はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

骨粗鬆症の改善薬

2015年07月28日 | 勉強会


昼休みにD社のBという骨粗鬆症の改善薬についての勉強会が、調剤薬局のスタッフも交えて当クリニックの待合室で開かれました。
スライドでプラセボ(偽薬)や他社の薬との比較が示されますが、だまされないように素早くNNTを計算したところ90くらいでした。
つまり、90人がこの薬を飲むことによって、やっと1人が恩恵に浴すことができるレベルなのです。
しかも、この薬を飲むと、150人に1人が深部静脈血栓症を発症するのです。

NNT(Number of Needed Treatment) という考え方の大切さを痛感させられました。

さて、勉強会に饗された糖質制限弁当は秀逸なものでした。
ステーキ、ウナギのかば焼き、塩鮭、ホタテ、プリプリのエビなどで大満足でした。

ところで、最近腹が出てきたような気がしたので体重測定をしたところ、なんと久方ぶりの67Kg台でした。
そこで一週間ほどウィスキーをやめて、糖質ゼロの発泡酒オンリーでいくことにしました。



こいつが最近のお気に入りです。
人工甘味料がゼロで、アルコール度が6%である点が理由です。
カロリーは1本で90くらいです。
胃が膨れるので、一晩に4本飲むのが精いっぱいです。

で、2日間実践したのですが、体重は64.85Kgに落ちていました。
2Kg落とすには一週間かかるだろうと思っていましたが、2日間で達成してしまいました。
そこで、即、ウィスキーを復活させました。

2日ぶりのウィスキーは、当然ながらうまさを増していました。

考察すれば、私の体重は、ただただウィスキー依存性であるということですよね。
人体が真っ先に消費するエネルギーはアルコールだそうです。
2番目がブドウ糖、3番目が脂肪、最後がタンパク質(筋肉)の順番だそうです。
私の場合はウィスキー無しでは、カロリー不足に陥るということですよね。
この飲んだくれた生活を4年間も続けているわけですが、なんだか不安を感じる時もあります。

しかし、血液データは100点ですし、何よりもQOLが高いのでやめられません。
また、2月に半月ほど禁酒した時も禁断症状は全く有りませんでした。
身を挺した人体実験であるということにしておきます。

A社とS社合同の勉強会

2013年11月07日 | 勉強会
昨夜はホテル日航で上記が開催され、T君と出席してきました。
まずは、形だけの参加料を払います。







というタイトルですが、



宣伝パンフも配られます。

勉強会終了後は隣室でバイキングが用意されています。











開業医にとっては10日のレセプト提出が間近な忙しい夜だったせいか、出席者数は、やや寂しいものがありました。
しかし、そのおかげで、バイキング料理は余り気味でした。
バクバク食べて、赤ワインとシーバスを飲んで、さっさと飲みに出ました。

まずは、”KON’S”に行ったのですが閉まっていました。
9時過ぎでしたから吏菜ちゃんがさぼったのでしょう。
あきらめて、”ガウディ”に行きました。
マスターは披露宴のお礼とばかりに、オールドパーの1リットル瓶を用意してくれていました。
例によってロックでドバドバと注いできます。
Tくんと二人でグイグイやっていくと、2時間足らずで半分を消費してしまいました。
私は、このペースだと今夜でボトルを空けてしまうかも知れないとマスターに注意しましたが、返事は、”構いません。”でした。
やばいことになりそうだなと思ったのですが、昨夜のT君は、それからしばらくして、信じられない行動にでたのです。
なんと、まだ11時半であるにも関わらずタクシーを呼んだのです。
最近、朝の7時ジャストに受診しに来る患者がいるからということでしたが、やはり独立して開業するとやる気があふれてくるのか、
精神や生活態度がシャキッとしてくるのかも知れません。

経験は有りませんが、毎晩グズッて眠りたがらなかった子供が、ある夜突然、”9時だから、もう寝る。”と宣言して
スタスタとベッドに歩いて行ったとしたら、親はびっくりして呆然とするでしょう。
私も昨夜は、一瞬、めまいさえ感じました。

ブドウ糖の垂れ流し?

