はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

結婚式場・マリーゴールド

2014年06月30日 | 日記










昨日は益城インターのそばにある結婚式専門館、" マリーゴールド "で調剤薬局の受付事務であるヒロミチャンの結婚式がとり行われました。

4時半からの開宴だったのですが、結婚式から始められたので、乾杯にこぎつけたのは5時45分でした。
それも、全員がノンアルコールのカクテルで乾杯するという悪夢のようなスタートでした。
さっそくウィスキーの水割りを注文し、私がアルコールにありつけた時には6時が迫っていました。
例によってダブルとストレートを同時に頼むという作戦を実行したのですが、スタッフは、それを素早く理解したようで、
注文しなくても、次々とそれらを持ってくるようになりました。
そのおかげで、8時の終了時点には、きちんと?酔っぱらっていました。
さらに、上機嫌で二次会に出席し、きちんと?記憶を無くしました。
しかし、今日携帯の発信履歴をチェックしたところ、11時過ぎには帰宅の途についたようです。
なかなかの、おりこうさんですよね。

なんだかアルコールの話ばかりになってしまいましたが、昨日の結婚式で印象深かったのは花嫁のお母さんの挨拶です。
なんでも、花嫁は幼少の頃に、自宅で行方不明になったそうなのです。
母親は必死になって探し回り、ついに風呂場で娘を発見しました。
ヒロミチャンは、30cmくらい水が溜まった浴槽に、うつ伏せに浮かんでいたそうなのです。
引き揚げますが、口のまわりは泡だらけで、名前を呼んでも全く反応は無く、呼吸も止まっていました。
救急車を要請した後、母親は人工呼吸と心マッサージを繰り返しました。
すると突然、ゴボッと水を吐いて、業界用語で言う、" バイタル " が出てきました。
ヒロミチャンは病院に運び込まれ、点滴を入れられて一命を取りとめました。
しかし、主治医は後遺症の心配があることを母親に告げました。
心呼吸停止がどれくらいの時間続いたのか不明ですので当然でしょう。
その時、どこからか夕食の匂いが流れてきたそうなのです。
すると、点滴をつながれたヒロミチャンが、" まんまー " と叫んだそうなのです。
それを見た主治医は、" もう大丈夫。 " と診断したそうです。



星野源・蘇る変態

2014年06月28日 | 読書


いつもの如く、ダイエー駐車場の料金を無料にするために、苦し紛れで買った本です。
読売新聞だったか文芸春秋であったか定かではありませんが、ブックレビューが好評であったのを記憶していたのです。
星野源が何者なのかも全く知りませんでしたが、表紙の写真から判断すればミュージシャンなんだろうなと思っただけでした。
しかし、この本を読み進めていくうちに、筆者には、ギター奏者、ボーカリスト、舞台の役者、映画俳優、声優などの多彩な顔があることが判っていきます。
そして、この本は女性ファッション雑誌GINZAに連載されていたエッセーを編集、加筆したものでした。
筆者は1981年生まれですが、2012年の12月、彼が31歳の時に、脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血で倒れ、カテーテル塞栓術を施行されて、後遺症も無く復帰します。
そのいきさつもこの本に記載されていますので一部紹介します。

集中治療室から個室へ担架での移動。
窓にカーテンがかかって常に薄暗かった部屋から、廊下の眩しい光が目を射す。
瞼をぎゅっと閉じながら自分の部屋に着き、目を開けると、ちょうど頭上にある窓が開いていた。
青空だった。
外からは子供たちがサッカーで遊ぶ声が聞こえた。
風が吹き込んでくる。少し寒い。
その一瞬、頭痛が消えた。
雑踏が聞こえる。
待ちに待った自然音だ。
子供たちや飛行機の音、木々を揺らす風。
機械音やうめき声でないノイズ。
なんて気持ちがいいんだろう。

今回行った脳動脈瘤破裂後のカテーテル塞栓術という方法には、完治はないそうだ。
様子を見ながらずっと付き合っていかなきゃならない。
地獄は相変わらず、すぐ側にある。
いや、最初から側にいたのだ。
心からわかった、それだけで儲けものだ。
本当に生きててよかった。
クソ最高の人生だよ。まったく。


2か月後の再検査で塞栓術に不具合が生じているために、開頭しての手術が必要だと診断されます。
そのような難しいオペを執刀できる医者は数名しかいないので、自分で探すことを勧められます。
筆者は日本変態協会の副会長である笑福亭鶴瓶に電話します。(会長はタモリだそうです。)
結果はK医師がベストというものでしたが、それは主治医の推薦と一致していました。

