休み中?上野国立科学博物館で「グレートジャーニー 人類の旅」特別展を見学してきた。
家内が所属する邦楽団体の「創始100周年記念演奏会」が2日上野の文化会館で開催され、そのあたりの地理に少し明るい私が案内役を買って出た。
たまたま会場に隣接する国立科学博物館で下記の特別展が開催されていて、待ち時間の退屈しのぎにと軽い気持ちで入った。
人類祖先の足跡化石のレプリカが展示されていた。
360万年前、アフリカ タンザニアで降り積もった火山灰の上を行く、猿人親子3人(匹)の足跡である。
そこには父親が子供の手を引き、母親は多分妊娠していたのだろう歩きやすい父親の足跡をたどっている、今と変わらない情景が克明に残されている。
この化石発見のニュースは私の記憶の片隅にかすかではあるが残っていた。
自動車のない時代の子供のころ、雪の朝はそんな足跡が無数に残されていたものだ。
様々な考証を積み重ねて、火山灰原を行く360万年前の猿人親子が再現されていた。
人類は地球上に同時多発的に発生したものではないという。
700万年前に東アフリカで誕生した二足歩行の動物が、進化と拡散を続けながら地球全域に生存するにいたる過程が展示説明されていて興味が尽きない。
360万年の系譜をたどることができたら、私もこの親子にたどり着くはずである。