はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

妹との対決

2015年09月28日 | ゴルフ
前回、続きは明日アップすると言いながら、10日間も更新を怠ってしまいました。
その原因としては、妹との4連荘の飲み方や、シルバーウィークの4連荘ゴルフで忙しかったことなどが挙げられます。
しかし最大の原因は9月20日に、妹とのゴルフ対決で負けたことにあります。
勝敗に関わらず、アップすることを事前に約束していました。
負けた結果をアップするのはモティベーションゼロですので、気が重くなってしまうのです。

さて、結果ですが私が104打の40パット、妹は103打の39パットでした。

いつものごとく阿蘇グランヴィリオの西コースでの対決でした。
出だしの1番ですが、私は幸先よくパーオンしてのパーでスタートできました。
妹もボギーオンしてのボギーという静かなスタートでした。
しかし2番ホールから6番ホールまで、私が崩れていきました。
ワンペナ2回、OB1回、4パット1回などで14オーバーとなり、妹に5打差をつけられてしまいました。
敗戦ムードが漂い始めたのですが、7番8番9番を私はパーボギーボギーと2オーバーで耐え、
ダボダボトリとした妹に追いついてしまいました。
結局前半は52対52のイーブンで終えました。

後半の10番で私は2オン2パットのパーでしたが、妹はグリーン右のラフに2打目を外していました。
そこからは砲台グリーンへの打ち上げで、かなり難易度の高い寄せでした。
ところが、そこで妹にスーパーショットが出たのです。
シャフトを立てたまま放たれた美しいスイングは球を柔らかく捉えて、見事にベタピンのOKパーとなったのです。

そして続く難関の11番で私が深みにはまってしまいます。
ティーショットを左の池に叩き込んでしまい、池の手前からのショットはどうにか池を越しただけに終わりました。
ところが、そこから謙虚に刻んだつもりのショットが、再び同じ池に転がり、結局10打を費やしてしまったのです。
そのホールで妹は6打でしたので、4打差となってしまいました。
そこからも、一進一退の攻防が続いたのですが、結局最終の18番にたどり着いた時には、私の2打負けでした。
最終ホールはパーをとるのが難しいホールですので、勝負の行方はまだわかりません。
しかし、そこで、私のティーショットは左にひっかけてのOBとなってしまったのです。
さすがに決着がついてしまいました。
最終的には、そこで妹がトリプルを叩いてしまい、ダボだった私との差は1打になったのですが、それは結果であって、
OBを打った瞬間に私の勝ちは無くなっていました。

この日、私は2つのワンペナと2つの池ポチャと2つのOBを打っています。
妹はノーペナでした。
前回の対戦では妹がOBを1つだけ打ち、私の1打勝ちでした。
敗因はここにつきるようです。

村上春樹・『職業としての小説家』

2015年09月18日 | 読書


いつの間にか村上春樹の follower になってなってしまって、新刊本を即買いするようになりました。

今回の作品では第1章から第6章までは村上春樹が雑誌、" MONKEY " に連載したものです。

1章:小説家は寛容な人種なのか
2章:小説家になった頃
3章:文学賞について
4章:オリジナリティーについて
5章:さて、何を書けばいいのか?
6章:時間を味方につけるーー長編小説を書くこと

それに、書下ろしで第7章から11章までを追加しています。

7章:どこまでも個人的でフィジカルな営み
8章:学校について
9章:どんな人物を登場させようか?
10章:誰のために書くの?
11章:海外へ出て行く。新しいフロンティア

そして最終12章は季刊誌、" 考える人 " に掲載されたものです。

この作品は村上春樹の作品を、ある程度は読んだことのある人たちを対象にして書かれたものです。
まあ、この作品が、初めて読む村上春樹の著書であるなんて人は考えられませんが、もしもいたとすれば不幸な人だと思われます。

昨日妹が帰熊してきました。
早速ジョニ黒を和食の店、"蔵 " に持ち込んで、ほとんど空けてしまい、2次会のスナック、" 安楽 " でカラオケを歌いまくりました。
今夜も刺身の店、" 天草 " に出陣です。
畑中も参加するそうですので、どうなることやら......

時間ですので、続きは明日アップします。

砂糖の依存性はコカインとほぼ同等

2015年09月09日 | 糖質制限食


2014年の3月14日に一度アップした本ですが、昨日再読し、砂糖中毒の解説が強烈でしたので、紹介します。

人間の脳の視床下部には、空腹を感じさせる摂食中枢と、満腹を感じさせる満腹中枢があります。
この2つの中枢は血糖値の上下に反応して、刺激されます。
すなわち、低血糖だと摂食中枢が刺激され、高血糖だと満腹中枢が刺激されます。

普段から大量の砂糖を摂取するような食生活をしていると、血糖値の上昇に対してインスリンが敏感に過剰分泌するようになってしまいます。

このことにより、普通にご飯を食べても血糖値が上がりきらない状態となり、胃が膨れているのに、満腹感を感じられなくなるのです。

この時の空腹感は「おなかいっぱい食べたい!」というよりは「何か甘いものが欲しい!」という欲求として感じます。
これは低下した血糖値をすぐに上げようとする脳の欲求と考えられます。