K医師との面接で筆者は度肝を抜かれます。
K医師は最初に、「この手術やりたくないです。」と切り出したのです。
いかに困難な手術であるのかという説明が続きますが、すぐに話は脱線します。
もちらん脳の話なのですが、「たとえば誰かが死んだフリをしていても、ちんこを見ればどれくらい脳が生きているかわかる。」といった具合です。

そして最後に、この手術がいかにリスクがあるか、どのくらい後遺症や合併症の危険があるか、どんな順序で手術するか、すべて説明してくれた。
希望も少なくリスクの高いシビアな状況を説明され、ふっと気持ちが落ち込んだその時、K先生は俺の目をじっと見て言った。
「でも私、治しますから」
最後の最後まで、何があっても絶対に諦めません。
見捨てたりしません、だから一緒に頑張りましょう。
そう言われて診察室を出た。

K先生の診察を終えた時、「この人になら殺されてもいいな」と思った。
もちろん、それは冗談ではなく、死というものを身近に感じている状況での、真剣な想いだ。
この先生ならどんな結果になっても後悔しないだろう、そしてたくさん笑わせてくれて、真っすぐ目を見て、「治す」と言ってくれた人を信じないで誰を信じるのか。
心狭き自分は昔から、本当に信じられる人間などこの世にはいないと思っていたが、人を心から信じるということは、その相手の失敗をも受け入れられれば可能なのだ。


読後感はとっても良かったです。
文章も表現力もしっかりしているので、淀むことなく読み終えることができました。

ただ、私が紹介したのは特異な部分で、この本全体のトーンはエロと変態を背景とした芸術家?の苦労話です。

はじまりは五つ星ホテルから

2014年06月27日 | 映画
昨日は木曜日でしたが、午前中は仕事をして、午後は、まずボウリングに行き、それから映画を観て、夜は飲み方という充実した?一日を過ごしました。

ボウリング場ですが、以前は平日の昼間は貸し切り状態が多かったのですが、昨日は結構マイボール持参組で賑わっていました。
投げ放題の料金体系が功を奏しているようです。
ロングオイルパターンは1、2、3、4番レーンしか空いてなかったのでパスして、久しぶりに15、16番のショートオイルパターンにチャレンジしました。



上がり3ゲームは TOTAL : 698 AVE : 232.7 ストライク率 : 67.6%でした。

最初は508Aを使用したのですが、オイルが伸びていて切れが悪いので、2ゲーム目の中盤から未亡人にボールチェンジしました。
8枚目膨らましでアジャストできていたのですが、この日はオイルが剥げるのではなく、少しずつ伸びていき、キレがなくなっていきます。
そこで7枚目膨らましに変更し、最後は6枚目まで追い出されました。
普通はオイルが剥げて曲がりすぎるようになって、内側の板目への変更を余儀なくされますので、真逆の珍しいレーンコンディションでした。

5ゲーム目を投げ終えた時点で映画の開始時間が迫ってきたのでボウリングを切り上げました。

さて映画、" はじまりは五つ星ホテルから " ですが







40歳のバリバリキャリアウーマンが主役ですので、便宜上、彼女を、" バリ " と呼ぶことにします。
バリの仕事は世界各地の五つ星ホテルのクオリティーを密かにチェックする覆面調査員です。
そのホテルに重大な問題点があった場合は、身分を明かして支配人と面会し、それを指摘します。
ホテルマンたちは彼女を、" ミステリーゲスト " と呼び、恐れおののいています。
バリは忙しく世界中の五つ星ホテルを泊まり歩いて厳しくチェックしていく仕事に誇りと生きがいを持っています。
しかし、そのことで自分自身をエリートというか、上流の人間だと勘違いもしています。

プライベートにおけるバリの人間関係は極めて狭小で、普通に結婚して二人の娘を育てている妹と、オーガニック食品店を切り盛りする元カレだけです。
元カレとは15年前に子供を堕した過去もあるようですが、いつの間にか恋愛関係は消滅しています。
この作品はイタリア映画ですが、恋愛関係が終了しても、仲の良い友達関係を持続させるケースがフランス映画には多いような気がします。

忙しい自分の仕事を優先して、上から目線で妹に指図するバリですが、妹に、その傲慢さを指摘され、さらには、一人ぼっちで今後どうやって生きていくつもりかと逆襲されます。

