自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

のんびり“ほっこく”石川へ

2016-10-09 | 旅行

1年半年ぶりに北陸を訪れました。自動車の旅です。近頃の天気をきっちり反映していて,雨の続く日々の合間,曇りやら雨やら,パッとした晴れやらがあって,なかなか変化に富んだ旅になりました。それでいて,とてもにんびりした旅でした。そんなあちこちの一コマをご紹介します。

越前和紙の里に向かう途中,道の両側にソバ畑が広がっていました。さすがにソバ処です。花の白さが雨で鈍く光っている様は,輝くような白さと違って落ち着いた雰囲気を醸し出しているように思われました。水気を吸って,ソバはぐんぐん育っているようです。


和紙の里の,静かな佇まい。曲がった水路には趣きがあります。というより,なんだか目にやさしく,ホッと一息つけるような。


そのあと,加賀市美術館へ。JR加賀温泉駅前にあるとても利用しやすい施設です。そこで,山田宗美展を鑑賞。山田は明治に生きた鉄打出しの名工。数日前に,テレビ番組で山田の作品を見てびっくり。一枚の薄い鉄板からウサギを巧みにつくり上げていたのですから。その技は,今のだれにも再現できないのだとか。美術館には,そのウサギ作品のほか,ハトやら布袋やら,ネズミやらの,一枚の板からたたき出された複雑な作品が並べられていました。すっかり感動!


夜は地元で名の知られたおでん屋に。味はお見事な程すてき! 

翌日は,雨天続きの合間の晴れ。ほんとうに珍しい秋晴れ!


金沢の街中にある神社境内で,意外や意外,アオダイショウを見かけました。境内でちゃんと繁殖しているスゴサを感じました。


歩いていて県公舎脇を通りかかりました。そこの垣根で見かけたカラタチの実。


帰路,小松市に立ち寄りました。そこの『サイエンスヒルズこまつ』は子ども向けの施設。担当の人と話して,役立つ情報をいくつか入手。市民参加型のミュージアム運営の方向は,わたしの思いと重なって見えました。

その後,初めて小松空港を訪れました。砂丘地帯にできた広い空港で,民間・自衛隊の共用施設です。自衛隊機が爆音を響かせて離着陸する様子を間近にし,“くに”のあり方について考えざるを得ませんでした。もしかすると,スクランブル時だったのかもしれません。


旅にはいつも出会いと発見があります。どんな出会いと発見があるかと想像すると,わくわくします。このわくわく感はわたしの場合好奇心につながります。