2013年07月24日 | 勉強会
昨夜はA社の勉強会に行きました。
テーマは糖尿病治療薬についてでした。
講演の最後に、今後、発売されるであろう糖尿病新薬が紹介されました。
その中で私が気になったのはSGLT2阻害薬です。
これは腎臓の尿細管でのブドウ糖の再吸収を阻害する薬らしいのです。
摂取したブドウ糖を体内に取り込まずに、尿として排泄させようとする、いわばブドウ糖の垂れ流しを目指す薬です。
そこまでしてブドウ糖を摂取する必要があるのでしょうか?

昔、フランスの貴族達の間では、御馳走を食べると、すぐに吐きに行くという風習があったそうです。
新たに御馳走を食べるためという、オバカな風習でした。

SGLT2がオバカな新薬のように思えてなりません。

老化防止

2013年06月15日 | 勉強会
昨夜はホテル日航で開催されたN製薬の勉強会にT君と出席しました。
新潟大学の循環器科教授である南野徹先生の講演で、テーマは”老化防止”でした。

ヒトの遺伝子染色体の端っこにテロメアと呼ばれる部分があります。TTAGGG3’の構造です。
細胞が新生するときにはテロメアはコピーされずに、消費されて短くなっていくそうです。
テロメアは再生されることも無く短くなっていき、やがては遺伝子を束ねる力が失われて、細胞の新生がストップするそうです。
このことからテロメアは命の回数券とも呼ばれています。

さて、最近テロメネースというテロメアを助ける酵素の研究が進んでいます。
そして、以下のことがらがテロメネースを活性化させることが分かってきました。
エストロゲン(女性ホルモン)、運動、禁煙、スタチン製剤(コレステロールを下げる薬)、ARB(血圧の薬)、アスピリン、などです。

また、インスリンが脂肪を老化させることも分かってきました。
脂肪細胞が炎症を起こすので心不全のリスクが高くなるそうです。

サーチュインという長寿遺伝子あるいは抗老化遺伝子とも呼ばれる遺伝子があります。
このサーチュイン遺伝子を活性化させるトランスレスベラトロールという物質が注目されるようになりました。
赤ワインに含まれるポリフェノール中にあります。
フランス人はチーズなどの脂肪分を大量に摂取するのに心筋梗塞で死亡する率がアメリカ人の1/3しかないそうです。
1990年ころフレンチパラドックスと呼ばれ、ポリフェノールを大量に摂取することが原因だと思われて赤ワインブームがまきおこりました。
マウスの実験では老化防止が観察されましたが、その実験で投与されたトランスレスベラトールの量は、人間の体重に換算すると
赤ワイン100本分だったそうですので、現実的には無理です。
また、フレンチパラドックスの正体は、フランス人がワインの飲み過ぎで、心臓病で死ぬ前に、肝臓病で死ぬからだと言う人もいます。

サーチュイン遺伝子は長寿だけでは無く、記憶にも関連していることが分かってきました。
レスベラトール製剤(サプリメント)は山田養蜂場、資生堂、ワダカルシウムなどの会社から販売されています。
記憶力が急速に失われつつある私は、ワラにもすがる想いで、ワダカルシウムに発注をかけてみました。
効果が確認できたならば報告します。

勉強会の演題は、もう一つあったですが、その序盤でT君に、”面白くないから、早引けして飲みに行きましょうよ。”とそそのかされ、
即、賛成してしまいました。
居酒屋”二貝”で私はジョニ黒を、T君は種子島の焼酎である、”三岳”をガブ飲みしました。
どうやって帰ったのか、全く記憶がありません。
次回は、赤ワインのガブ飲みで、記憶がどうなるのか試してみます。


ウェブ勉強会

2013年03月05日 | 勉強会
昨夜はノバルティスのインクレチン製剤である、”エクア”のウェブ勉強会に出席しました。
内容は、新しい情報があるわけでもなく、レベルの低い退屈なものでした。
出席者は十数名だったのですが全員に、”おみやげ弁当”が配られました。
その中で、私とT君のそれは糖質制限弁当にアレンジされていました。
スナック”ガウディ”に持ち込んで、一杯やりながら食べたのですが美味しく完食することができました。

ガウディのマスターも2週前から糖質制限を厳密に始めたとのことでした。
しかし平気で生ビールを飲んでいます。
空腹をまぎれさせるために飲んでいるというプレーンヨーグルトを見せてもらうと、炭水化物がたくさん入っている製品でした。
そして、サラダにはリンゴを入れているそうです。
無糖では無い缶コーヒーも飲んでいます。