仕事先の豪華なホテルでバリは珍しくもサウナで一緒になった人類学者?と意気投合します。
そして翌日の夜に食事に行く約束を交わします。
しかし、その約束はぶっちぎられてしまいます。
支配人に尋ねると、その人類学者は前の晩にホテルで急死していたのです。
人類学者の身内は誰もおらず、離婚して10年以上も音信不通状態の元夫だけが唯一の連絡先でした。
バリは明日は我が身とばかりに落ち込みます。

そんな中、バリの元カレはガールフレンドを妊娠させてしまいます。
もともと結婚や父親になることを嫌っていた元カレは悩んでバリにも相談するのですが、バリは冷淡な態度に終始します。
そんな状態で元カレの部屋に泊まって、久方ぶりに一緒に寝たバリでしたが、翌朝訪ねてきたガールフレンドにバレてしまいます。
ガールフレンドは、その場から逃げるように退散しますが、バリは執拗に追いかけ、信号待ちの彼女の車の助手席に乗り込み説得します。
自分と彼の恋愛関係はとっくの昔に終わっていること、あなたが帰ることが彼の幸せ、あなたの幸せ、生まれてくる子供の幸せにつながることを。
真剣なまなざしの彼女に対して、バリは、" そんなに恐ろしい目つきで睨みつけないでよ。"と言いますが、これはバリの勘違いでした。
次の瞬間彼女はバリに抱き着いてきてハグします。

この作品の原題は VIAGGO SOLA です。英語ではVOYAGE SOLOでしょうか、訳せば 一人旅となります。
今回の邦題は五つ星ホテルを掲げることで、軽くて洒落た作品であることをアピールしているのでしょう。
私もまんまと引っかかってしまった一人ですが、あまりにも軽すぎる作品でした。

この日は、年老いたジャンヌ・モローとクラウディア・カルディナーレの、" 家族の灯り "や
" レイルウェイ、運命の旅路 " も上演されていましたが、どちらも、いかにも重たそうな作品ですのでスルーしてしまいました。



ボウリングボールのレイアウト

2014年06月24日 | ボウリング
一年ぶりにボウルを購入しました。
ハンマー社の BLACK WIDOW ASSASSIN 15ポンドです。
訳せば、" 黒衣の未亡人を装った暗殺者 " でしょうか。
未亡人シリーズの最新作ですが、相変わらずのオドロオドロシイネーミングです。
私はボールレイアウトを自分でデザインしますので、さっそく自宅に持ち帰りました。



私のボウリンググッズです。



蜘蛛(クモ)のイラストが未亡人シリーズのトレードマークです。

今日は私のレイアウトスキルを公開します。
このスキルは習ったものではなく自己流で開拓したものですので、もっとスマートな方法があるのかも知れません。
あるのかも知れませんが、私のスキルには捨てがたい利点があるのも事実です。

さて、何故レイアウトが必要なのかと言えば、ボウリングボールの中身にはコアと呼ばれるラグビーボールのような形の重り(はずみ車)が入っているからです。



この図で赤丸は指穴で、ほとんど完全な縦回転でボールを向こう側に転がすとイメージしてください。
Aは最終的にボールはこのようになって転がるだろうという、右にも左にも曲がらないレイアウトです。
Bも真っすぐに転がりそうですが、ちょっとでも軸が倒れると、右か左かに曲がりながら、やがてAの状態になるでしょう。
Cは左に倒れて結局Aの状態になりますが、ボールはその間フックしていくでしょう。

すなわち、Cのようなレイアウトを施すと真っすぐ投げてもフックするのです。
Cは45度ですが、60度や70度など、Bに近づけてやれば、最初は倒れにくく、一旦倒れだすと急速に倒れていくでしょう。
つまり手前では曲がらないけれども、先の方で急速に曲がる、キレのある球筋が実現するのです。

単純にコアをラグビーボールで説明すると上記のようになります。

しかし、最近は非対称型といって、ラグビーボールを縦半分に切ったようなコアが主流となっています。
つまりもう一つ軸があるのです。
ボールには最初の軸の目印としてピンという丸いマークが付けてあります。
後の軸として、マスバイアスポイントというメーカーごとに異なるマークが付けてあります。
さらにボールの重心を表す印も付けてあります。
この3つのマークに対して、どこに指穴を掘るかを決めることがボールレイアウトなのです。

さて、先ほどの図ABCは、真っすぐに縦回転をかけたと仮定した場合の説明です。
しかし、実際には、ボールに付着してくるオイルを観察すれば、この図のようになるのが一般的です。



