古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

窓に〈マジック・ミラー〉のシートを貼ります。

2021年07月05日 01時05分49秒 | 古希からの田舎暮らし
 注文した〈マジック・ミラー・シート〉が今日届くはずです。すぐに裏山の見える窓に貼ります。
「パソコンに向かっていて、顔をあげると去年つくったバード・フィーダー(野鳥の餌台)が見え、植えた樹樹が見え、道子さんがつくった百合園やバラ園が見え、青空が見えるのに、どうしてそんなバカなことをするのだ。野鳥にのぞかれたら困るのか」
「そういうことじゃないんですよ。まー、奥さん、ちょっときいて」。
 あの、小鳥の餌台に、スズメが10羽も飛来するようになりました。餌の粟も先日買い込みました。毎朝、餌台に粟を補給し、地面にばら撒きます。朝食後、小鳥が来ているか、そーっとのぞきます。
 スズメが大挙して餌台や地面に飛来し、しきりに粟をついばんでします。ハトが一羽やってきて、餌をついばみます。おたがいに知らん顔して、ケンカしないでついばんでいます。
 ところが先日、道子さんの観察では、こんなことがおこりました。
 スズメたちが地面や餌台の粟をついばんでいるところに、一羽の小鳥が飛来しました。その小鳥は、スズメたちにケンカを仕掛けたように見えました。スズメたちは逃げて、その小鳥は粟をついばんでいます。スズメに似てますがちょっとちがう。
 道子さんは野鳥図鑑で調べて「セッカではないか」といいます。見たことも聞いたこともない野鳥です。「もっとじっくり観察したい」のに、ガラス窓にぼくらの気配があるとすぐに飛びたってしまいます。
 去年の暮れに、餌台にアオジが飛来して、粟をついばみました。はじめは一羽でしたが、お友だちを誘ったようです。二羽になり、三羽になり、五羽飛来して粟をついばむようになりました。
 渡り鳥のアオジを知りませんでしたが、道子さんが図鑑で調べ、三木山公園の展示も見て、「アオジ」と確定しました。
 野鳥たちは窓の人影に気づいて「ハッ!」として逃げるようなことはしません。何気ないふりをしてるけど、人影にはちゃんと気づいています。こちらが「ええ場面だ。じっくり観察しよう」と思うとパッと飛びだってしまいます。人間と野鳥では勝負になりません。
 窓ガラスにシートを貼って気配を消し、じっくり見たいのです。
 さて、どうなりますか。


 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大豆/黒豆/の〈芯摘み〉をしました。

2021年07月04日 18時45分06秒 | 古希からの田舎暮らし
 大豆・黒豆の〈芯摘み〉をネットで調べると、動画が出てきます。「枝葉が5枚出たら芯を摘む」となっています。まえに〈you tube〉で芯摘みを見たら、大豆の畝をまたぐトラクターで芯摘みをしており、びっくりしました。回転する刃で、生えてる大豆の頭をちょん切って進むのです。
 でも、大豆の苗はつよい。根を切って土に挿すと根をだす。苗の頭をちょん切って土に挿すと芽や葉を出す。

 本植えした大豆も黒豆も、一本も枯れないで生長しています。毎朝、電撃殺虫器を掃除するために畑に行きます。夜のうちにムシがびっしり感電死しているので。そのときに大豆200本/黒豆50本を見てまわります。弱い苗があれば植え替えようと思いますが、多少生長の遅い苗も、一生懸命に伸びています。
 大豆は3粒播いて一本の苗を間引いて2本でつくるようになっていますが、〈苗立て〉⇒〈本植え〉した苗には情がうつります。もう苗を抜いて植え替えないつもりです。
 道子さんは「花はなんであんなに美しいんだろう」と感動して言います。世話をしているウッドデッキ前の花を二つ紹介しましょう。

 ハイビスカス。大きい。

 ダリア。土に根をおろして、なんでこんなきれいな色をつくれるんだろう。
 世話する道子さんの幸福感。いいね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある女性……『プロジェクトX』より

2021年07月03日 21時23分14秒 | 古希からの田舎暮らし
 NHKのテレビ番組「プロジェクトX」を20年前に見たとき、強く印象に残ったのは〈ある女性〉でした。「電気釜づくりに精魂込めた小さい町工場・社長の奥さん」です。生きる姿に感動しました。「プロジェクトX」の本に紹介されていますので、その部分を引用します。
 昭和27年、この世に「電気釜」というものはまだありませんでした。どこの家でも/米を研ぐ/釜を火にかける/火加減を調節する/飯が炊きあがる/という時代でした。そんなとき、町工場の三並さんは、親会社の東芝の人から「電気釜をつくらないか」と提案されました。


