生き方を 知らぬが多き 師走かな
(いきかたを しらぬがおおき しわすかな)
13525 【季語】 師走 【季節】 晩冬
某会を脱会すると決断して。
脱するに 荷物の多き 師走かな
(だっするに にもつのおおき しわすかな)
13526 【季語】 師走 【季節】 晩冬
脱するに 荷造り早き 師走かな
(だっするに にづくりはやき しわすかな)
13527 【季語】 師走 【季節】 晩冬
脱するに 実なき荷なれば 師は走る
(だっするに じつなきになれば しははしる)
13528 【季語】 師走 【季節】 晩冬
謝りを 知らぬで通ず 師走なし
(あやまりを しらぬでつうず しわすなし)
13529 【季語】 師走 【季節】 晩冬
報連相 知らぬで通ず 師走無し
(ほうれんそう しらぬでつうず しわすなし)
13530 【季語】 師走 【季節】 晩冬
仲間とは 苦言呈して なる師走
(なかまとは くげんていして なるしわす)
13531 【季語】 師走 【季節】 晩冬
人生は 一事が万事 冬の旅
(じんせいは いちじがばんじ ふゆのたび)
13532 【季語】 冬 【季節】 三冬
世の中は 一事が大事 冬の旅
(よのなかは いちじがだいじ ふゆのたび)
13533 【季語】 冬 【季節】 三冬
世間様 一事が災事 冬の旅
(せけんさま いちじがさいじ ふゆのたび)
13534 【季語】 冬 【季節】 三冬
師走暇 こんなに早く 想定外
(しわすひま こんなにはやく そうていがい)
13535 【季語】 師走 【季節】 晩冬
決めたれば 師走の風の 心地良き
(きめたれば しわすのかぜの ここちよき)
13536 【季語】 師走 【季節】 晩冬
日に三度 カレー食べる孫も 師走かな
(ひにさんど かれーたべるこも しわすかな)
13537 【季語】 師走 【季節】 晩冬
約束は 今度はカレー 師走の夜
(やくそくは こんどはかれー しわすのよ)
13538 【季語】 師走 【季節】 晩冬
人指しの 印が友達 師走なる
(ひとさしの いんがともだち しわすなる)
13539 【季語】 師走 【季節】 晩冬
いつまでも 眠気の取れぬ 師走かな
(いつまでも ねむけのとれぬ しわすかな)
13540 【季語】 師走 【季節】 晩冬
足あれど 鴨は流れに 流されて
(あしあれど かもはながれに ながされて)
13541 【季語】 鴨 【季節】 三冬
湯気立てば 喉に掛かりて 息控え
(ゆげたてば のどにかかりて いきひかえ)
13542 【季語】 湯気立て 【季節】 三冬
やることの 多すぎる孫 冬の波
(やることの おおすぎるまご ふゆのなみ)
13543 【季語】 冬の波 【季節】 三冬
鰤大魚 まだまだ遠き 喉の奥
(ぶりたいぎょ まだまだとおき のどのおく)
13544 【季語】 鰤 【季節】 三冬
冬波は 震災並みと 覚悟せよ
(ふゆなみは しんさいなみと かくごせよ)
13545 【季語】 冬の波 【季節】 三冬
年賀書き インクの切れて 冬一日
(ねんがかき いんくのきれて ふゆひとひ)
13546 【季語】 冬 【季節】 三冬
暦用 印画紙切れて 冬日向
(こよみよう いんがしきれて ふゆひなた)
13547 【季語】 冬日向 【季節】 三冬
冬暁や 眩しさ怺え 手を合わす
(とうぎょうや まぶしさこらえ てをあわす)
13548 【季語】 冬暁 【季節】 三冬
冬暁や 街並黒き シルエット
(とうぎょうや まちなみくろき しるえっと)
13549 【季語】 冬暁 【季節】 三冬
どうにかせぇ 日本沈没 暮の冬
(どうにかせぇ にほんちんぼつ くれのふゆ)
13550 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬
節電が 電飾に変わる 冬旱
(せつでんが でんしょくにかわる ふゆひでり)
13551 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
いつまでか 想定外の 続く冬
(いつまでか そうていがいの つづくふゆ)
13552 【季語】 冬 【季節】 三冬
舌の数 競ってどうする 冬の波
(したのかず きそってどうする ふゆのなみ)
13553 【季語】 冬の波 【季節】 三冬
世の中は ド素人ばかり 冬旱
(よのなかは どしろうとばかり ふゆひでり)
13554 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
狼の 孫と思いし 昔あり
(おおかみの ことおもいし むかしあり)
13555 【季語】 狼 【季節】 三冬
赤ずきん 嘘の狼 始まりし
(あかずきん うそのおおかみ はじまりし)
13556 【季語】 狼 【季節】 三冬
悪評は 狼男に 赤ずきん
(あくひょうは おおかみおとこに あかずきん)
13557 【季語】 狼 【季節】 三冬
師走とは この世の末か 四季果つと
(しわすとは このよのすえか しきはつと)
13558 【季語】 師走 【季節】 晩冬
師走=四季果つ
水仙も ニラのお陰で 人気なし
(すいせんも にらのおかげで にんきなし)
13559 【季語】 水仙 【季節】 晩冬
いつ見ても 見飽きぬ名画 春遠し
(いつみても みあきぬめいが はるとおし)
13560 【季語】 春遠し 【季節】 晩冬
竜胆や 名に相応しき 人出でよ
(りんどうや なにふさわしき ひといでよ)
13561 【季語】 竜胆 【季節】 仲秋
冬旱 半紙に残る 硯跡
(ふゆひでり はんしにのこる すずりあと)
13562 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
赤子ほど 心清浄 冬半ば
(あかごほど こころせいじょう ふゆなかば)
13563 【季語】 冬半ば 【季節】 仲冬
正座して 足の痺れや 仏の座
(せいざして あしのしびれや ほとけのざ)
13564 【季語】 仏の座 【季節】 新年
長生きを 心せずとも 去年今年
(ながいきを こころせずとも こぞことし)
13565 【季語】 去年今年 【季節】 新年
長生きと言われるまでは去年今年
今更に 過去に戻れぬ 冬の道
(いまさらに かこにもどれぬ ふゆのみち)
13566 【季語】 冬 【季節】 三冬