オイルの一番内側の付着をファーストトラックと呼び、投げたときの最初の一回転目の付着です。
これは、この図のように、最初から傾いています。
この軸の傾きの頂点 をPositive Axis Point (PAP) と呼びます。
PAPの位置はグリップセンターから右に何インチ行って上(まれに下)に何インチあがったかで表示されます。
さて、ボウリングボールの大きさはルールによって決まっていて、その円周は27インチです。
すると1/4周、つまり90度は6と3/4インチとなります。
つまり、この図で予想されるPAPというか頂点Xは6と3/4からaを引いた分、グリップセンターから右に行った地点にあります。
そして傾いていますのでそこから少し上にあがるはずです。
どのくらい上がるかということに関しては経験が物を言います。
ファーストトラックの傾き具合から推定するのです。
しかしこれについては、少々の誤差は、結果にそれほど影響を与えません。

そうやって決定された私のPAPは、グリップセンターから、右に5と1/2インチ行って、上に1と1/8 インチあがるというものです。

私の今回のレイアウト計画は、最初の軸(ピンとの軸)とPAPとの傾きをを60度にするというものです。
ボールの円周、つまり360度が27インチですから、60度はその1/6の4と1/2インチになります。
そこでピンを中心にコンパスで半径4と1/2インチの円を描きます。



さらに、マスバイアスポイント軸との傾きを75度にしたかったので、同様に計算して、
そのポイントを中心に半径5と5/8インチの円を描きます。



その二つの円の交点にPAPがくるようにすればよいわけです。

グリップセンターから右に5と1/2インチ行って1と1/8インチ上がるということは、
PAPから言えば、下に1と1/8インチ下がって、左に5と1/2インチ行くということです。
そこで、PAPを中心として半径1と1/8インチの円を描きます。



その下側の円周に接するように専用の計測器で5と1/2インチの目盛りを接点に置き、
ピンの位置、重心の位置、マスバイアスポイントの位置がすべて許容範囲に入るように
接点を支点とした円運動で、適切な位置を決定します。





最終的にはこのようにラインを引くことができました。

指穴を書けばイメージが出るでしょうか。





この写真で大事なことは角Mが15度以上あることです。それ以下だと動きが悪くなります。
また重心がグリップセンターから2インチ以上離れるとバランスホールを掘る必要がでてきます。
意味もなく馬鹿馬鹿しいことなのですがルールですので仕方ありません。
昔は、重心の位置でボールの動きが変わると信じられていたのです。(今は否定されています。)

さて、昨夜は一か月ぶりにボウリングに行きました。
薬の卸問屋S社のM君を指導するためです。

結果は9番10番レーン、使用球:未亡人バイオレンス、508A
245,205,182,213,179,203 TOTAL:1227 AVE:204.5
ストライク率53%でした。
指穴は例によってブカブカで、タイミングもバラバラで悪戦苦闘に終わったというイメージでした。

8月30日のはせがわクリニックボウリング大会に向けて練習を重ねていくつもりです。
歯科医の I 先生との死闘が待っていますので。


天ぷらの鶴八

2014年06月17日 | 木曜会


昨夜は上記で木曜会が開催されました。
最近は月曜日に開催されることが多く、さながら月曜会のようになっています。
”鶴八 " は元々、銀座通りの出口にあったのですが、11年前に西銀座通りの出口に移転しました。
跡を継いだ息子さんが切り盛りしていますが、まだ若く20代でしょうか、独身だそうです。

さて、糖質制限での天ぷら料理はグレーゾーンなのですが構わず食べました。
ただし、パンのはさみ揚げとジャガイモとレンコンはパスさせてもらいました。
いやあ、美味しかったし満足できました。
珍味としては、ホヤとコノワタを混ぜ合わせた物がナイスでした。

個人的には、天ぷら屋は高級すぎるという先入観があります。
かなり昔のことですが、酒場通りの、" 天婦羅政 " という店に二人で行って4万円以上も支払った記憶があるからです。
しかし、この店の天ぷらは3000円でした。
もちろん、ガンガン飲んだし、追加の天ぷらも注文したし、サイドメニューも手当たり次第にオーダーしたので
割り勘で9000円になりましたが、リーズナブルです。

二次会はY先生の音頭で、スナック、" A' " (エーダッシュ)を利用しました。
ウィスキーがブラックニッカでしたので、翌日の二日酔いが不安でしたが大丈夫でした。
その店で散会となったのですが、私とY先生はそこに居残って飲み続けました。
結局Y先生と別れたのは11時半過ぎでしたでしょうか、私は完全に生き残っていたので
KONS まで足を伸ばしました。

