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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ナズナとヒメヒラタアブ

2013-04-02 | 昆虫と花

ナズナを見ると,茎の下のほうは逆三角形をした実ができて,先の方にだけ白い花が付いています。 春先に咲いた花のほとんどが実になったのです。

実ができたということは,昆虫が確かに訪れたということです。しかし,余程注意深く観察していないと意外に目に付かないところが,またふしぎでもあります。わたしはこれまでにかなり気にかけて見てきましたが,昆虫がいるところを見かけたのはほんの数回。それで,「こんな感じで,よくもマア種ができるものだなあ」と驚いているほどなのです。 

ある日,昼休みにウォーキングをたのしんでいるときでした。たまたまナズナの群生地の傍を通りかかったので,ついでに観察してみるかと思いました。それで,しゃがんで,じっと目を凝らしたのです。

すると,どうでしょう。たまたまヒメヒラタアブが花の上を飛び回っているところでした。たった一匹ですが。

じっとじっと見ていると,花に関心がありそうなのです。花から飛び上がると,また別の花に降りました。そのタイミングをとらえて撮ったのが上の写真です。

風が吹いて花が揺れてもけっして驚きません。それが生活のなかで身に付いた当たり前の環境なのでしょう。しかし,カメラを不用意に近づけてそれが危険の兆しだと察知されると,すばやく飛び去ります。ふしぎというか,生きるための知恵がはたらいているのだなあと感心してしまいます。 

この日もまた,気づかれたようです。