『移り香の 袖を染めしや 女郎花』
(うつりがの そでをそめしや おみなえし)
〔女郎花:おみなえし、よく付けた名前です。
人格があるように思えます。〕
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『秋風は 二人を裂くる 風なるか』
(あきかぜは ふたりをさくる かぜなるか)
〔秋風を恨むわけではありませんが、冷たくすこし厳しいです。〕
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『夢の中 月の光の 君照らす』
(ゆめのなか つきのひかりの きみてらす)
〔夢でも、月の明りを君に照らしましょう。
君の顔が見えるように。
もう少ししたら、陽の光も。〕
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『秋半ば 夢よ醒めるな 夜明くるな』
(あきなかば ゆめよさめるな よあくるな)
〔まだ、秋半ばです。君を見ていたいから、夢よ。夜よ。〕
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『雨の月 いざ酔う我に ふさわしき』
(あめのつき いざようわれに ふさわしき)
〔十六夜の月が、雨で見えなくても、今日は、酒があります。〕
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『古酒は 深みを増すに 団塊は』
(ふるざけは ふかみをますに だんかいは)
〔酒に限らず、年期を重ねたものには、深い味わいがある。
人間社会ときたら、団塊、団塊、、って。まとめて用なしってか。〕
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『長い夜は 夢を見ましょう 早寝して』
(ながいよは ゆめをみましょう はやねして)
〔秋の夜長は、早く寝て夢を見ましょう。何度もね。〕
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『聞き酒は 舌に利かずに 足に効く』
(ききざけは したにきかずに あしにきく)
〔新酒のシーズンです。造り酒屋で利酒が楽しめます。
明日香の「飛鳥川」いいですよ。〕
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『野路菊を 県花と知るや 今国体』
(のじぎくを けんかとしるや こんこくたい)
〔今、兵庫国体の期間中です。〕