結局、知識が無いままに、主食さえ抜けばOKだろうと考えたようなのです。
体重も全く変化しなかったそうです。
 私は今週中に糖質制限の本とカロリーブックを持ってくることをマスターに約束しました。

昨夜は私がジョニ黒を、T君はオールドパーを飲みました。
ですから、自分が飲んだ量が一目瞭然だったのですが、新しく開けたジョニ黒を2時間半で半分チョット飲んで店を出ました。
帰宅してシャワーを浴びた後に飲み直したのですが、どれくらい飲んだのか記憶がありません。
今朝、婦長に、”酒臭い!”と罵られましたので、深酒をしたように推測されます。
しかし、二日酔いは一切無く、頭脳もクリアーでした。

ウェブ勉強会

2012年11月30日 | 勉強会
昨夜はT君に連れ出されて、薬品問屋”アステム”で開催された勉強会に出席しました。
東京の本部スタジオから送られてくる画面をみんなで観賞するというスタイルで、全国で500名ほどの観客が集まったそうです。
熊本市の会場では10名の参加でした。
演題は3つあったのですが、興味深かったのは、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)(SAS)に関するものでした。
解離性大動脈瘤の、なんと半分以上の原因なのだそうです。
さらに、冠状動脈の劣化を招くので心筋梗塞のリスクも高まります。
そして、逆流性食道炎の原因にもなるそうです。(20~40%)
治療としては特殊な器具(C-PAP)を毎晩装着して眠ってもらうことだけです。
SASはメタボな中年男性に多発する疾患です。
診断は、指先に酸素分圧の測定器をつけたまま一晩眠ってもらうことで、ある程度の目安がつきます。
日中の様々な時間帯で強烈な睡魔に襲われる人はSASによる睡眠障害が疑われます。
当院でも検査、治療を実施していますが、とりあえずは、かかりつけ医にご相談下さい。

おみやげに弁当が出たので、例によってT君と”ガウディ”に持ち込んで一杯やりました。
T君は糖質ダイエットを続けていますが、普通の生ビールを2杯飲みました。
さらに、私は弁当のおかずの、芋、カボチャ、フルーツ、甘そうな味付けの物など、数々残したのですが、T君はご飯以外をきれいに完食していました。
T君いわく、”私はユルイ糖質制限です。”とのことです。
それでも、2ヶ月足らずで7Kg近い減量に成功しています。

マスターが私のためにオールドパーのキングサイズボトルを用意していました。
それを、二人で同じペースで飲みました。
さすがに空けることはできませんでしたが8割近くは飲んだようです。
T君のおごりでしたが、安い店なのに21000円も払っていました。

いつもは、ベロベロに酔っぱらってから来る店です。
今後もシラフで来るのは高くつきすぎるのかも。
どこかで基礎麻酔?を済ませてから来るようにします。



Diabetes Symposium in Kumamoto

2012年11月07日 | 勉強会
昨夜はホテル日航で開催された糖尿病シンポジウムに参加しました。
開催に先立ち、熊本大学代謝内科教授の荒木栄一先生から、ある報告がありました。
内容は、糖尿病患者用の外食メニューを様々な飲食店に用意するようにお願いし、その基準を充たしたら、
”ブルーサークル”なる標章を授与するというものでした。
メニューのシバリは下記の2点だけです。
1.600カロリー以下であること。
2.塩分は3g以下であること。

様々な店が様々に工夫をこらしたというメニューが次々と紹介されました。
しかし、皆、炭水化物は80gから90gもあります。

”3大栄養素をバランス良く”という呪縛から一歩も抜け出せていません。

その後の二つの演題も、インスリン注射を受けている患者に、最新型の糖尿病治療薬(ジャヌビア)を併用すると、
良好な結果が得られるというものだけでした。
もっとも、このシンポジウムのスポンサーはジャヌビアの発売元のメーカーですから、仕方の無いことかも知れません。

ジャヌビアは私も処方していますが、血糖値が上がった時にだけ作動するというタイプですので、
糖質制限食を実行している患者さんにとっては便利な薬なのです。
なぜならば低血糖をきたす心配が無いからです。

