はせがわクリニック奮闘記

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PCR検査をあきらめろだと?

2020年03月09日 | 医学
今朝、このようなポスターが郵送されて来ました。



院内に掲示せよとのことです。
当院ではPCR検査はできません。 という日本語は
あたかも、院長が患者さんたちに、”できないよ” と宣言しているようにも見えますよね。
まあ、それがオカミの狙いなのでしょうが.。
” 町医者がしゃしゃり出るな。PCR検査をするかどうかは、患者本人との直接電話でオカミが決める。” ということなのでしょう。

熊本県は一日にPCR検査を70件こなす能力を持っているそうですが、2月27日までに実地された検査数は117件にすぎないそうです。
何故保健所はPCR検査に消極的なのでしょうか?
検査を増やせば陽性者は確実に増えると推測されますが、そのことを嫌がるオカミに対しての忖度なのでしょうか?

肺炎は最近でも毎年12万人くらいの死亡者を生み出しています。
冬場に増える傾向がありますので、この2月一か月間で1万人以上の方々が肺炎で亡くなられたはずです。
その中でコロナ肺炎の死亡者は6人だけだったのでしょうか?
亡くなられた患者さんでも疑わしい症例はPCR検査を施行するべきではないでしょうか。
まあ、保健所が検査を承諾することは無いでしょうが....
病院側としても、普通の肺炎で死亡したとするほうが、面倒を避けられるので、あえて検査をしないでしょうが.....

現在、PCR検査を施行する条件は、当初から変わっていません。
中国への渡航歴、渡航してきた中国人との接触、罹患者との接触などと、37.5度以上の熱が4日間続いたときなどです。
最近ではライブハウスなどに見られた、発生源が不明の、人から人への感染が主流になってきています。
弾力的に条件を変更して検査数を増やすべきではないでしょうか。

一介の町医者である私のたわごと提案は
PCR検査実施の基本条件を以下の3項目とすることです。
① CRP(炎症反応)が高いこと。
② 白血球が増加していないこと。(増加した場合はウィルスよりも細菌が犯人である可能性が高い)
➂ インフルエンザ判定が陰性であること。
以上を満たした患者さんに対しては、私は保健所にPCR検査を依頼していくつもりです。

ポスターには予めご了承ください。と書いてあります。
”先に言っとくから、後でゴチャゴチャ言うなよ!” という意味でしょうが、以下のように書き換えるべきです。
あきらめてください。

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