俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

2014年04月04日 | 写真教室 写真俳句紹介

先週、3月30日(日)写真教室の撮影会(下関・門司)に参加しました。
その時の、作品です。


垣間見し 椿の花の おもてなし
(かいまみし つばきのはなの おもてなし)
16503 【季語】 椿 【季節】 三春


芸術の 極みを見せし 春の昼
(げいじゅつの きわみをみせし はるのひる)
16504 【季語】 春 【季節】 三春


下を向く 健気さゆえの 花の王
(したをむく けなげさゆえの はなのおう)
16505 【季語】 花 【季節】 晩春
花の王=桜


春の鴨 三匹寄れば 喧し
(はるのかも さんびきよれば かまびすし)
16506 【季語】 春 【季節】 三春


白壁に あかきみどりの 椿映ゆ
(しらかべに あかきみどりの つばきはゆ)
16507 【季語】 椿 【季節】 三春


咲き初めし 染井吉野に 玉の露
(さきそめし そめいよしのに たまのつゆ)
16508 【季語】 染井吉野 【季節】 晩春


路傍には 二度目の春の 花が咲き
(ろぼうには にどめのはるの はながさき)
16509 【季語】 春 【季節】 三春


入らずも 古偲ばる 春の店
(はいらずも いにしえしのばる はるのみせ)
16510 【季語】 春 【季節】 三春


墳墓の地 接待勤める 桜あり
(ふんぼのち せったいつとめる さくらあり)
16511 【季語】 桜 【季節】 晩春


土壁に 根跡残す 春の雨
(つちかべに こんせきのこす はるのあめ)
16512 【季語】 春 【季節】 三春


木々の間に 偲びて咲きし 戀椿
(きぎのまに しのびてざきし こいつばき)
16513 【季語】 椿 【季節】 三春


桜より まだまだ椿 葉振り良し
(さくらより まだまだつばき はぶりよし)
16514 【季語】 椿 【季節】 三春


春雨に 濡れて鼻水 出でにけり
(はるさめに ぬれてはなみず いでにけり)
16515 【季語】 春雨 【季節】 三春


白蓮の 花一輪の 安堵感
(はくれんの はないちりんの あんどかん)
16516 【季語】 白蓮 【季節】 仲春


満開の 桜を見れば 酒の欲し
(まんかいの さくらをみれば さけのほし)
16517 【季語】 桜 【季節】 晩春


春の雨 塀の瓦に ポツポツリ
(はるのあめ へいのかわらに ぽつぽつり)
16518 【季語】 椿 【季節】 三春


雨上がり 小枝の伸びし 花楓
(あめあがり こえだののびし はなかえで)
16519 【季語】 花楓 【季節】 晩春


長閑やな 竹の覆いの 雨の跡
(のどかやな たけのおおいの あめのあと)
16520 【季語】 長閑 【季節】 三春


地面にも 華を咲かすや 花躑躅
(じめんにも はなをさかすや はなつつじ)
16521 【季語】 躑躅 【季節】 晩春


雨椿 散りそで降らぬ 情け有り
(あめつばき ちりそでふらぬ なさけあり)
16522 【季語】 椿 【季節】 三春


散り溜まる 瓦の上の 花見かな
(ちりたまる かわらのうえの はなみかな)
16523 【季語】 花見 【季節】 晩春


塀越えて 色香漂う 木瓜の花
(へいこえて いろかただよう ぼけのはな)
16524 【季語】 木瓜の花 【季節】 晩春


蜀木瓜に 惹かれ引かれし 戀心
(しょくぼけに ひかれひかれし こいごころ)
16525 【季語】 蜀木瓜 【季節】 晩春


春の鴨 天使の翼 生え来たり
(はるのかも てんしのつばさ はえきたり)
16526 【季語】 春の鴨 【季節】 晩春


網笠の 百合は四角い 天を釣り
(あみがさの ゆりはしかくい てんをつり)
16527 【季語】 網笠百合 【季節】 仲春
網笠百合=貝母の花


華奢にして 淋しき顔の 貝母咲く
(きゃしゃにして さびしきかおの ばいもさく)
16528 【季語】 貝母の花 【季節】 仲春
貝母=網笠百合


白壁に 残る雨垂れ 黒黴に
(しらかべに のこるあまだれ くろかびに)
16529 【季語】 黒黴 【季節】 仲夏


舞々は 尻尾の滑りに 身を預け
(まいまいは しっぽのぬめりに みをあずけ)
16530 【季語】 舞々 【季節】 三夏
舞々=でんでん虫=カタツムリ


玄関が 壊され行くや 春雨に
(げんかんが こわされゆくや はるさめに)
16531 【季語】 春雨 【季節】 三春


丸籠を 抜ける春風 清々し
(まるかごを ぬけるはるかぜ すがすがし)
16532 【季語】 春 【季節】 三春


塀越えし 松の緑の 行く末は
(へいこえし まつのみどりの ゆくすえは)
16533 【季語】 松の緑 【季節】 晩春


木瓜の花 名に不似合いな 色気持ち
(ぼけのはな なにふにあいな いろけもち)
16534 【季語】 木瓜の花 【季節】 晩春


雨上がり 天に感謝の 春夕べ
(あめあがり てんにかんしゃの はるゆうべ)
16535 【季語】 春夕べ 【季節】 三春




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