俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

月下美人

2007年07月12日 | 俳句

『ここにもか 老人パワー 夏の陣』
(ここにもか ろうじんぱわー なつのじん)

『夏痩せで あってもなくても 痩せたいな』
(なつやせで あってもなくても やせたいな)

『生駒より 大阪横断 梅雨辛し』
(いこまより おおさかおうだん つゆつらし)

『六甲に 黒雲覆い 梅雨最中』
(ろっこうに こくうんおおい つゆさなか)

『梅雨の雲 幾重に黒く 世の果てや』
(つゆのくも いくえにくろく よのはてや)

『繋がれて 青嵐避くる 舫い舟』
(つながれて せいらんさくる もやいぶね)

『浜木綿は 海を見つめて 泣くばかり』
(はまゆうは うみをみつめて なくばかり)

『撫子や 濡れてなぜ啼く 我はここ』
(なでしこや ぬれてなぜなく われはここ)

『我が憂い 晴れることなく 忘れ草』
(わがうれい はれることなく わすれぐさ)

『月見草 その白さゆえ 手折やらで』
(つきみそう そのしろさゆえ たおやらで)

『夕顔の 秘めたる想い 風の音や』
(ゆうがおの ひめたるおもい かぜのねや)

『月下美人 主知らぬまま 開き初む』
(げっかびじん ぬししらぬまま ひらきそむ)