
久しぶりに紅葉が美しい長野道を走った。
ことしは木々の色付きが例年になく豪華である。
こんな秋に、落ち葉が舞う雑木林を歩けたらいいなと、真っ赤に染まった沿線の漆をちらちら見ながら思った。
長野市で打合わせの後、中天にかかる半月を眺めながら駅近くの居酒屋に向かった。
佐渡で上がったという大きな鯵の塩焼きと地酒の取り合わせが、秋の夜にふさわしく、つい適量を超えた。
今朝長野市街は 濃い乳白色の霧が立ち込めて、夜のうちに別の街に移ってしまったような錯覚を覚えた。
霧で昨日とは趣ががらりと変わった長野道を松本に向かった。
周りの景色が見えないのは妙に不安なものである。