アンプの組み立ては、説明書に添って、基盤の決められた箇所に、決められた部品を配置し、半田付けする。
半田付けには絶対の自信があった。昔取ったきねづかである。
ところが視力の衰退はいかんともしがたく、手持ちの最強の老眼鏡をつけても、部品の識別すらおぼつかない。
その上注意しないと、狭い空間の隣接する部品領域にまで融けた半田が流れ込む。
ルーペを使って一つ一つ確認しながら作業を進めた。
小さな部品にそれぞれ規格がカラーコードを使って印刷されている。
昔 覚えたカラーコードの符丁を少しずつ思い出した。
黒色はゼロを表すから、黒い礼服
茶色は1である お茶を一杯
赤は2 赤はに(赤羽)
紫色は7 紫式部(七武)
時間を忘れる程に楽しい作業である。