キマダラセセリの成虫の画像をネット検索すると,わんさとあります。しかし,幼虫や蛹となるとぐんと減ります。蛹など,ほんの数例しか見当たりません。人は華やか風で目立つものに目を向けますが,地味な前段階の姿になどにはふつう関心を示さない,というのがどうやら解釈としては妥当なようです。
それなら,俄然,しっかり幼虫から蛹への推移を見届け,できれば蛹から成虫への大変化を観察しておこうと決心。それはわたしにとって価値ある作業です。終齢あたりかなと思われる幼虫を見ながら,そんなことを考えています。
体長40mmと,ずいぶん成長しました。
それに今わかっているのは,この地域では2化性であり,越冬態は幼虫という点。つまり,今の幼虫は気候から考えてまちがいなく近く蛹化するはずですし,蛹になれば羽化するはずです。
頭部を拡大して撮ると,複眼がしっかり写り込んでいます。葉の表面には絹糸がたくさん張られています。それも,葉の先端付近からずっと。落下を防ぐために慎重に張られた策なのでしょうか。チョウの幼虫に共通した特性です。そろそろ蛹になる頃かな。
3枚ともコンデジにて撮影。