急速に糖質制限食の考え方がポピュラーとなりつつある昨今ですが、日本糖尿病学会と日本栄養学会のスタンスは、
まあ、”ひたむき”といえばそのとおりかも知れませんが、むしろ”頑迷”という言葉の方があてはまるように思えます。

骨粗鬆症

2012年11月06日 | 勉強会
昨夜は骨粗鬆症についてのWebシンポジウムが、ファイザー製薬の会議室で行われましたのでT君と出席しました。
東京のスタジオでの講演を全国各地の会場にウェブで流すという手法で、演者は東京慈恵会医科大の斉藤充先生でした。

従来は骨密度が重視されていたのですが、最近は骨質が重視されるようになってきました。
鉄筋コンクリートでたとえるならば、骨密度はコンクリートの量ですが、骨質は鉄筋とそれを束ねるブリッジのような材質です。
コンクリートはカルシウムのことで骨の体積の半分を占めます。
鉄筋はコラーゲンです。
コラーゲンを束ねるのはアミノ酸の結合体です。
このアミノ酸の結合体がくせ者で、活性酸素や糖尿病、B12不足、葉酸不足など様々な原因で悪質の結合体に変化することがあるそうなのです。
この悪性の結合体を斉藤先生は、”錆び”とよび、錆びが付くと骨は黄色く変色しもろくなるそうなのです。
この錆びを発生しにくくするような方向に、医学界は進んでいるようなのです。

終了後はステーキの”島崎”を予約していたのですが、みやげの弁当が出たので、それを”ガウディ”に持ち込んでの二次会となりました。
普通の懐石弁当ですから炭水化物を除くとカロリーが足りません。
マスターにチーズとピーナツを出してもらって乗り切りましたが、T君はきんぴらゴボウに手を出していました。反則です。

次に”KON’S”に顔を出しました。貸し切り状態でしたが、T君は初めての店で始めてのカリラを飲むことになりました。
しばらくはカリラを飲んだのですが、途中でT君が目の前に置いてある”白州”が飲みたいと言い出しました。
私も付き合って一杯飲んだのですが、驚きました。とても上品な味なのです。
カリラとは真逆の美味しさです。
焼酎にたとえると、カリラは芋焼酎の”白波”で、白州は”百年の孤独”でしょうか。
ウィスキーの奥の深さを垣間見たような気がしました。

”KON’S”のママもゴルフが趣味とのことで、T君と由真との4人で、いつかラウンドしようと約束しました。楽しみです。



腹部エコー

2012年09月08日 | 勉強会
昨夜はT君と腹部エコーの講習会に出席しました。
講師は、みはらライフケアクリニックの院長、三原修一先生です。
三原先生は熊本日赤の健康管理センターに20年以上勤務され、エコー検診の普及に孤軍奮闘された、熊本のエコー分野の第一人者です。
とてもフェアな科学者であられます。
毎年エコー検診を受けにくる患者さんに癌が見つかった場合は、その前年の画像でチェックできなかたかどうかを検討して、
結果を、見落としをも含めて、スライドで説明されます。
そして、何よりも感銘を受けるのは、その情熱に対してです。
なんとしても所見を見つけてやろう、なんとしても見落としを無くしてやろうとする情熱です。

先ほど、私もエコー検査を実施したのですが、昨夜の三原先生の情熱に影響されてか、検査時間がこれまでの3倍以上になりました。

講習会終了後はT君と連れだって、”居酒屋二貝”で食事をして、スナック、”ガウディ”に回りました。

ガウディのマスターは以前にもアップしましたが、アルコールによる急性膵炎の既往があるので、主治医に、”死ぬまで禁酒”を命ぜられています。
主治医から、”キリスト教をイスラム教に乗り換えるくらいの覚悟を持って、人生を変えなさい。”と言われたそうです。
ところが、昨夜はビールを飲んでいるではありませんか。
”一日にビール3杯は飲んでもいいことにしました。”と、勝手にルールを変えていました。

この夜、私は慢性膵炎の新薬のサンプルをたくさん集めて持参していました。
サンプルを差し出すと、マスターは、”有難うございます。”と言うなり、それをすぐにビールで胃に流し込みました。
医者として、禁酒を徹底するように忠告すべきだとも思ったのですが、サンプルのお礼とばかりに、ドバドバと注がれるオールド・パーで酩酊してしまい
、半ば容認するような態度をとってしまいました。反省。