泥酔を目指してカリラをストレートで4杯飲んだのですが、願いはかないませんでした。
家に帰り着いたのは12時半過ぎでしたが、まだ生き残っていました。

一次会でロックに近い焼酎の水割りをペース良く飲み、
二次会ではブラックニッカの濃い水割りをガバガバと飲み
三次会ではウィスキーのストレートを4杯飲んでも生き残ってしまったのです。
今日、考察してみました。
原因は、飲み始めが7時半と遅かったせいでした。
私が飲んだ時間は4時間にも満たなかったのです。

私は4時間で酔っぱらいます。
5時間で出来上がります。
6時間で酩酊してしまいます。

つまり、飲み始めを遅くすることこそが、私に求められている酩酊防止のマネージメントなのです。
しかし、酔っぱらった時の私は、酩酊することを望んでいる訳ですから矛盾していますよね。


八月の家族たち

2014年06月14日 | 映画




木曜日は電気館で上記を観てきました。
原題のOSAGEとはオクラホマ州のオーセイジ郡で、メリル・ストリープとジュリア・ロバーツの両巨頭が主演です。

この作品を、あえてジャンル分けするならば、" 罵詈雑言物 " でしょうか。
以前にアップしたジョディー・フォスターの " おとなのけんか " と同じジャンルに属します。
日本映画には無いジャンルだと思います。

オハイオ州の片田舎で夫婦二人暮らしを続けるメリル・ストリープは薬漬けの影響もあって、毎日旦那に罵詈雑言を浴びせ続けます。
長年、耐えてきた旦那でしたが、ある日決意して、インディアン女を家政婦として雇います。
必要ないと罵られながらも、旦那はインディアン女にメリルのケアを数日かけて、すべて教え込みます。
それから、黙って家を出て、湖で自殺してしまいます。

メリルには3人の娘がいました。

その長女がジュリア・ロバーツです。
ジュリアは夫の浮気が原因で別居しており、14歳の娘も反抗期です。
作品中、この夫がジュリアに投げかけたセリフが洒落ていました。
" 君を愛しているし、尊敬もしている。だが、とにかく、ムカつく。ムカつくんだ。 " (うろ覚えです。)

次女は、離婚歴3回でフェラーリを乗り回す、お調子者の婚約者を伴って実家に帰って来ます。
姉妹の中では最もおつむが弱い、イケイケネエチャンの成れの果てといったキャラです。


三女は実家のそばに住んでいて、時折メリルの世話をするのですが、密かに従兄(メリルの妹の息子)に思いを寄せています。
肉を一切食べないという菜食主義者ではありますが、登場人物中では最もまっとうなキャラの持ち主です。

とにかくメリルはジュリアと再会した瞬間から、ありとあらゆる悪態をつきまくります。
葬儀が終わっての、日本で言うならば、身内だけでの通夜のような晩餐でも、メリルは死んだ旦那の悪口を並べ立てるのを止めません。
ジュリアもブチ切れて罵り返します。
さらに、メリルの薬を取り上げようとして、取っ組み合いまで始まります。

さて、その後のストーリー展開ですが、まず、次女の婚約者はジュリアの14歳の娘にちょっかいを出そうとして、インディアン女にシャベルでめった打ちにされます。
ほうほうの体で実家から逃げ出すのですが、次女も、それに付いて行きます。

三女は従兄と結婚してニューヨークに住みたいとジュリアに打ち明けます。
子宮がんのオペで全摘したから、子供の心配が存在しないことも説明します。

ところが、ジュリアがメリルの妹にそれとなく切り出したところ、反ってきた言葉は驚愕的でした。
" うちの息子は三女の従兄ではない。腹違いの兄だ。 " というものでした。
つまりメリルの旦那とメリルの妹の間にできた子だったのです。
そして、そのことにメリルも気づいていたのです。

結局、姉妹3人ともメリルのもとを離れてしまいます。
そして、メリルのそばに残るのはインディアン女だけとなりました。
自殺した旦那は、このような事態が来ることを予測していたということでしょう。

まあ、シェークスピアまがいのトラジディーなのでしょうが、何のためにこんな映画を作ったのか理解できないままにエンディングとなりました。
お勧めできない作品です。

KORG DS-DAC100

2014年06月10日 | ゴルフ
一昨日は医療関係者のMさんと阿蘇グランヴィリオの西コースをラウンドしました。
結果は99打の41パットでした。

普段ならばスプーンを使うホールでも、ドライバーをスローモーションのように振る作戦で通しました。
これがうまくいってなんとか100を切ることに成功しました。

この日は9番ウッドに足を引っ張られました。
3番のロングで2打目をチョロ、3打目はひっかけてOBぎりぎりの出すだけとしてしまいました。
13番のサービスロングでは2打目を引っ掛けて左の池に叩きこみ、
次のショットも9番ウッドを持ったのですが、またまた池ポチャでした。

