自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

おとな向け火打石採取のガイド

2015-03-22 | 日記

3月22日(日)。おとなの方から「火打ち式発火法を教えてほしい,火打石採取に行きたい」との話があって,承諾していたら,親子づれとはいえ,なんと28人もの人が来られました。子どもは幼児と小学生。おとなには,外国語指導助手が2人(アメリカ人男性とフランス人女性)含まれています。

はじめに,打撃式発火法と摩擦式発火法について概略を説明し,火打石と火打金で火花が飛ぶのを見てもらってから,採取に出発。場所は職場の近くの川原。探す石はチャート。

現場に行って探し始めると,どんどん見つかりました。それをハンマーで割り,角を出して火打金と打撃して火花が出るか確認してもらいました。皆さん,興味がどんどん深まっているご様子。


それを持ち帰って,さっそく炎にするまでの手順を伝えました。どの方も,らくらくにできました。

時間があれば,摩擦式についても教えてほしいという話だったので,それも演示しました。それに続いて,希望者にやってもらいました。もちろん,うまくいきました。

おしまいに,男性3人にキリモミ式に挑んでいただきました。これもバッチリ成功。


参加されたどの方にも,たいへんこころに残る体験になったようです。

なお,出された質問は以下のものです。

  • チャートは自分たちの住む川でも採取できるの?
  • モグサを作る方法を教えて。
  • モグサは何から作るの?
  • 火切り棒の材質は何?
  • 火口に使う炭はどうやって作るの?
  • 付け木の先にイオウをどうやって付けるの?
  • イオウを溶かすときに水を入れるの?

技術とは,基本的にはツボさえ押さえれば,だれにも再現可能なものを指します。発火技術はその典型です。締めくくりに,「野外活動で,こうした技術が生かされることが大事ですね」と伝えておきました。

 


葉裏に産付された正体不明の卵(うーんうーん)

2015-03-22 | ホトケノザ

3月21日(土)。朝見ると,今にも羽化しそう。ところが,夕方見ても,まだ羽化していませんでした。夜見ても,やっぱり変化はありません。

 

 
殻をとおしてはっきり中が見えます。別の角度から見ても,よく見えます。


3月22日(日)。ふしぎなのですが,朝,まだ羽化せず。でも,羽化はそんなに先ではないと予感。

 

 
夕方帰宅して確認。すると,羽化して殻が残されていました。とうとう羽化を迎えたのです。

 

卵の記事を書いたのが昨年の11月30日。タイトルは『葉裏に産付された正体不明の卵』でした。以来,卵の孵化を確認し,幼虫の成長を記録してきて,とうとうこの日になりました。結果,越冬個体の生活環は4カ月続くことがわかりました。

飼育箱に中には,成虫がいました。ガです。名ははっきり同定できませんが,幼虫の特徴も加味して総合的に考えると,どうもウリキンウワバのような気がします。 


せっかくなので,いくつかの角度から写真に記録しておくことにしました。以下がそれです。

真横から撮りました。口吻が収納されず,まだ伸びた状態です。


 

翅を小刻みに動かし始めました。

 
前方から観察すると,触角がたいへん長く見えます。

 


一連の観察をとおして,また一つ,昆虫の生態が見えてきました。