俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

10/27  秋の潮

2006年10月27日 | 俳句

『眼を閉じて 耳を澄ませて 秋の潮』
(めをとじて みみをすませて あきのしお)




『藁塚は 風に負けしか 靡び倒れ』
(わらづかは かぜにまけしか なびたおれ)




『蓑虫よ 蓑より出でて 我と啼け』
(みのむしよ みのよりいでて われとなけ)




『ほつれ髪 手梳かきあげ 秋時雨』
(ほつれがみ てぐしかきあげ あきしぐれ)




『赤蜻蛉 茜の空を 西方へ』
(あかとんぼ あかねのそらを さいほうへ)




『君見るや 満開なりし 萩の花』
(きみみるや まんかいなりし はぎのはな)




『好き嫌い 菊の花びら 戀占い』
(すききらい きくのはなびら こいうらない)




『菊の香や 奈良の都の 大通り』
(きくのかや ならのみやこの おおどおり)




『朋遠く 盃寂し 菊の酒』
(ともとおく さかずきさびし きくのさけ)




『君去りて 愁思の底の 切りもなく』
(きみさりて しゅうしのそこの きりもなく)


コメント
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