 風美子(奥さんの名前)は、一人の主婦として、そんな製品ができたら家事に追われる日本中の主婦がどれだけ楽になるかと思った。「私も手伝いますから、ぜひつくってください」と風美子は言った。裸一貫から育て上げてきた町工場の存亡を懸けて、夫婦二人三脚の挑戦が始まった。
  ……
 三並は自宅にこもって、薪やガスで何度も飯を炊いて、温度の経過を1分おきに正確に計った。…… その作業は思った以上に過酷なものになった。
 妻・風美子は一日に20回、コメを研いでは炊いた。10時間以上、カマドの前で火加減を見つづけた。  …… 風美子は、茨城の出身だった。働いていた東京で三並と知り合った。心優しくも、昔気質の貞淑な女性であった。四男二女と、八人の大家族を築いた。
 炊飯実験は、四カ月に及んだ。そこでつかんだのは、理想のコメの炊き方だった。
 ……
 温度のデータをとるのは完全に風美子の仕事になっていた。昭和30年の年明け、異変が起きた。朝四時から寒い庭先で試作釜の温度計を見つめつづけていた風美子が突然倒れ込んだ。腎臓をやられていた。
 三並の従兄弟の寺門正夫は、美人と評判だった風美子のあまりの変り様に、驚いたと言う。 ……
「あんた、このままじゃ死んじゃいますよ」と忠告した。
 ワンマンで頑固な明治男である夫と、昔気質で夫に尽くす妻という、当時としては当たり前の夫婦の構図も、第三者的に見れば明らかに無理が生じていた。さすがの三並も、このときばかりは妻の身を案じて、「しばらく休め」と言った。しかし、風美子は「大丈夫ですから」と、実験を続けた。開発の成功は、もはや風美子自身にとっても大きな目標に変わっていた。

(ついに電気釜はできた。しかし「頑張れば自分で炊けるのにわざわざ電気釜を買う主婦がいるか」と親会社は冷たかった。セールスに力を入れる人がいて、電気釜はやっと売れはじめた。)

 昭和32年、月産1万台を達成した会社は、工場内で盛大な祝賀会を催した。しかし、その席上に風美子の姿はなかった。高血圧により体調を崩し、病床に臥していた。全国の主婦のために、病をおして実験を続けてくれた妻。三並は祝賀会が終わると、すぐに病院の妻のもとに向かった。
 寝たきりになっていた風美子の病床での楽しみは、夫から届けられる〝電気釜を買った主婦たちからの手紙″だった。それは毎日、全国から東芝のもとに送られてきているものだった。
「苦行から解放されました」/「落ち着いた朝晩が楽しい」/その言葉の一つひとつに、風美子は救われる思いがした。夫を信じてやってきて本当によかったと。

 その後ほどなく、昭和34年、風美子は45歳の若さでこの世を去った。そのかたわらで人目も憚らずに大声で泣く父親の姿を、子どもたちは鮮明に覚えている。
 自分のためにとてつもない苦労をかけ、結局早死にさせてしまった悔恨の念。三並は、風美子の早逝のショックから体調を崩し、その後開発の現場に戻ることはなかった。昭和41年、三並義忠死去。58歳だった。

 以上、引用した文でも、この取材者の「風美子へのつよい思い入れ」が伝わってきます。

  

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しいスーパーで買い物をしました。

2021年07月02日 17時34分53秒 | 古希からの田舎暮らし
 三木の図書館に行った帰りに新しいスーパーを見掛けて、に寄ってみました。服部病院の近くにある『ダイレックス』という大きなお店です。マックスバリュー(恵比寿店)の近くにこんな大きなスーパーができたのか。知らなかったなー。
 
 お薬もお酒もホーキやガンジキも下着や靴下も生鮮食料品も売ってある、広いスーパーです。名前をきいたことのない「スーパー」だったのでネットで調べてみると全国に300店超あるそうです。我が郷里・鳥取県には5店舗もあります。
 ぼくはTシャツと付箋、道子さんは仏壇にお供えするメロンなどを買いました。弟はメロンが好きでした。広くて、品物がいっぱい並んでいて、全部見たら時間のかかりそうなスーパーでした。
 三木中央図書館では、いま20冊を3週間借りることができます。このまえから「岩波新書」を数冊加えています。内容がしっかりしているので、ぼちぼち読もうと思います。
 いまテレビではNHKのBS放送で『プロジェクトX』の再放送をしています。毎週火曜日に。20年も前の番組ですが、いま見てもおもしろい。日本人の知恵と技術/目標に食いさがる努力/素晴らしい成果/などを感心して見たものです。その再放送です。 
『プロジェクトX』は、15巻の本にもなっています。2冊借りました。読むのがたのしみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウインブルドン・テニスはあるけど枕を高くして寝ます。

2021年07月02日 01時34分29秒 | 古希からの田舎暮らし
 錦織圭は2回戦で負けました。大坂なおみは出場していません。ウインブルドン・テニスはあと11日つづきますけけど、日本勢はおしまいです。〈ワクワクドキドキ〉して「応援観戦する」のは今夜までです。
 錦織圭の試合は2014年からずっと応援しています。「WOWOWでしか見られない」となると、加入して応援するし、CSテレビの802チャンネル(スポーツ)で、「錦織が出る」外国のテニス大会が見られるとわかると、夜中や明け方に起きて応援観戦していました。
 今夜の試合は、一言でいうと「不甲斐ない!」。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネットハウスにスズメが近寄りません。

2021年07月01日 08時51分25秒 | 古希からの田舎暮らし
 少し前までは、スズメたちがイチゴ・ネットハウスの天井を飛びまわっていました。しかし、あの『天窓』をあけてから小鳥が近寄りません。天窓に板をななめに置いて、その上に粟をまいているのですが、スズメたちは寄りつきません。
「ダメかなー」と言ったら道子さんが「裏山に野鳥の餌場をつくったときも、はじめは寄りつかなかったでしょ。そのうち飛んでくるから」。
 そうだったなー。シロハラなんか餌台に居すわって、水を飲んだり粟をつついたりあたりを眺めたり。30分も動こうとしなかった。
「小鳥は単純だから(バカだから)すぐに餌につられて飛んでくる」と思うのはまちがい。命にかかわることだから、小鳥たちは慎重に観察してるんですね。
「大丈夫だ」と認識されるまで、待ちます。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする