ショクガタマバエなんて名前,今回初めて知りました。
キクの葉に付いたアブラムシを観察しているとき,赤みがかった,ヒラタアブの幼虫に似た幼虫が目にとまりました。1mm弱で,とても細い個体です。若齢幼虫です。余程のことがない限り,目に付かないでしょうが,それが集団でいたものですから,自ずと目にとまったというわけです。そこは葉の裏側で,アブラムシがびっしりといるところでした。
捕食中であることがわかります。
撮ってから調べているなかで,正体が見えてきました。これって,名の知られた益虫なのですね。名はショクガタマバエ。タマバエのなかまです。「知らなかったー!」。わたしの目に入った幸運を喜びたいと思います。
初めて知った生態は次の点。
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毒液をアブラムシに注入して殺す。
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幼虫1匹はアブラムシを50~100頭捕食する。
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成虫はアブラムシの出す甘露を食す。
3点目はじつにちゃっかりとしています。こんなふうに身近なところで発見が続くというのは,足元の自然ですら知らないことに満ちているからです。やっぱりスゴイ!