俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

木瓜の花

2014年04月06日 | 写真教室 写真俳句紹介

冠を 正す人なく 李咲く
(かんむりを ただすひとなく すももさく)
16536 【季語】 李 【季節】 仲夏
出典は『 古楽府・君子行』の「瓜田不納履、李下不正冠
   (瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず)」
  人に疑われるような行為は避けるべきであるということのたとえ


舞々は 痩せて窶れて 宙に浮き
(まいまいは やせてやつれて ちゅうにうき)
16537 【季語】 舞々 【季節】 三夏
舞々=蝸牛(かたつむり)=でんでん虫=でんで虫


温しやな 木枝の中の 語らいは
(ぬくしやな きえだのなかの かたらいは)
16538 【季語】 温し 【季節】 三春


飛ぶ前に 中に生まれし シャボン玉
(とぶまえに なかにうまれし しゃぼんだま)
16539 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


雪柳 風に泳いで 勢揃い
(ゆきやなぎ かぜにおよいで せいぞろい)
16540 【季語】 雪柳 【季節】 晩春


花は枯れ 棘が残りし この地かな
(はなはかれ とげがのこりし このちかな)
16541 【季語】 花 【季節】 晩春


いたずらの 壁画も遊ぶ 春の午後
(いたずらの へきがもあそぶ はるのごご)
16542 【季語】 春 【季節】 三春


囲まれて 影が薄きか 木瓜の花
(かこまれて かげがうすきか ぼけのはな)
16543 【季語】 木瓜の花 【季節】 晩春


桜など 目に入らぬか 思惟の女
(さくらなど めにはいらぬか しいのひと)
16544 【季語】 桜 【季節】 晩春


桜木を 守るが如く 雪柳
(さくらぎを まもるがごとく ゆきやなぎ)
16545 【季語】 雪柳 【季節】 晩春


花開く 夢を抱きて 一蹴りに
(はなひらく ゆめをだきて ひとけりに)
16546 【季語】 花 【季節】 晩春


雨露も 花となりしか 春の午後
(あめつゆも はなとなりしか はるのごご)
16547 【季語】 春 【季節】 三春


捜してる 探してるのは 春なんだ
(さがしてる さがしてるのは はるなんだ)
16548 【季語】 春 【季節】 三春