『一度なら 四万六千 ならば二度』
(いちどなら しまんろくせん ならばにど)
『ラムネ飲み 玉を取り出せし 昔あり』
(らむねのみ たまをとりだせし むかしあり)
『夏の星 集めてそして 散りばめて』
(なつのほし あつめてそして ちりばめて)
『枇杷の実の 産毛の触り 手に残り』
(びわのみの うぶげのさわり てにのこり)
『雨傘を 日傘とするや ママチャリは』
(あまがさを ひがさとするや ままちゃりは)
『夏椿 武士思わす 白ばかま』
(なつつばき もののふおもわす しろばかま)
『散々と 凌霄の花 哀れなり』
(さんざんと のうぜんのはな あわれなり)
『忘れ草 憂いを晴らす 露雫』
(わすれぐさ うれいをはらす つゆしずく)
『睡蓮や 鴨の通るに 池二つ』
(すいれんや かものとおるに いけふたつ)
『向日葵や ゆうらりゆらら 風に揺れ』
(ひまわりや ゆうらりゆらら かぜにゆれ)