木立ベゴニア
電車に乗って出掛ける機会が減って、月何回から年何回に変わった。
以前の車中は眠るか読むかで過ごしたものだけれど、先日の名古屋往復は初冬の木曽谷を飽かずに眺め続けた。
木曽谷には汲みつくせないほどの思い出が流れている。
中山道の街並み、森林鉄道、営林署、県立病院、高校寮等それぞれにまつわる半世紀にわたる集積がある。
木曽谷は狭い谷あいを縫うように木曽川が流れ、曲がりくねった中山道が京を目指し、JR中央西線が名古屋に向かう。
木曽の森林は奥深く、産する銘木を搬出する森林鉄道が岐阜の県境近くまで敷設されていた。
その林鉄に便乗して山深く分け入った事がある。
檜の真新しい香り豊かな湯船につかり、餌を付けなくとも釣れるといわれた岩魚を御馳走になった。
懐かしい思い出である。
電車に乗って出掛ける機会が減って、月何回から年何回に変わった。
以前の車中は眠るか読むかで過ごしたものだけれど、先日の名古屋往復は初冬の木曽谷を飽かずに眺め続けた。
木曽谷には汲みつくせないほどの思い出が流れている。
中山道の街並み、森林鉄道、営林署、県立病院、高校寮等それぞれにまつわる半世紀にわたる集積がある。
木曽谷は狭い谷あいを縫うように木曽川が流れ、曲がりくねった中山道が京を目指し、JR中央西線が名古屋に向かう。
木曽の森林は奥深く、産する銘木を搬出する森林鉄道が岐阜の県境近くまで敷設されていた。
その林鉄に便乗して山深く分け入った事がある。
檜の真新しい香り豊かな湯船につかり、餌を付けなくとも釣れるといわれた岩魚を御馳走になった。
懐かしい思い出である。