昔は ( 今でもそうですが ) " 塩分の摂りすぎは高血圧を招くのでダメだよ。 "
" 塩分は1日10g以下に抑えましょうね。 " と、医者も、看護婦も、栄養士も、みんなして減塩指導をしていた時代がありました。
それは、1960年にある学者が発表したグラフが出発点でした。
それ以後、塩分摂取と血圧の相関関係について、様々なスタディーが施行されました。
しかし、すんなりとは相関関係が実証されなかったのです。
そこで、" 塩分感受性 " という概念が導入されました。
つまり、体質的に血圧が塩分に影響される人と、そうでない人がいるという説です。
このことが、スタディーでの塩分摂取量と血圧の相関関係が単純に示されないことの要因の一つだとされました。
その後、日本人で塩分感受性を持っているのは30%以下であるだろうというデータも出てきました。
それなのに、日本人全体に高血圧を回避するための減塩を指導するのは、おかしな話ですよね。
塩分摂取量と血圧の相関関係について決着がつくことは無さそうですが有名なスタディーをアップしておきます。
1988年の国際共同調査であるインター・ソルト スタディーです。
32か国1万人について調査した結果、はっきりとした関係は認められませんでした。
さらに、アメリカで高血圧学会の最高賞と言われるチバ賞を受賞された故・青木久三博士は次のように警告しています。
ビタミンの欠乏は特定の病気を引き起こすだけだが、塩の欠乏は命を奪う。
日本人の高血圧症の98%以上は塩は関係ない。
腎臓やホルモン、血管、血液の問題だ。
大多数の日本人にとって減塩は意味がなく、危険のほうが大きい。
振り返ってみれば、高血圧の90%は本態性(原因不明のときに付ける業界用語です。) でした。
あとは、腎性高血圧、腫瘍が原因の高血圧などがありますが、塩分性高血圧なんて聞いたこともありませんよね。
高血圧の患者を発見した時に、真っ先に減塩指導だけで経過をみられる医者は存在するのでしょうか?
もしも存在したとして、成功を収めていられるのでしょうか?
さて、話は血圧から離れますが、20世紀の終盤にアメリカのアルダーマン博士が塩分悪者説に異議を唱えました。
20万人を対象として20年間も追跡したスタディーを英国の一流医学誌であるランセットに投稿したのです。
対象者を毎日の塩分摂取量により4つのグループに分類して死亡率を計算したのです。
結果は、負の相関関係でした。
すなわち、塩分摂取量が少ないほど早死にで、多いほど長生きするという結果だったのです。
この結果をもとにして、Emma Ros がレポートを発表しました。
(1) 20万人のアメリカ人を対象とした
20年間にわたる疫学調査の結果
減塩は死亡率の上昇をもたらした。
(2) 毎日の食塩摂取量を1g増量することが
死亡率を10%縮小させることに結びつけられた。
(3)調査は、血圧、コレステロール、年齢性別、微量ミネラルの欠損、
さらには、経済的な地位など、多元的な要因にわたって実施された。
(4) 以前の合衆国厚生省による調査は
塩の消費量の設定が、あまりにも不正確であった。
(5) アルダーマン博士は塩分摂取と心疾患の因果関係を血圧だけに焦点を絞れば失敗するだろうと言った。
(6) 減塩によって、血管を締め付けて心臓発作を引き起こすホルモンが増加する。
(7) 減塩はインシュリン抵抗と神経性ストレスを増やす。
(8) 合衆国政府は減塩運動を、しばらく見合わせるべきだ。
このレポートは欧米では広く報道され物議を醸したのですが
不思議なことに日本のマスコミは、足並みを揃えて、みごとにスルーしました。
興味がある方は、" アルダーマン 塩分 " でグーグル検索をかけて下さい。
アルダーマン博士の以下の言葉が耳に残りました。
" 先進諸国では日本人の塩分摂取量が最も多い。
しかし日本人の平均寿命は世界一長い。
このことを君たちは、どう解釈するのかね? "
私ですか? 減塩を実践したことも、指導したこともありません。
というか、私自身は毎日大量の塩分を摂取しています。
大酒飲みですので、細胞内脱水が毎朝繰り返されます。
水分補給をしてもナトリウムが無いと水分が細胞膜を突破できません。
いきおい、たっぷりと出汁と味噌を叩きこんだ味噌汁で一日をスタートさせます。
昼食のケンタッキー・フライド・チキンも塩分が多いらしく、一時間後に口渇が出現します。
夜は、毎日、たっぷりのわさび醤油で刺身を食べます。
ピーナツも、わざわざ塩をつけて食べることさえあります。
それでも、昨日血圧を測ってもらったところ、140の90でした。
学会のお偉方や、薬品メーカーから見れば、これでも高血圧なのかもしれませんが、相手にする気は、さらさらありません。
