老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

952 根なし草

2018-12-25 01:41:15 | 老いびとの聲
 根なし草

ふと想うことがある
自分を
植物に喩えると
根なし草(浮草)なのかなと

大地にしっかりと
根を張ることができず
流れ流れて
いまの地に棲み拾年

積みついたその年に
東日本大地震を目の当たりに体験した

最後に棲みついた地で
根を張り枯草となり
土に帰る

そんなふうに想うこともある





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