勝でした。
こんな記事をアップしたくは無いのですが、妹の強要を断れませんでした。
妹いわく、”東京にはアニキのブログを愉しみにしている読者がたくさんいる。何日もブログを更新しないのは許されないことだ。”そうです。
4月の12,13,14日は東京で日本内科学学会が開催されます。
私とT君は学会への出席を口実にして、妹と慎ちゃんとのゴルフを実現すべく上京します。
4人とも修猷館卒業ですので、同窓会コンペです。
しかし、こんな腕前では熊本弁で言う、”東京まで行くがた無か。”でしょう。
猛練習を心に誓い、先ほどの昼休みからスタートしました。

ソクラテスの弁明

2013年03月23日 | 読書


文藝春秋で田中美知太郎の訳が絶賛されていたのでネットで購入しました。
当然、旧仮名使いの旧漢字を予想していたのですが、送られてきたのは平易な現代語訳でした。
田中美知太郎と藤澤令夫の共訳みたいな体裁ですので、おそらくは田中の訳を藤澤が現代語訳にアレンジしたものかも知れません。

紀元前400年頃の話ですが、ソクラテスは、自分は無知であるがそのことをちゃんと自覚しているという、”無知の知”を根拠に、
各界の著名人達に討論を挑み、彼らがことごとく、”知らないのに知っていると勘違いしている。”ということを喝破していきます。
そのことで恨みを買い、”青年達に有害な説法を続けている。”ということで告訴された裁判でのソクラテスの弁明をプラトンが著した
作品です。
法廷には被害者の青年らしき者は一人もおらず、原告の姿もはっきりしないという、現代では考えられない、魔女狩りにも似た裁判です。

当時の裁判は500人の陪審員の多数決で、まずは、有罪か無罪かが決定されます。
ソクラテスは僅差で有罪となってしまいました。
次に、量刑ですが、原告側の主張と被告側の主張を陪審員の多数決で決定します。
原告側は死刑を主張しました。
陪審員もさすがに死刑はひどすぎると思っている者が多かったようですので、ソクラテス側は大金を払うとか、
国外追放だとかを主張するようにソクラテスに勧めます。
しかしソクラテスが主張したのは1ムナ(現代では数万円程度)の支払いだけだったのです。
陪審員達は侮辱されたような気持ちになり、ソクラテスははっきりとした差(340票対160票)で死刑と宣告されます。

当時の監獄は番人もユルユルで賄賂を使えば脱走も容易でしたので、友人達は手配しますが、ソクラテスは拒否を貫き通し毒杯をあおって死亡します。

人間にとっては、徳その他のことについて毎日談論するということが、まさに最大の善きことなのである。
これに反して、吟味の無い生活というものは人間の生きる生活では無い。


2013年03月21日 | 飲み屋
昨夜はT君の43回目の誕生日にかこつけて、”蔵”で一杯やりました。
祭日でしたので自分の店が休みの、”居酒屋二貝”の二貝さんも参加してきました。
5000円のコース料理は相変わらず豪華で申し分ありません。
今回はその一部をアップします。


フグの唐揚げです。


佐賀牛のステーキです。


車エビの天ぷらです。




旬の野菜の天ぷらです。

写真は撮り忘れましたが、伊勢エビの卵スープとじも、最後の味噌汁の代わりに出てきました。

三人で焼酎の4合瓶2本を空にして二次会へと移動しました。
二貝さんの知り合いのスナックでしたが、そこでも焼酎を飲み続けました。
そこで気づいたのですが、T君がベロベロに酔っぱらっているのです。
たった一つの持ち歌である、”サボテンの花”こそ、なんとか歌えましたが、焼酎を飲むペースが極端にダウンしています。
おそらくは、会話の内容を翌朝も覚えている可能性はゼロに近いと思われます。
私はペースを落とすことも無く最後まで飲み続けましたので、アルコールに関しては私の勝ち?のようです。

今朝も二日酔いは全くありませんでした。
脂肪肝が改善されたことで、肝臓の代謝能力が異常に昂進しているようなのです。
心配なのは、”脳”です。
これほど大量のアルコールを毎晩投与された脳は、ダメージを蓄積している可能性があります。
休肝日を作る必要がありそうです。


リポプロテインリパーゼ(LPL)

2013年03月09日 | 糖質制限食
今日の江部康二先生のブログにLPLの働きが説明されていました。
以前に私が紹介した釜池豊秋先生の見解とは食い違うので、これをアップします。

脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLが活発になると、
血中の中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解して、遊離脂肪酸を脂肪細胞内に取り込み、
中性脂肪に合成して蓄え太っていきます。

インスリンは脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLを活性化させるので、脂肪細胞内に中性脂肪を蓄える方向に働きます。

これに対してHSL(ホルモン感受性リパーゼ)は脂肪細胞内にあって、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解して
血中に放出させ、やせさせる働きがあります。