甘いものを食べると、脳の辺縁系でドーパミンが分泌されます。
ドーパミンは報酬系のホルモンとも呼ばれ、人間に快感を与えます。
「よっしゃー!」とか、「やったー!」とか「満足!」というような快感です。

しかし、頻繁に甘いものを食べていると、ドーパミンの受容体がオーバードライブして報酬系の回路を麻痺させてしまいます。
そこで回路を無理やり反応させるために、より多くの砂糖を摂取するような、負のスパイラルに陥っていくのです。
私の患者さんですが、コーヒーに角砂糖を6個入れるというご婦人がおられました。

ドーパミン受容体は依存性を引き起こすすべての物質に関わっていますから、砂糖依存になると、
他の依存性を持つ物質(たばこやアルコール、ドラッグ、向精神薬など)にも依存しやすくなります。
これを「相互依存」と呼びます。


振り返れば私も、タバコ、アルコール、炭水化物の中毒者でした。
ただし、砂糖中毒は無かったように思います。

ヴィンセントが教えてくれたこと

2015年09月06日 | 映画










今日は上記映画をTOHOシネマで観てきました。

子供がからんだハートウォーミングコメディーです。

この映画は昨年の秋にアメリカで封切られた作品です。

低予算の地味な作品ですので大ヒットは期待されず、当初は全米の、たったの4館で上映されただけでした。
ところが、口コミで人気が広まり、ついには全米2500館で上映されるまでになりました。
さらにはゴールデングラブ賞の作品賞と主演男優賞にもノミネートされました。

私自身は、昔から子供がからむ作品に、強く感動する傾向がありますので、今回も満足させられました。
主役のビル・マーレイの演技力が、この映画のキモです。
どっかで見たような顔だと思ったのですが、若い時の写真はこれで



さらに若いころにはゴースト・バスターズに出演していました。



物語は荒れ切った一軒家に一人で暮らす、初老の落ちこぼれ男であるヴィンセントの隣に、亭主から逃げ出してきた母親と少年が引っ越して来るところから始まります。
ヴィンセントは、いわゆる、飲む打つ買うという荒れ果てた生活を送っており、周りからは煙たがれる男でした。
母親は病院のCT技師で、帰りが遅いためにヴィンセントにベビーシッターの役割を頼みます。
ここから、ヴィンセントの少年に対する人生の家庭教師のような指導が始まります。
喧嘩の時のパンチの繰り出し方、馬券の買い方、バーでの注文の仕方などです。

この映画は、見るだけの価値があると思いますので、ネタバレを回避します。
お薦めの作品です。

卒院

2015年09月05日 | 糖質制限食
本日、78歳の男性患者さんが、はせがわクリニックを卒院されました。

初診は昨年の8月で、他医にて糖尿病と診断され、SU剤(アマリール)が処方されていました。
早速、糖質制限を指導し、薬をDPP4阻害薬(ジャヌビア)に変更しました。

糖質制限食を徹底させるのには時間がかかりましたが、血液データは徐々に改善していき、今年の5月からは、内服薬を中止することができました。

今回の血液検査の値は、すべて正常値でした。
空腹時血糖値:105、HbA1c:5.9、中性脂肪:99だったのですが、
空腹時血糖値が100を超えているところがミソなのです。
糖質制限を実行していない一般人は、私もそうでしたが、朝食前の血糖値は100以下です。
つまり、前の晩の糖質摂取によって、インスリンが分泌され過ぎることにより、反応性の低血糖を起こしてしまうのです。
血糖値が100あれば、たやすく我慢できる程度の空腹感しか自覚しません。(融通の利く空腹感)

この方の場合は、初めて中性脂肪が目標であった99以下に達したので、当院を卒業としました。
中性脂肪の値が糖質制限の徹底度を表すのです。

78歳での糖質制限達成は、はせがわクリニックの最高齢記録です。


D.P.Dutcher

2015年09月04日 | 読書


D.P.Dutcherは1944年にニューヨークで生まれたアメリカ人です。
ハワイ大学を卒業し、ハーバード大学博士(極東アジア言語文化部)を経て来日し、
英和、和英辞典の執筆と編集に力を注ぎました。

また、日本の俳句を愛し、明治の俳人である永井守昌の ” 妻を恋うる十二か月俳句日記 ” の英訳本も執筆しています。
その中からいくつかをアップします。

妻の骨小さし五月雨上がりけり

花茄子妻は幸せだったのか

恋うる身の置きどころなき大暑かな

魂に生も死もなく月見草

名月や妻の内なる癌太郎

秋なすの糠漬け妻に誉められて


さて、冒頭の画像は金子みすずの童謡集をダッチャーが英訳した本です。
ダッチャーは現在、熊本に住んでおり、彼の日本人妻が私に貸してくれたものです。
その中から東北大震災の直後に繰り返し放映されて有名になったものをアップします。



英訳はこうなります。



この唄では、主語を省略できない英語の弱点が浮き彫りになっていますが、
数多くの前置詞が活躍して、歯切れの良い唄になっている作品もありました。



最近読んだ本ですが、現代の日本語の文法が英語を和訳するときに都合のいいように改悪されていると批判しています。

愛らしい。赤ん坊だ。泣いた。
日本語の基本文はこの3種で必要十分であると指摘しています。
なるほどなとは思いましたが、やはり文法の本ですので、読み終えるのには、かなりの辛抱が必要でした。