この日のOBは1個だけでしたが、なんと17番の短いショートです。
120ヤードをピッチングでシャンクさせてしまいました。

見せ場は最終18番打ち上げミドルでしょうか。
スプーンでのティーショットが芯を喰って、右のフェアウェーを突き抜けました。
ラフからのAWの第二打は気持ち良くつかまって高々と上がり、行ってみると、一番奥のピンそば50cmでした。
ところが、まっすぐにパットした私の球はクルンとフックして入りません。
ストレスがたまるようなホールアウトでした。





今日、KORGのDS-DAC10を新製品のDS-DAC100に買い換えました。

音質ですが、正直に言えば変化はよく判りません。
しかし新しいから、きっと進化しているはずだと思うことにしました。
それよりも、AUDIO GATE が5月30日からバージョンアップして、反って使い勝手が悪くなったように思えるのが気がかりです。

愛の告白?

2014年06月06日 | 日記
昨日は木曜午後休診でしたので、電気館CAFEにコーヒー豆を買いに行きました。
電気館ビルの2階で、映画のチケット売り場隣にある行きつけのショップです。
いつもの豆を購入して階段の方へ歩いていると、チケット売り場の顔なじみスタッフが私を追いかけて来るではありませんか。
20代と思われる、目がパッチリとした色白の可愛い娘です。
何事かと振り向くと、思いつめたような顔つきで、" 長谷川先生? " と訊いてきます。
何故私の名前を知っているのかを疑問に思いながらも、その真剣なまなざしに、私は愛の告白かと、ドギマギしてしまいました。
彼女は、"長谷川先生でしょ?"と念を押してきます。
そうですと答えたところ、彼女は、"私は昔先生に会ったことがあります。" と言います。
さらに、" 私はN町のKNの孫です。"と自己紹介したのです。

20年以上前のことですが、私はKN氏の母親、すなわち彼女のひいおばあちゃんの主治医として毎週往診に行っていました。
その時に小学校低学年であった彼女を見たような、かすかな記憶が甦りました。

しかし私は、この2年以上もの間、この電気館を度々訪れています。
そして彼女とも顔なじみでです。
それなのに何故、このタイミングで私を思い出したのかは謎でした。

しかし、その謎はしばらく考えると、すぐに解けました。
答えはメガネです。
最近の私は、メガネをはずしていた方が目が疲れないということに気づいて、
できるだけそうするようにしているのです。
そして20年前の私は、まだ老眼鏡をかけていませんでした。

しかし、彼女の記憶力にも感心させられます。
当時はKN夫婦と彼女の両親は同居しておりませんでした。
したがって、夏休みなどで彼女がたまたま遊びに来ている時に私が往診に来るというレアなチャンスしか無かったはずなのです。

さて、今回の出来事を考察してみましたが、少なくとも、私には42歳が20年ぶりの62歳になっても、
正体を見破られたことに対して、胸を張る権利があると思いますが、どうでしょう?

百田尚樹・モンスター

2014年06月05日 | 読書


昨日は上記を読みました。
ヒロインは小さな頃から、ブス、バケモン、怪物、ブルドッグ、半魚人、ミイラ女、砂かけババアなどと呼ばれ、
やがては、ある事件を引き起こして、町中の人たちから、" モンスター " という蔑称を付けられます。
ヒロインは追い出されるように上京して東京の短大に入学します。
百田尚樹は、ヒロインが、物心ついて以来、ブスであることだけが原因で被る、ありとあらゆる悲惨で不幸なエピソードを羅列していきます。

高校時代にも醜い顔で苦しんだが、それはまだましだったと、東京へ来てわかった。
東京は「美しい」ということが田舎以上に価値がある街だった。
まさに「美人のための街」だった。
「美しくない女」は貶められる街でもあった。


街全体が叫んでいた。
「美しさこそ善」であり、「美しさこそ力」であり、「美しさこそ勝利」だと。
この街では「女」というのは「美人」のことだったのだ。

東京に来て感じたのは、若い女性が全員、美人コンテストに参加していることだった。
いや、みんな喜んで参加しているわけではない。
無理矢理に参加させられているのだ。

万人参加の美人コンテストでは、美人の参加意識は低かったのだ。
その意識が強かったのはむしろ中途半端なブスだ。
彼女たちこそ予選通過して美人の仲間入りをさせてもらえるかもしれないと苦しんでいたのだ。

