「余命」「残命」
いま 末期癌から「余命」宣告を受けた
或るひとりの男性老人が生きている
ひとりは80歳を越えた男性
肺癌は
容赦なく腸骨と仙骨
そして頭部まで転移した
痛みがなく幸いであるが
いつ激痛が体を走るか
不安を抱え
退院し自宅での「余命」生活
入院のとき余命1ヶ月と言われ
1ヶ月が過ぎた
病院とは違い自宅での生活は
癒され静かに時を刻む
余命は
余った命ということではなく
余り少ない生命(いのち)という意味に捉えられる
余命よりは
残命のほうが意味ははっきりしてくる
残り少ない生命だけに
家族とどう過ごしていくのか
そのなかで
自分は何ができるのか
妻は不安を抱え
末期癌の夫をどう支えてゆくのか
最期はどこで死を迎えるのか
在宅か
それとも救急搬送により病院か
妻は揺れ動く
日中眠る時間が増えてきた
眠れず夜中に目が覚め
トイレに通うこともしばしば
心もとない夫の歩きを支える妻
不安だけでなく疲れも溜まりゆく
どうして夫が癌を患ってしまったのか
つい胸の内で愚痴がもたげてくる
あと一ヶ月と少しで
桜が咲く季節になるね
みんなで桜の花を観るのが楽しみだね、と
春よ来いの気持ちになる・・・
いま 末期癌から「余命」宣告を受けた
或るひとりの男性老人が生きている
ひとりは80歳を越えた男性
肺癌は
容赦なく腸骨と仙骨
そして頭部まで転移した
痛みがなく幸いであるが
いつ激痛が体を走るか
不安を抱え
退院し自宅での「余命」生活
入院のとき余命1ヶ月と言われ
1ヶ月が過ぎた
病院とは違い自宅での生活は
癒され静かに時を刻む
余命は
余った命ということではなく
余り少ない生命(いのち)という意味に捉えられる
余命よりは
残命のほうが意味ははっきりしてくる
残り少ない生命だけに
家族とどう過ごしていくのか
そのなかで
自分は何ができるのか
妻は不安を抱え
末期癌の夫をどう支えてゆくのか
最期はどこで死を迎えるのか
在宅か
それとも救急搬送により病院か
妻は揺れ動く
日中眠る時間が増えてきた
眠れず夜中に目が覚め
トイレに通うこともしばしば
心もとない夫の歩きを支える妻
不安だけでなく疲れも溜まりゆく
どうして夫が癌を患ってしまったのか
つい胸の内で愚痴がもたげてくる
あと一ヶ月と少しで
桜が咲く季節になるね
みんなで桜の花を観るのが楽しみだね、と
春よ来いの気持ちになる・・・