3月7日(土)。曇り時々雨。朝から小雨,それが止んだかと思うと,また雨。一日,その繰り返し。「春に3日の晴れなし」。季節の変わり目らしいといえば,そのとおりです。
小雨が降る中,探検活動とはいいがたいのですが,それに関連した活動として午後探検隊メンバー8人とヨモギ葉の採集に。葉をなにに使うかというと,モグサを作るためです。じゃ,モグサを作ってどうするのかといえば,摩擦式発火で火種ができた後,火種をモグサに移して火を扱い易くするためです。
同じような摩擦式発火法を子どもたちに体験させる例では,モグサ作りにまで手が回っていないはず。「このモグサを使います」という具合に軽く解説して,ただ使用させているだけでしょう。
それでは,子どもはモグサの正体に触れることはできません。火起こし体験をサポートしていて,「これでいいのかな。モノにじっくりはたらきかける行為がこの段階にも必要ではないかな」,そんな疑問を抱いたのです。「この際,徹底してみよう。ヨモギの葉を採集して,それからモグサを作ることが,自然と人間の関係をより深く考えるのに合っているのでは?」, そう感じた次第です。
今のヨモギは,昨秋から茎が立ち枯れ状態になっていて,枯れた葉が茎の周りにたくさん付いています。それを集めるのですから,簡単です。ただ,雨で湿っているために,晴れた日に乾かさなくてはならなくなりました。この点,なんとも惜しいのですが。
採集地は仕事場近くの農道。道端や畦のあちこちに,ヨモギはたくさん! それをどんどん集めていきました。作業が終わった後,葉をすこし固め,それを団子状態にして両手で丸めました。それをルーペで観察してもらうと,みんなびっくりしていました。確かに白い,極細の繊維がたくさん見えたのですから。
以上の活動は30分で終了。これで,パートⅡの活動につないでいけます。次回は実際にモグサを作る予定です。
残りの30分間は,モミギリ式発火に回しました。そこでも一所懸命に取り組む子の姿が光っていました。