紫式部
晩秋の澄みきった空に、夜あけ前のオリオン星座が美しい。
流星に誘われたのだけれど、それらしき光は見えなかった、代わりに星に見まがう飛行機の灯火が空を横切って行き来するのが幾度か見えた。
成層圏を行き来しているのであろう、光の後をずっと遅れてかすかな音が聞こえてくる。
何故こんな内陸地の上空を通過するのだろう、それは都市間に直線に引かれた飛行ルートの、たまたまここが直下に位置したという事だけなのだろう。
海や山や川は成層圏を飛ぶ物体にとって何の障害にもならないのだ
グーグルアースで俯瞰した地球を見ると、そのことがよくわかる。
地上では紫式部が鮮やかに映える