(前回からのつづき)
だって,葉を見たら,あったはずの葉がなくなっていたのですから。おかしいなと思いながら,地面を探しました。そしたら,落ちていたのです。しかも,前と違って葉の縁が閉じ合わされ,中が見えにくい状態です。イモムシのしわざです。主脈を食べていたのは,食いちぎって葉を落とすためだったというわけです。さながらオトシブミ!
そのことがわかってきて,またしばらくして見ると,今度は完全に閉じられていました。これにはびっくり。イモムシは,葉が枯れることを承知で身を潜めて蛹になろうとしているのでしょう。
「それなら,他にも同じような葉が地面にあるだろうな」と思い,探すと,あったー! それも,いくつも!
1つだけ開けて中を見てみました。思ったとおり,イモムシがいました,いました。それも,頭部を内側にして丸まって! 生々しい糞もあります。やはり,ここで蛹になると思われます。写真の幼虫は,この後すぐ動き始めました。申し訳ないことをしました。
そうすると,羽化はいつ頃になるのでしょうか。今秋? それとも,それ以降? これは成虫への道を探る値打ちがありそうです。
正体を調べていくと,どうやらマエウスキノメイガのようです。