しかし彼女たちも私ほどの惨めさは味わっていない。
私は最初からランク外だったからだ。


短大を卒業したヒロインは一般の会社への面接では、すべて相手にされず、結局、製本工場のラインに女工として就職します。

私はこの職場で、ブスを嗤うのは男だけではないと知った。
時には女の方がずっと残酷にブスを嗤う。


24歳の時にヒロインは二重瞼の整形手術を受けて感動します。
しかし、職場のトイレで、同僚たちが聞こえよがしに、"ブルドッグに目だけお人形さんの目くっついてるんだもん、おかしくって-"と言われます。
人生で初めて切れたヒロインは、同僚の髪の毛をつかんで鏡に叩きつけて正座させ、その肩を蹴飛ばします。
ヒロインは身長165cmで、結構ガタイが良かったのです。

トイレで怒鳴った時から私の中で何かが変わった。
それまでこそこそと隠れるように生きてきたのが、堂々と自己主張をするようになった。
言いたいことがあったら大きな声で言えるようになった。
どんな時にも怯むことはなくなった。


ここら辺のくだりが、百田尚樹の真骨頂でしょうか、胸のすくような展開です。

その時、私にシフトを代わってくれと頼んだ山岸は女子社員のリーダー格の人で、皆に恐れられている存在でもあった。
彼女は前日のトイレの一件を誰かに聞いていて、私に職場での序列を教えておこうと思ったのかもしれない。
「鈴原さん、来週の日曜のシフト代わってね」
山岸は更衣室で私とすれ違いざま、天候の話でもするように気軽に言った。
返事をしない私を見て、彼女は声を低くして言った。
「ちょっと-聞こえてるの?」
私は振り返った。
「どうしてお前のシフトを代わらないといけないんだよ」
更衣室にいた何人かが話を止めた。
山岸は顔を引きつらせたが、私を睨みつけて言った。
「その言葉遣いは何よ」
私は彼女の前に近づいて言った。
「ぶっ殺してやろうか」
山岸は唇を震わせたまま、一言も言い返せなかった。
その顔はみるみる青くなった。
その日以降、私に話しかける女子社員は誰もいなくなった。


やがて工場長に呼び出されて、協調性を持つようにと説教されますがヒロインは反発します。

「そういうことを言ってるとね、辞めて貰わないといけなくなるよ」
「クビですか」
「最悪の場合はね」
「私をクビにしたら、その足で労働基準局に行きますよ。
そしてあなたを職権乱用で個人的に訴えます。
新聞に投書して、大問題にしてやります。
あなたも会社にいられなくしてやります」
「待ってくれ。私は何もクビにするとは言ってない。あくまで最悪のケースの一つとして言ったまでで-」
「何でも言ったらいいというもんじゃないぞ」と私は怒鳴った。
「あんたが女子社員と不倫しているのを会社に言ってやろうか」
工場長は顔色を変えた。
「何も知らないと思ってるのか、ああん? あんたが稲森とできてることくらい知ってるのよ」
「大きな声を出さないでくれ」工場長は懇願するように言った。
私は足元の屑籠を蹴った。屑籠は壁の方に転がり、中の紙屑が部屋に散らばったが、工場長は何も言わなかった。
「すみませんでしたって言えよ!」と私は言った。
工場長は俯いたまま小さな声で、すみませんでした、と言った。
私は声を上げて笑いながら部屋を出た。

孤独になって初めて、私がずっと何を恐れていたのかがわかった。
他人に「これほど醜い顔をした女は、内面も醜いんじゃないだろうか」と思われるのが怖かったのだ。
思えば長い間、顔は醜くても心の中はそうじゃないということを周囲の人にわかってもらいたくて生きてきた。
でも、そんな生き方は間違っていた。
私がいい人になろうとすればするほど、周囲の人は私を馬鹿にし、見下していたのだ。
醜い女が謙虚な姿勢を示したり優しさを出したりしても、他人は「醜い女だから当然」と思うのだ。
むしろ普通の人と同じことをすれば、「何を思い上がっているのか」と思うのだ。
もう誰に何と思われようとかまわない。
どうせ私は醜い女なんだ。


ここら辺までが前半で、後半は徹底的な整形手術で素晴らしい美人に変身したヒロインの復讐劇が始まるのですが、
世の中が、いかに美人にとって、都合よく快適にできているかということを、前半の裏返し(表返し?)として記されていきます。
まあ、面白くはあるのですが、この作品のメインテーマは、"ブスの不幸" につきると思われます。
このような重たいテーマを、ここまで粘着的に掘り下げた作品は初めてです。

