常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

山沿いの道

2008年08月21日 | 季節の便り

空の下の森の影に夜のよどみが残る山沿いの道を歩いた。
夏の始めは、杉の梢に朝日が輝いていた時刻である。
惰眠を貪っている間、ひとときも休まずに移ろい続ける季節を思った。
いつもやり残したことを悔いる尾花の季節である。

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イチイの実が熟れる頃

2008年08月20日 | 季節の便り
イチイ(一位、オンコ、ミネゾ)

葉隠れにイチイの実が紅く熟れた。
コケシを連想する筒型の果肉に囲まれて、種子が外から見える変り種。
果肉の中はアイスコーヒーのシロップに似た、透明な甘い液に満たされて美味である。
北海道ではアイヌの言葉でオンコと呼ばれていると聞いた。
その言葉の意味を知りたいと思う。
庭師が切り落とした枝を焼く時、細かな葉の一つ一つがパチパチと七輪の秋刀魚の焼ける軽快な音を立ててはじけて、そのざわめきは神々が地上に舞い降りる音にも聞こえた。
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朝焼けは洪水

2008年08月19日 | 季節の便り

朝焼けは雨の前ぶれというけれど、夕焼けの定説程には信じ難いと思っている。
それでも今朝の雲の色合いが気になり、なんとなく雨の予感がした。
朝焼け見て泣いた神様の、落した涙が雨になる。
百日紅の開花が遅れている、盆が終わり、稲穂が出揃ったというのにまだ五分咲き状態である。
急かされることを厭いながら、遅いとじれったくなる。
午後3時やっぱり、しとしとと降る雨になった。
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山椒味噌

2008年08月18日 | 季節の便り
山椒

酒呑みを辛党という。
山椒は小粒でも辛い、ワサビはツンと鼻に響いて泣ける、唐辛子は食べるほどに耐性が進んで、辛味を感じなくなるから不思議だ。
青い山椒の実を数十個摘んで、すり鉢で丁寧にすりつぶす、時期が遅かったので、種子が成熟して小石の様に硬くなり、つぶすのに苦労した。
する程に涼しさを伴う独特の香りが立ち込める。
味噌と砂糖を好みの量だけ加え、更に摺り上げて完成する。
山椒の辛みが強過ぎると、客人にそっぽを向かれるから要注意である。
勿論辛党にも喜ばれる。





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鹿とそばの芽生え

2008年08月17日 | 季節の便り
そば 発芽出揃う

そば好きが集まったそば同好会が、自家栽培を始めて6回目の種まきを8月2日に終わった。
播種後うまいタイミングで夕立があったりして、順調に育っている。
昨年は鹿に食い荒らされ、踏み荒らされて悔しい思いをしたので、今年は涙ぐましい努力をして、蕎麦耕地の周りに、ゴルフ練習場顔負けのネットを張った。
人間の食い意地は凄い、不可能と思う事を何でもやり遂げる。
しかし、鹿にしたら死活問題である、このバリアーもいずれの日か、必ず突破されるだろう。
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夏がゆく

2008年08月16日 | 季節の便り
夏水仙

63年前8月15日 あの時ミンミンゼミが煩いほど鳴き、夏の水仙が咲いて、ホクホクとした新しいジャガイモ食べていた様に思う。
確かにあの時とは大きく変わった様にも思うけれど、それは上面だけで本当は何も変わっていないのかもしれない。
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河原遊び

2008年08月15日 | 季節の便り
露草

昼食を済ませて、男の子を5人引き連れて川遊びに行った。
淀みで小石を投げて水切り等をしていたけれど、炎天下の暑さにたまりかねて一人が、着衣のまま深みに飛び込むと、他の孫達も後に続いた。
山間を流れる水は冷たい、しばらく魚になってから、焼けた河原の石に腹ばいになって暖を取っていた。
日がな1日河原で遊んだ頃を思い出した。
疲れて帰って、死んだように眠るところまで同じだ。


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鷺の飛ぶ日

2008年08月14日 | 季節の便り
サギ草


毎朝サギ草を見ることが楽しい日課となっている。
雛が日々成長し、飛翔が間近と思われるからだ。
今期の鷺草はすこぶる元気だ、気候が幸いしたのかもしれないけでど、栽培4年目にしてようやくたどり着いたという思いもある。
近日中に大群翔がアップできると思う。
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迎え盆

2008年08月13日 | 季節の便り


仏壇に新しい花を飾って先祖の霊をお迎えする。
年間のしきたりや行事は、段々省略されて簡素化されてきた。
その中でお盆の習わしは比較的守れれているようだ。
白樺の樹皮のかがり火が爆ぜながら勢い良く燃える。
お迎えは、墓前にお参りしてから霊を負ぶって帰る。
このとき決して振り返ってはいけないという。
家に着くと、仏壇の前で先祖の霊を下ろす仕草をする。
無事お迎えの儀式が終わり、送り盆までのわずかな期間を、先祖の霊と一緒に暮らすことになる。
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石垣島のハイビスカス

2008年08月12日 | 季節の便り

昨年の3月、太めの箸を数センチの長さに切りそろえた様な、挿し木用ハイビスカスを石垣島から買って帰った。
そのうち3本が活着し、新芽が枝になり、枝にまた新芽が伸びたけれど、蕾が付く気配はなかった。
今年の開花は期待できないと早めに諦め、観察も疎かになっていた。
今朝 その新芽に萎れた残花を見つけた、昨日の昼間咲いたのだろう。
この一日花に一期一会を思った。



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