自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

早春,マンサクの花と訪花昆虫(19)

2015-03-11 | マンサク

小さな昆虫が蕾にとまっていたので,正体を確かめると,ユスリカのなかまでした。ユスリカはずいぶん訪れるのですが,このユスリカを見たのは初めてです。初めて見かけると,とくべつなうれしさを感じます。 

体長3mm。パッと見ただけで印象に残るのが,腹部にある黒い帯模様です。 

 
残念ながら食餌行動を確認することはできませんでしたが,他のユスリカの行動から推測すれば,当然餌を口にするために訪れたはず。餌の正体は花弁や蕊にある,何らかの植物汁でしょう。

ユスリカは歩いて枝を移動していきました。その際に観察できた体型は,これまで観察してきたものほとんど違いはありません。


ユスリカという以上の情報はありません。同定に時間をかけると,どうも疲れます。わたしの力の範囲でやるほかありませんし,ある程度でとどめる場合はそれで止むを得ないと割り切っています。「えいっ,やーっ!」で締めくくって,「はい,それまでよ」という感じでしょうか。

このユスリカも,そのうちに同定できればよいと思っています。

それにしても,うれしい出合いでした。