自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

探検活動 ~モグサを作ろう(1)~

2015-03-07 | 日記

3月7日(土)。曇り時々雨。朝から小雨,それが止んだかと思うと,また雨。一日,その繰り返し。「春に3日の晴れなし」。季節の変わり目らしいといえば,そのとおりです。

小雨が降る中,探検活動とはいいがたいのですが,それに関連した活動として午後探検隊メンバー8人とヨモギ葉の採集に。葉をなにに使うかというと,モグサを作るためです。じゃ,モグサを作ってどうするのかといえば,摩擦式発火で火種ができた後,火種をモグサに移して火を扱い易くするためです。

同じような摩擦式発火法を子どもたちに体験させる例では,モグサ作りにまで手が回っていないはず。「このモグサを使います」という具合に軽く解説して,ただ使用させているだけでしょう。

それでは,子どもはモグサの正体に触れることはできません。火起こし体験をサポートしていて,「これでいいのかな。モノにじっくりはたらきかける行為がこの段階にも必要ではないかな」,そんな疑問を抱いたのです。「この際,徹底してみよう。ヨモギの葉を採集して,それからモグサを作ることが,自然と人間の関係をより深く考えるのに合っているのでは?」, そう感じた次第です。

今のヨモギは,昨秋から茎が立ち枯れ状態になっていて,枯れた葉が茎の周りにたくさん付いています。それを集めるのですから,簡単です。ただ,雨で湿っているために,晴れた日に乾かさなくてはならなくなりました。この点,なんとも惜しいのですが。


採集地は仕事場近くの農道。道端や畦のあちこちに,ヨモギはたくさん! それをどんどん集めていきました。作業が終わった後,葉をすこし固め,それを団子状態にして両手で丸めました。それをルーペで観察してもらうと,みんなびっくりしていました。確かに白い,極細の繊維がたくさん見えたのですから。


以上の活動は30分で終了。これで,パートⅡの活動につないでいけます。次回は実際にモグサを作る予定です。

残りの30分間は,モミギリ式発火に回しました。そこでも一所懸命に取り組む子の姿が光っていました。

 


ホシノヒトミと訪花昆虫と(2)

2015-03-07 | 昆虫と花

2月の中旬のこと。道端でホシノヒトミがたくさん咲き出しました。3月が待ち切れないといった感じで,一気に咲きかけました。

「さぁ,観察のチャンスが訪れたぞ」。そんな気持ちでザァーッと見て行くと,思ったとおりハナバエのなかまが蜜を舐めていました。 

 
頭をグーッと突っ込んで,吻を餌にペタペタ付ける格好で。からだには,当然花粉があちこち。


ヒゲナガヤチバエでしょうか,触覚のかたちと,離れた複眼がとても印象に残りました。触覚の先端辺りから,別のとても細いアンテナが出ています。触覚にも眼にも,やっぱり花粉が。 


わたしに気づいたようで,パッと飛び立って,そして近くの枯れ草に移動しました。そこで真上から撮ったのが下写真。 

 
こういうときは,常時携帯しているコンデジが威力を発揮してくれます。

ホシノヒトミは空き地,路傍,土手に群生するありふれた草です。可憐な花が集団で咲いて,存在をアピールしています。そこを訪れる昆虫が観察できるのがたのしみです。見たことのない昆虫と出合えたら,スゴイだろうなと期待しています。