まとめると、脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLは内部に中性脂肪を蓄えて太らせる働きがあり、
脂肪細胞内のHSLは逆に内部の中性脂肪を分解して血中に放出させ、やせさせる働きがあります。

インスリンはLPLを活性化させ、HSLを抑制するので、インスリンが分泌されると太りやすいのです。

さらにインスリンは、GLUT4を介して余剰の血糖を脂肪細胞内に取り込み、中性脂肪に合成して蓄えます。

このように二重三重の肥満ホルモンがインスリンなのです。



インスリン注射を開始した患者さん達が、しばしば太っていくのは、このようなメカニズムによるものだそうです。

私は、かなり厳密な糖質制限を続けています。
生ビールも飲みませんし、ご飯、パン、麺類には手を付けません。
しかし、二日前に、”蔵”で飲んだ時には、一口だけではありますが、”ジャコ飯”を食べ、一匙だけではありますが、
黒蜜かけのシャーベットに手を出してしまいました。

一方、T君は、”ユルユルの糖質制限”です。
”ドカ喰いさえしなければOKなんです。”というスタンスです。
二日前の”蔵”でも、生ビールは飲むし、自分のとは別に私が残したジャコ飯をたいらげ、黒蜜シャーベットも完食していました。
これをドカ喰いと言わずしてなんと言うのでしょう。

先日も、リッツを3個食べたことを、私が注意した時の応えは
”大丈夫です。だって、バスケットだって3歩までは歩いてもいいじゃないですか。”というものでした。


鶏口牛後

2013年03月08日 | T君ネタ
昨夜はT君と、”蔵”で飲んだ後に、スナック”ガウディ”に回りました。
もちろん、ガウディのマスターに食品別糖質量ハンドブックを渡すためです。
その席で私の恥ずかしい思い違いが露見しました。
私は、”鶏口となるも牛後となるなかれ。”という言い回しを、”鶏頭となるも牛後となるなかれ。”と間違って覚え込んでいたのです。
”鶏頭となるも牛尾となるなかれ。”という表現もあるそうですが、亜流に過ぎず、本家本元は、”鶏口牛後”です。
ちなみに牛後とは牛の肛門のことだそうです。
T君との言い争いで、一敗地にまみれました。
罰ゲームは、”ブログへのアップ”でした。トホホ...

ウェブ勉強会

2013年03月05日 | 勉強会
昨夜はノバルティスのインクレチン製剤である、”エクア”のウェブ勉強会に出席しました。
内容は、新しい情報があるわけでもなく、レベルの低い退屈なものでした。
出席者は十数名だったのですが全員に、”おみやげ弁当”が配られました。
その中で、私とT君のそれは糖質制限弁当にアレンジされていました。
スナック”ガウディ”に持ち込んで、一杯やりながら食べたのですが美味しく完食することができました。

ガウディのマスターも2週前から糖質制限を厳密に始めたとのことでした。
しかし平気で生ビールを飲んでいます。
空腹をまぎれさせるために飲んでいるというプレーンヨーグルトを見せてもらうと、炭水化物がたくさん入っている製品でした。
そして、サラダにはリンゴを入れているそうです。
無糖では無い缶コーヒーも飲んでいます。

結局、知識が無いままに、主食さえ抜けばOKだろうと考えたようなのです。
体重も全く変化しなかったそうです。
 私は今週中に糖質制限の本とカロリーブックを持ってくることをマスターに約束しました。

昨夜は私がジョニ黒を、T君はオールドパーを飲みました。
ですから、自分が飲んだ量が一目瞭然だったのですが、新しく開けたジョニ黒を2時間半で半分チョット飲んで店を出ました。
帰宅してシャワーを浴びた後に飲み直したのですが、どれくらい飲んだのか記憶がありません。
今朝、婦長に、”酒臭い!”と罵られましたので、深酒をしたように推測されます。
しかし、二日酔いは一切無く、頭脳もクリアーでした。

男性更年期障害

2013年03月01日 | アンチエイジング
昨夜はニューオータニでの勉強会の後に、T君と、”ステーキの島崎”で軽く一杯やって、”居酒屋二貝”に回りました。
そこで、話題が男性ホルモンに及んだ時に、T君が、”LOH症候群”という耳慣れない病名を口にしました。
男性更年期の事だそうですが、LOHが何の略号なのかは不明でした。
そこで今日検索してみますと、”Late Onset Hypogonadotoropinism”、 訳せば、”晩発生性ホルモン減少症”でした。

男性のフリーテストステロン(以下FTと表記する)は毎年1~2%減少していくそうです。

FT減少によって生じるリスクを列挙してみます。
メタボ、糖尿病、AGE増加、心血管イベントの増加、高血圧、前立腺癌、うつ病と自殺企図、性機能低下です。

ホルモン補充によって期待されるメリットを列挙します。
メタボの改善、糖尿病の改善、睡眠時無呼吸発作の改善、心機能改善と狭心症予防、下部尿路症状の改善、うつの改善、性機能の改善です。

とりあえずは、来週血液検査で私自身のFT値を調べてみるつもりです。