自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ようこそ,春の使者さん

2015-03-13 | 日記

3月13日(金)。最低気温-3.9℃,最高気温13.2℃,正午,自宅にて。

春を感じる心地よい天気になりました。風がやや強め。しごとは休みなので,畑仕事をしました。その合間に,「ほほーっ!」とうれしくなる出合いが二つありました。

一つめ。ホトケノザのすぐ脇にあるトタン板で,ナナホシテントウが産み付けた卵を発見。日光を浴びて,キラキラ輝いていました。ホトケノザではよくナナホシテントウを見かけていました。アブラムシを探していたのです。この場所はテントウムシにとって棲み心地がいいのでしょう。

 


二つめ。たまたま前栽を通りかかったとき,チョウが一頭飛来して,目の前の飛び石に舞い降りました。そっと近づいて確かめると,テングチョウでした。運よくカメラを手にしていたので,写せました。お蔭で貴重な一枚になりました。この個体,陽気な天気に誘われ,ついつい目を覚まして飛び出してきたのです。春の使者との,爽やかな出合いになりました。

 

意識して自然に目を向けていると,自分でもおかしなくらいに,ふしぎな程に,すてきなチャンスに恵まれます。ありがたい,ありがたい。

 


冬のキクと訪花昆虫たち(続々)

2015-03-13 | 昆虫と花

冬,ユスリカのなかまは,活動する昆虫のかなりの割合を占めているように思われます。それは生存競争が緩やかで,気候に耐えれば比較的楽に越冬できるからかもしれません。

脚にも腹部にも,帯がくっきり見られるユスリカがいます。触覚が羽毛のようにふさふさしているのはオスです。これによって,メスが発する性フェロモンを敏感にとらえるのです。つまり,高感度アンテナというわけです。

 
もっと近寄って撮ると,からだのゴツゴツしたつくりが,部品を組み立てたロボットのように見えます。こういう場合,わたしは,ついつい感嘆の声を上げてしまいます。「自然はなんと精緻ないのちをつくり出したことか!」と。

 
もちろん,探せばありふれたユスリカも目に入ります。


ガガンボのなかまもいます。このなかまはなんとなく臆病な動きをします。他の昆虫と一緒のことはまずありません。 

 
頭部に,口器の一部と思われる器官が緑っぽく見えています。小さな複眼も,当然個眼で構成されています。


別のガガンボのなかまがいました。横から観察すると,矢のような口器を餌場に突き刺しているのがわかります。からだを上下させて餌を食べます。その動きは,一旦始まるとなかなか止みそうにありません。 

 


冬のキクにも昆虫が訪れます。花が咲くのは,花自身が昆虫の訪問を期待しているからなのです。「花が咲けば昆虫がきっと見つかるはずだ」と予想して注意深く見ていくことが,昆虫との出合いを豊かにできるコツです。