自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

カンアオイの花,今!(続)

2018-02-12 | 

花の構造を確認したくて,覗いてみることに。

6本の花柱の基部にそれぞれ丸い柱頭があって,もう受粉しています。昆虫が来たとも思われません。たぶん自家受粉したのでしょう。これは他家受粉できないときに備えて,花が保険として準備している最終手段です。葯からこぼれ落ちた花粉の量のすごいこと!

 

メシベの先端の萎びようからみると,開花後日が経過しています。受粉はささやかに行われた様子。

 

至近距離から撮りました。柱頭に付いた花粉が確認できます。

 

葯からあふれる花粉の量はまことにすごいものです。

 

子房を見たくて縦に切ってみました。胚珠が詰まっています。中に黒い影が一つずつ。受粉に成功したのでしょう。

 

子房を輪切りしてみました。6つの部屋にわかれています。 

 

胚珠が行儀よく並んでいることが想像できます。

 

切ってみることでミクロ世界が迫って来ました。新たな発見です。