はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

今春みすみすまた過ぐ

2016年04月28日 | 日記
右脇腹の痛みで3月はゴルフもボウリングもできませんでした。
4月に転倒して顔面を負傷し、その傷が癒える頃に熊本地震が発生しました。
結局、これほど何もできずに過ごした春は記憶にありません。

そこで、" 今春みすみすまた過ぐ " という一節を思い出してグーグル検索をかけてみました。

杜甫の五言絶句でした。
この句と出会ったのは高校時代でしょうから、50年近い年月が流れています。
その中の一節を、ふと思い出すわけですから、人間の記憶力って不思議ですよね。
最近の出来事はすぐに忘れるくせに.....

江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年


江みどりにして鳥いよいよ白く
山青くして花燃えんと欲す
今春みすみすまた過ぐ
何れの日にかこれ帰年ならん


看という字は、目の上に手をかざして見る、つまり、注意深く見るという意味で、そこから看護婦という単語が発生したと習いました。
ところが、この句では看過ごすという意味で使ってあります。
この句の日本語訳にみすみすを持ってきた人は天才ですよね。
もともとは、" みすみす獲物を逃がすのか? " などのような使われ方をしていたのでしょうから、
" 手をこまねいて " というニュアンスがあるようです。

例文を作ってみます。

" 3月は仕方なかったとしても、4月は、やろうと思えばできたはずのゴルフ練習のチャンスを、
手をこまねいて、みすみす逃してしまった。"


熊本地震・たば鳥の復活

2016年04月25日 | 飲み屋


この写真は4年前にアップしたものです。

いつもお世話になっている焼き鳥屋、" たば鳥 " は中央郵便局の正面から始まる、" 狸大通り " に面しています。
その狸大通りがいまだに通行禁止となっています。
昨日、お見舞いの電話をかけたのですが、驚いたことには営業していました。
その夜、私がさっそくたば鳥を訪れたことは言うまでもありません。

たば鳥が入居するビルですが、外壁が剥がれ落ちており、足場が組まれて応急処置を受けていました。
危険そうな家屋には行政側が3種類の張り紙を貼っています。
安全だとグリーンカード、要注意だとイエローカード、危険で立ち入り禁止だとレッドカードです。
たば鳥の入居するビルにはイエローカードが貼られていました。
外壁が剥がれ落ちていたからです。
しかしイエローカードには内部構造が無事であることが明記されていました。





キープボトルも割れただろうと予測して、ジョニ黒を持参したのですが幸い無事でした。
6時に押しかけて8時までにジョニ黒を500mlも飲んでしまい、急いで帰宅しました。
10時から時間断水になるので入浴を終えねばならぬからです。
ところが、どうしたことか、まだ8時過ぎなのに断水が始まっているではありませんか!
ボーッとした頭で考え付いたのは、もちろん、" 仕方がない。飲みなおそう。 " というショボいアイデア 名案でした。
結局それから400mlを飲んで酔いつぶれたようです。
さすがに今朝は、まだ酔っぱらっていて、ハイテンションでの診察となりました。

さて、昼休みに狸大通りを見に行ってきたのですが、通行止めが解除されない理由はこのビルにあるようです。





倒壊の恐れがあるのでしょう。

さて、この通りには、2012年の5月31日に、" 穴場 " というタイトルでアップした、薄汚い場末の居酒屋がありました。
店名は伏せておいたのですが、潰れたのでアップします。







屋根のタイヤは今回補修されたものではありません。
昔から置かれている物なのです。
もともと潰れかかっていたような建物でした。
しばらくお休みと書いてありますが、建て直さないかぎり客は寄り付かないでしょう。
安くて美味しかっただけに残念です。

他に、狸大通りで潰れた家屋の写真をアップします。





たば鳥が生き残ったのはラッキーと言えそうです。
たば鳥という店名は、マスターの田端という姓に由来しています。
しょーもないネーミングですよね。
この際、" 不死鳥 " に変えてはどうでしょう?







熊本地震・3

2016年04月23日 | 熊本地震
今朝、水道が復旧しました。
まだ濁っていて飲める状態ではないのですが、万歳!と叫びたくなるような朗報です。

今回の断水で分かったことは、水道水の使途の殆どは、水洗トイレと風呂と食器の洗浄であるということでした。
飲料水や料理に使われるのは、ごくごく僅かな量なのです。

クリニックのトイレはTOTO社製ですが20年前の製品ですので節水タイプではありません。
1回流すだけで8リットル前後の水を消費するようです。
この8リットルという使用量が、とんでもなく贅沢であるということが身に染みて実感できました。

食器の洗浄ですが、チョッピリ工夫してみました。



チョロチョロと出てくる水を節約しながら使うのですが、タンクの水位はみるみる下がっていきます。

さて、今朝の復旧によって水洗トイレの問題はクリアーされました。
さらに、食器の洗浄も水道水で普通に洗ってしまって、最後のすすぎだけチョロチョロで仕上げればOKです。

今日も35Km先の、" 峠の岩清水 " まで水汲みに行きますが、もう、毎日行く必要は無さそうです。
そして今夜は久し振りに風呂にも入れそうです。

やれやれというところでしょうか....