しかし、この作品を、もしもブスを自認する女性が読んだならば、怒りがこみ上げるのではないでしょうか。
事実が書かれているわけですが、それを、男である百田尚樹がズバリと指摘することに対して、腹が立つのではないでしょうか・
"事実だけど、不愉快だから指摘するなっ"と。

臙脂 (えんじ)

2014年06月03日 | 日記


気まぐれで臙脂色の白衣?を購入してみました。
患者さんたちには、なかなか好評のようです。

さて臙脂は早稲田大学のスクールカラーですが、私自身は漢字で燕脂と書いて、燕の眼の縁にある紅い色だと思っていました。
ところが、今朝、斎藤茂吉の、" のど赤き玄鳥 (つばくらめ)二つ屋梁(はり)にいて 足乳根(たらちね)の母は死にたまふなり " を思い出しました。
紅いのは眼の縁ではなく、喉なのかなと思い調べてみました。

すると、燕脂では無く臙脂と書くのが正解のようで、中国の「燕」の国で生産された超高級品の口紅のことだそうです。
殷(いん)の紂王(ちゅうおう)の愛妃・妲己(だっき)が王にねだって取り寄せたことから有名になり歴史に名を残したそうです。

もともと、私の勘違いは、茂吉の歌が出発点でしょうから、中学生時代だったとすれば50年近くもの歴史があります。
その間、何故、のどでは無く、眼の縁と考えていたのかは謎です。
そこでツバメの画像を検索してみました。





というわけで、全くの間違いではなかったようです。

ところで、今朝は婦長から、" 酒臭い! " と非難されました。
昨夜は家飲みでしたので、冷蔵庫をチェックしてみると、なんとジョニ黒を1リットルも飲んでいたのです。
どうりで、なんだか朝から機嫌が良く、ハイテンションだったわけです。
二日酔いの辛さも一切無く、昼休みには、すき屋の牛丼ライトと牛皿を美味しくいただいて、このブログを書いています。

しかし、二日酔っぱらっていると赤ら顔を指摘されます。
この臙脂のユニフォームはそれを和らげる効果があるかもしれませんよね.....

夏井睦・貶し言葉

2014年06月02日 | 日記
今日、夏井睦先生のブログに、"貶し言葉" という表現がでてきました。
昨年の7月2日に私は、"貶める(オトシメル)、貶む(サゲスム)" という読み方をアップしています。
そこで、調べてみると、ありました。"貶す(ケナス)”と読むのですね。

さらに、毀誉褒貶で明鏡国語辞典を引いてみると、"毀、貶" は、そしる意味で、"誉、褒" は、ほめる意味だそうです。
すなわち、"貶る(ソシル)" と読む可能性があるようです。
"貶める、貶む、貶す、貶る" ですか。深いですよね、漢字の世界は......

KON’S のママの好スコア

2014年06月02日 | ゴルフ
昨日は阿蘇グランヴィリオの西コースをラウンドしました。
もともと参加する予定であった妹は旦那の入院で、T君は娘の授業参観で欠席となりました。
そこで、KONSの吏菜ちゃんとのラウンドとなりました。
私の結果は102打の40パットと相変わらずの成績だったのですが、吏菜ちゃんんが凄すぎました。
ボギー、ボギーでのスタートでしたが、まずは3番のロングでガードバンカーから砂イチのパーを奪うと
ハンディキャップ1の5番ミドルでは5番ウッドで見事に2オンを果たし、
10m以上もある下りのフックラインを2パットで沈めてパーセーブです。
さらに7番のショートでも左のカラーから寄せてパーを拾いました。
後半も12番のショートでパーオンのパーを取ると、圧巻だったのは続く13番のロングでした。
右に打ち出しすぎたと思われたティーショットはドローがかかってフェアウェーに戻ってきました。
第2打めをFWできっちりとつないで、残り100ヤードをウェッジで2mチョイに落としました。
バックスピンこそかかりませんでしたが、落ちた地点にそのままピタッと止まり、ランがゼロという素晴らしい球でした。
さらに、そのパットをねじ込んでナイスバーディーです。
17番ショートでもパーオンのパーを取り、終わってみれば、89打の34パットでした。
OBや池ポチャもあっての80台は実にあっぱれでした。

吏菜ちゃんの感想は、"こういう時こそ妹さんと回りたかった。"というものでした。