やるせなく せつない
私が入院している間
110歳の婆ちゃん
高熱が下がらず
苦しみ 肩で呼吸をしていた、と
妻のお母さんから聞かされた
いま老人保健施設に居るのだが
「キリ(最低)」のレベルにあるケア内容
母親は
赤ん坊がぐずりだし
「どうしたのかな」と
額に手を当てたら熱い
そこで初めて体温計を差し込む
「ピッピッピ」と鳴り
見てみると高熱の数字を眼にする
肩で呼吸をしているのに
検温したら36.8℃
平熱とされ、「異常なし」で通り過ぎてしまう
ただ検温をすればよい
そんな、こころない体温計の測り方
110歳にもなれば
脇の下の筋肉は衰え隙間だらけ
ただ体温計を腋下に挿しただけで
体温計は肌には触れず
正しい測定はできていない
看護者は上腕に手を当て軽く抑える
そうすれば38,0台の数値を示したはず
肩で呼吸をしていた症状に気がつかずにいる
看護の「看」は
「手」と「目」で患者を観る
ケアでいう「手当て」とは
患者に手で触れ 状態を知る
母親はわが子の様子が
いつもと違うな、と感じ
熱があるのかな、と思ったとき
最初にするのは「手」を当てる
ケアも同じ
目で見て 手で触れ
患者(相手)に言葉をかけ
聴くところから
ケアは始まる
聴診器
いまはあまり診察室ではみることが稀になってきた
その聴診器も
病人の胸に当て
病人の声を聴く(状態を知る)
その老人保健施設のケアは最低レベル
38,6℃の高熱がでた、と聞いて
翌日、病室から電話をかけた自分
「36,6℃の平熱になり、ベッドでゴロゴロしています」と
スマホの向こうから聴こえる看護師の声で安心した
しかし、実際には高熱が続いたままだった
嗚呼 誰高熱であることを気がつかずに
呼吸が乱れ苦しんでいるのに
このまま息途絶えてしまうのか、と思うと
やるせなく つせつない
今日退院したら
真っ先に面会にいく
私が入院している間
110歳の婆ちゃん
高熱が下がらず
苦しみ 肩で呼吸をしていた、と
妻のお母さんから聞かされた
いま老人保健施設に居るのだが
「キリ(最低)」のレベルにあるケア内容
母親は
赤ん坊がぐずりだし
「どうしたのかな」と
額に手を当てたら熱い
そこで初めて体温計を差し込む
「ピッピッピ」と鳴り
見てみると高熱の数字を眼にする
肩で呼吸をしているのに
検温したら36.8℃
平熱とされ、「異常なし」で通り過ぎてしまう
ただ検温をすればよい
そんな、こころない体温計の測り方
110歳にもなれば
脇の下の筋肉は衰え隙間だらけ
ただ体温計を腋下に挿しただけで
体温計は肌には触れず
正しい測定はできていない
看護者は上腕に手を当て軽く抑える
そうすれば38,0台の数値を示したはず
肩で呼吸をしていた症状に気がつかずにいる
看護の「看」は
「手」と「目」で患者を観る
ケアでいう「手当て」とは
患者に手で触れ 状態を知る
母親はわが子の様子が
いつもと違うな、と感じ
熱があるのかな、と思ったとき
最初にするのは「手」を当てる
ケアも同じ
目で見て 手で触れ
患者(相手)に言葉をかけ
聴くところから
ケアは始まる
聴診器
いまはあまり診察室ではみることが稀になってきた
その聴診器も
病人の胸に当て
病人の声を聴く(状態を知る)
その老人保健施設のケアは最低レベル
38,6℃の高熱がでた、と聞いて
翌日、病室から電話をかけた自分
「36,6℃の平熱になり、ベッドでゴロゴロしています」と
スマホの向こうから聴こえる看護師の声で安心した
しかし、実際には高熱が続いたままだった
嗚呼 誰高熱であることを気がつかずに
呼吸が乱れ苦しんでいるのに
このまま息途絶えてしまうのか、と思うと
やるせなく つせつない
今日退院したら
真っ先に面会にいく