俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬籠もり

2011年12月14日 | 俳句

窓の外 騒音鈍く 冬の昼
(まどのそと そうおんにぶく ふゆのひる)
13437 【季語】 冬 【季節】 三冬


苔の上 敷松葉ならぬ 枯れ落葉
(こけのうえ しきまつばならぬ かれおちば)
13438 【季語】 落葉 【季節】 三冬
敷松葉= 初冬に霜よけのため、
また趣を添えるためなどの目的で、
庭園、茶室の庭などに敷く松葉。


冬鴎 聞かせておくれ 海の音
(ふゆかもめ きかせておくれ うみのおと)
13439 【季語】 冬鴎 【季節】 三冬


首筋の 細くなりてか マフラー欲し
(くびすじの ほそくなりてか まふらーほし)
13440 【季語】 マフラー 【季節】 三冬


冬ごもり 悪き噂に 耳に栓
(ふゆごもり わるきうわさに みみにせん)
13441 【季語】 冬籠もり 【季節】 三冬


好きなことして 過ごしたき 冬籠もり
(すきなことしてすごしたきふゆごもり)
13442 【季語】 冬籠もり 【季節】 三冬


賀状書き 何度言いしか 忘れしか
(がじょうかき なんどいいしか わすれしか)
13443 【季語】 賀状書き 【季節】 仲冬


侘び寂びに 遠き赤色 ポインセチア
(わびさびに とおきあかいろ ぽいんせちあ)
13444 【季語】 ポインセチア 【季節】 仲冬


流し目も 虚ろなる目も 愛の冬
(ながしめも うつろなるめも あいのふゆ)
13445 【季語】 冬 【季節】 三冬


ボーナスや 一度なりたき 公務員
(ぼーなすや いちどなりたき こうむいん)
13446 【季語】 ボーナス 【季節】 仲冬



踵上ぐ 君が立ち姿 鶴の舞
(かかとあぐ きみがたちすがた つるのまい)
13447 【季語】 鶴 【季節】 三冬


寒菊や 月の光も 照れながら
(かんぎくや つきのひかりも てれながら)
13448 【季語】 寒菊 【季節】 晩冬


バラ園の 旬のない花 冬薔薇
(ばらえんの しゅんのないはな ふゆそうび)
13449 【季語】 冬薔薇 【季節】 三冬


マスク掛け 腹立つ人の 前に立つ
(ますくかけ はらたつひとの まえにたつ)
13450 【季語】 マスク 【季節】 三冬


極道も 追放の身か 極月
(ごくどうも ついほうのみか きわめづき)
13451 【季語】 極月 【季節】 晩冬


冬夕焼け 見ても見飽きぬ 君なれば
(ふゆゆうやけ みてもみあきぬ きみなれば)
13452 【季語】 冬 【季節】 三冬


掻き上げて 脰の白き 雪女
(かきあげて うなじのしろき ゆきおんな)
13453 【季語】 雪女 【季節】 晩冬


極月 ご公務員の したり顔
(きわめづき ごこうむいんの したりがお)
13454 【季語】 極月 【季節】 晩冬


幸不幸 歳暮の数の 多さだけ
(こうふこう せいぼのかずの おおさだけ)
13455 【季語】 歳暮 【季節】 仲冬


年の暮 出るが少なき 宅急便
(としのく でるがすくなき たっきゅうびん)
13456 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


水仙の 葉は女なり 毒強し
(すいせんの ははおんななり どくつよし)
13457 【季語】 水仙 【季節】 晩冬


年越しは 生まれながらの 友達と
(としこしは うまれながらの ともだちと)
13458 【季語】 年越し 【季節】 仲冬


冬の虹 晴の予感を 残し消ゆ
(ふゆのにじ はれのよかんを のこしきゆ)
13459 【季語】 冬 【季節】 三冬


コメント
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