" 塩分は1日10g以下に抑えましょうね。 " と、医者も、看護婦も、栄養士も、みんなして減塩指導をしていた時代がありました。
それは、1960年にある学者が発表したグラフが出発点でした。
それ以後、塩分摂取と血圧の相関関係について、様々なスタディーが施行されました。
しかし、すんなりとは相関関係が実証されなかったのです。
そこで、" 塩分感受性 " という概念が導入されました。
つまり、体質的に血圧が塩分に影響される人と、そうでない人がいるという説です。
このことが、スタディーでの塩分摂取量と血圧の相関関係が単純に示されないことの要因の一つだとされました。
その後、日本人で塩分感受性を持っているのは30%以下であるだろうというデータも出てきました。
それなのに、日本人全体に高血圧を回避するための減塩を指導するのは、おかしな話ですよね。
塩分摂取量と血圧の相関関係について決着がつくことは無さそうですが有名なスタディーをアップしておきます。
1988年の国際共同調査であるインター・ソルト スタディーです。
32か国1万人について調査した結果、はっきりとした関係は認められませんでした。
さらに、アメリカで高血圧学会の最高賞と言われるチバ賞を受賞された故・青木久三博士は次のように警告しています。
ビタミンの欠乏は特定の病気を引き起こすだけだが、塩の欠乏は命を奪う。
日本人の高血圧症の98%以上は塩は関係ない。
腎臓やホルモン、血管、血液の問題だ。
大多数の日本人にとって減塩は意味がなく、危険のほうが大きい。
振り返ってみれば、高血圧の90%は本態性(原因不明のときに付ける業界用語です。) でした。
あとは、腎性高血圧、腫瘍が原因の高血圧などがありますが、塩分性高血圧なんて聞いたこともありませんよね。
高血圧の患者を発見した時に、真っ先に減塩指導だけで経過をみられる医者は存在するのでしょうか?
もしも存在したとして、成功を収めていられるのでしょうか?
さて、話は血圧から離れますが、20世紀の終盤にアメリカのアルダーマン博士が塩分悪者説に異議を唱えました。
20万人を対象として20年間も追跡したスタディーを英国の一流医学誌であるランセットに投稿したのです。
対象者を毎日の塩分摂取量により4つのグループに分類して死亡率を計算したのです。
結果は、負の相関関係でした。
すなわち、塩分摂取量が少ないほど早死にで、多いほど長生きするという結果だったのです。
この結果をもとにして、Emma Ros がレポートを発表しました。
(1) 20万人のアメリカ人を対象とした
20年間にわたる疫学調査の結果
減塩は死亡率の上昇をもたらした。
(2) 毎日の食塩摂取量を1g増量することが
死亡率を10%縮小させることに結びつけられた。
(3)調査は、血圧、コレステロール、年齢性別、微量ミネラルの欠損、
さらには、経済的な地位など、多元的な要因にわたって実施された。
(4) 以前の合衆国厚生省による調査は
塩の消費量の設定が、あまりにも不正確であった。
(5) アルダーマン博士は塩分摂取と心疾患の因果関係を血圧だけに焦点を絞れば失敗するだろうと言った。
(6) 減塩によって、血管を締め付けて心臓発作を引き起こすホルモンが増加する。
(7) 減塩はインシュリン抵抗と神経性ストレスを増やす。
(8) 合衆国政府は減塩運動を、しばらく見合わせるべきだ。
このレポートは欧米では広く報道され物議を醸したのですが
不思議なことに日本のマスコミは、足並みを揃えて、みごとにスルーしました。
興味がある方は、" アルダーマン 塩分 " でグーグル検索をかけて下さい。
アルダーマン博士の以下の言葉が耳に残りました。
" 先進諸国では日本人の塩分摂取量が最も多い。
しかし日本人の平均寿命は世界一長い。
このことを君たちは、どう解釈するのかね? "
私ですか? 減塩を実践したことも、指導したこともありません。
というか、私自身は毎日大量の塩分を摂取しています。
大酒飲みですので、細胞内脱水が毎朝繰り返されます。
水分補給をしてもナトリウムが無いと水分が細胞膜を突破できません。
いきおい、たっぷりと出汁と味噌を叩きこんだ味噌汁で一日をスタートさせます。
昼食のケンタッキー・フライド・チキンも塩分が多いらしく、一時間後に口渇が出現します。
夜は、毎日、たっぷりのわさび醤油で刺身を食べます。
ピーナツも、わざわざ塩をつけて食べることさえあります。
それでも、昨日血圧を測ってもらったところ、140の90でした。
学会のお偉方や、薬品メーカーから見れば、これでも高血圧なのかもしれませんが、相手にする気は、さらさらありません。