自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

タンポポを訪れた昆虫(その6)

2013-04-21 | 昆虫と花

ポカポカ陽気のある日。甲虫が一匹タンポポの花に付いていました。コメツキムシかゴミムシの類いでしょう。とても気持ちよさそうで,のんびりした風景でした。翅の艶が反射する太陽が,林の陰とともに映し出されていました。

よくよく観察していると,確かに蕊の辺りをムシャムシャやっている様子です。食べているのです。それに,からだは結構花粉にまみれています。盛んに花を訪れ,林立する蕊の間を縫うようにして歩き回ったに違いありません。

ただ,気になるのは一般的にゴミムシは肉食性なので,同定には慎重さが要ります。ではこの虫は何でしょう。特徴は,上翅の条溝が明瞭であること,触覚が太くでぎざぎざ状であること,などが挙げられます。

花の大きさとからだを比べると,小さめの昆虫だとわかります。こんな昆虫がタンポポにいることに,ふつうは気づかないはず。レンズを通した世界を意識していると,発見が途切れることはありません。