『目覚ましの 役目果たすや 蝉時雨』
(めざましの やくめはたすや せみしぐれ)
『蝉時雨 いつもの騒音 気にならず』
(せみしぐれ いつものそうおん きにならず)
『晴天や 雲無き空や 夏盛り』
(せいてんや くもなきそらや なつさかり)
『カラとした 焼け付く暑さの 心地よさ』
(からとした やけつくあつさの ここちよさ)
『もう一つ もう一つとて 夏の句難』
(もうひとつ もうひとつとて なつのくなん)
『お隣の 扇子の風を 期待して』
(おとなりの せんすのかぜを きたいして)
『見上げれば 高速道より 蝉の声』
(みあげれば こうそくどうより せみのこえ)
『あの花は 何かと聞かば 立葵』
(あのはなは なにかときかば たちあおい)
『明け易き 日本劣化の 兆し有り』
(あけやすき にほんれっかの きざしあり)
『草苺 好みし妹の 匂いする』
(くさいちご このみしいもの においする)
『昼寝する 長枕には 我一人』
(ひるねする ながまくらには われひとり)
『紫蘇ジュース 気持ち頂き 飲み残し』
(しそじゅーす きもちいただき のみのこし)
=3999