自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キマダラセセリの幼虫が!(続)

2016-10-06 | 昆虫

 キマダラセセリの幼虫の動きを見てきて,わかったことがあります。それは以下の点です。

  1. 巣をつくって,出入りしながら葉を食べる。
  2. 葉をつづって巣をつくる糸数は,多いときで10以上ある。
  3. 葉を食べると,当然糸の数が減っていく。
  4. 古い巣の葉を食べたら,引っ越して新しい巣をつくる。
  5. 巣ではからだは概ね上向きであるが,下向きになった場合もある。

近くに寄ると,からだの表面の様子がよくわかります。小さいなりに筋肉もりもりです。


10本以上あった糸がたった1本だけに。食欲は旺盛のようです。頭部の模様を見ると,脱皮していることがわかります。 順調な成長ぶりです。狩りバチが辺りを飛んでいたことから考えると,こうした外敵に襲われやすいのでしょう。

 


このままにしておくと,行方不明になっては困ります。それでネットで覆って保護することにしました。その翌日のこと。巣はまったくなくなり,幼虫は葉の裏にいました。
 


 そして,そこで葉を食していたので写真にパチリ。

 
バリバリ,ボリボリ,音が聞こえてきそう。葉の表面の白い線は絹糸のようです。今も糸を出している模様です。細い細い糸が見えています。もちろん,落下防止用なのでしょう。 

 
表側から見てみましょう。食べながら糸を出し続けています。

 
間もなく前蛹になると思われます。毎日確認だけはしておきます。