熊本地震・2

2016年04月21日 | 熊本地震
熊本では、殆どの住民の生活が、" 非日常 " となっています。
家屋崩壊の恐怖が伝染病のように蔓延し、多くの人々が何でもないパチンコ屋の駐車場などに押し寄せて
車の中で一夜を過ごしています。
余震が続いていますので、その度に恐怖心がリアルに甦るのでしょう。
地震に慣れるということはなさそうです。

一方、私はと言えば、完全に地震に慣れてしまいました。
当初は揺れを感じるとフリーズしていたのですが、今では無視して現在進行形の作業を続けます。

今の私にとっては水不足だけが唯一の非日常です。
断水が復旧するめどが立っておりません。
仕方なく、クリニックから35Km離れた水源( 峠の岩清水 ) のお世話になっています。
地震由来の渋滞のせいで、往復2時間半かかるのですが、震災の翌日から一日も欠かさず水汲みに通っています。

風呂ですが、当初は八代が無事だったので、水汲みのついでに足を伸ばしてラブホテルを利用しました。
最近は、市内のラブホテルが再開したので便利になりました。
この歳でラブホに通い始めるとは想定外の外?でしたが、普通の温泉施設は満員で、順番待ちと時間制限がかかっています。
われながらグッドアイデアだと思っていますが、昔取った杵柄でしょうか?

クリニックの建物自体は、築20年で、新しい耐震基準を満たしているせいか全く無傷です。
ところが調剤薬局はだめでした。
古い4階建ての雑居ビルの1階にあるのですが、ビル自体に亀裂が多発しており、次の震度7には耐えられそうにもありません。
楽観的な私でも、さすがにそれを試す気にはなりません。
オーナーは急遽、新たな店舗を求めて奔走中です。

妹や慎ちゃんをはじめ、県外の親戚などから、心配しての電話をいただきました。
しかし、私の対応が、あまりにも平気すぎるためか、報道とのギャップに戸惑いを感じているようでした。

さて、1週間が経過しましたが、非日常からの復帰は叶いませんでした。
当初は20日までとされていた県内の休校が、5月9日までと延長されました。
学校に避難している人たちを追い出すわけにはいかないからです。

私にも現況を非日常と捉えるのでは無く、これが日常だと開き直るような覚悟が必要なのかもしれません。

という訳で、毎晩、峠の岩清水で作った美味しい水割りをがぶ飲みしています。

地震直後のクリニックの惨状をアップします。












熊本地震

2016年04月15日 | 熊本地震
昨夜9時半ごろ発生したのですが、自室でウィスキーを飲んでいました。

ドカンという縦揺れの後、ユッサユッサとした横揺れが長々と続きました。
2mほど後ずさって壁際に身を寄せる以外には何もできず、様々な物が倒れたり落下してくるのを見守るしかありませんでした。

私のスタンディングデスクは、ノーマルな机の下にコンクリートブロックを2段に重ね敷きにした不安定なものでした。
当然ですが、ただでは済みませんでした。
ブロックがはずれて、こちら側に転倒してきました。
しかし、チェアーに支えられた形になって45度で止まりました。
机上の様々な物体はすべて床に転落したのですが、パソコン本体だけは唯一チェアーに引っかかって、奇跡的に助かりました。
たった今、外れた配線を修復して、やっとネットに接続できました。

その後も余震が続いたのですが、次第に慣れてきて、" またか...." というノリでウィスキーを飲んでいました。
ところが40分後に、デカい揺れが停電を伴って襲ってきました。
明るくても対応できなっかたのですから、真っ暗になった瞬間に自分の無力さを悟りました。
ただただ、じっとして、やり過ごすしかなかったのです。
数分で停電は解消されたのですが、水割りのコップなどがひっくり返っていました。

それからも飲み続けたのですが、おかわりをするために台所を歩いていた時に、結構な揺れが来ました。
その時に、なんだか懐かしい感覚が甦りました。
昔、揺れる列車の通路を歩いた時のフワフワとした千鳥足です。

1時に就寝したのですが、余震で揺れる度に、" あ、列車が通ってる。 " とみなしてやり過ごしました。
そのうちに熟睡したようで、睡眠不足は有りませんでした。

翌朝、スタッフには例のごとく、人扱いされました。
" 先生は、台風でも飲んで寝る。地震でも飲んで寝る。幸せですよね! "

桜トンネル

2016年04月04日 | 日記
土曜日は植木の歯医者で治療を受けた後に、大津まで足を伸ばしました。
目的は桜トンネルです。
大津町の菊池バイパスにミルクロードへショートカットをする道があります。
1.5Kmくらいですが、片側一車線の道路で両側の桜が握手するようなトンネルになっている部分があるのです。









わたしと目的を同じくする車のせいで渋滞していました。
しかし、渋滞のおかげで、運転しながら写真を撮ることができました(^^♪

その帰り道ではヤマダ電氣に立ち寄って、歯医者に以前から強要されていた電動歯ブラシを購入しました。
使用感は最悪なのですが、トリセツには、" 慣れる " と書いてありました。
それを信じるしかありませんが、宗教的な、" 妄信 " を強制されているような気もします。